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一次産業を通じて人の出会いを創る。イベントプロデューサー/ 松坂睦実

合同会社NIPPON TABERU TIMES(ごうどうがいしゃにっぽんたべるたいむす、以下TABETAI)では、一次産業が好きで、各々の手段で一次産業に関わっているTABETAIメンバーを紹介する事で、一次産業に関わりたい人の関わりしろの参考になれば……と思い、メンバー紹介インスタライブを行っています。

現在、合同会社NIPPON TABERU TIMES(ごうどうがいしゃにっぽんたべるたいむす、以下「TABETAI」)でイベントプロデューサーとして、一次産業に関わる人々をつなぐ活動に情熱を注いでいる 松坂睦実(まつさか・むつみ:以下むっちゃん)さん
今回はむっちゃんさんの人と人とを繋げる事への熱い想いに迫ります。


大学での経験をきっかけに一次産業に大ハマり!

──むっちゃんが一次産業に興味を持ち始めたきっかけは何だったんですか?

むっちゃん:動物園の飼育員になりたくて、その勉強をするために大学は農学部の畜産学科に進学したんです。でも、もともとは動物が好きだった事がきっかけですね。飼育員になったらゾウに乗れると思っていたんです。ゾウに乗りたくて飼育員になりたいと思っていました。

その後はペンギンが大好きになって、ペンギンに餌をやりたくて飼育員を目指すようになりました。小学校の頃に飼育小屋でウサギの世話をしていて、それが動物との最初の触れ合いだったと思います。大学に入学してから、一次産業にどっぷりはまっていった感じですね。

大学時代は学生団体に所属し、自分たちで豚を飼って生産し、出荷して、そのお肉を買い取って販売する活動をしていました。

最初は豚と触れ合いたくて入ったんですが、触れ合っている豚を出荷してお肉になって返ってくるサイクルを経験するうちに、一次産業についてもっと知りたいと思うようになりました。

──その学生団体での経験から何を感じましたか?

むっちゃん: 一次産業について何も知らない自分にびっくりしました。例えば、豚という生き物は知っていたつもりでも、どういう風に育てられているのかは全然知らなかった。学生団体の活動を通して、畜産業の現場を肌で感じる事ができました。

そこから、畜産業の魅力を伝えていきたい、もっと多くの人に触れる機会を増やしたいと思うようになったんです。


人と人をつなぐ、イベントプロデューサーの活動

──むっちゃんは大学卒業後、どのような仕事をされていたのですか?

むっちゃん: 私は宮崎大学を卒業後、最初は宮崎県内の地域商社に就職し、化粧品などの雑貨の販売員をしていました。その会社は地域活性化の取り組みも行っており、店内でのイベント企画したいという話があって、私もそういった活動に興味を持ちました。

上京してからは、人材営業の仕事をしていました。平日は人材営業として、フリーランスのエンジニアやデザイナーの方々にお仕事を紹介する業務を行っていました。

一方で、土日や仕事終わりの時間を使って、個人的にイベントの企画運営をしていました。例えば、豚肉を使ったイベントや牛乳の飲み比べイベントなどを開催していました。

人材営業の経験は、今のイベント企画運営の仕事にとても役立っていると感じています。人材営業では、クリエイターの方々に直接案件内容をお伝えしていたので、どのような情報が必要かを把握できた経験から、クリエイターの方々とスムーズにコミュニケーションを取りながら、イベントの企画運営を進められるようになりました。

──TABETAIの事をどのように知りましたか?

むっちゃん: TABETAIの事は、いろんな方面から断片的に知っていました。SNSでも見た事があったと思います。ただ、明確に聞いたのは知り合いの若い方がTABETAIのインスタライブに出演したと聞いたときです。

確か当時、TABETAIはクラウドファンディングをしていて、「さよならTABETAI」みたいなキャッチコピーだったと記憶しています。それがきっかけでTABETAIを認識するようになりました。

さよならTABETAIのイベントレポートはこちら
https://note.com/taberutimes/n/n9d2471e9baf3

──むっちゃんがTABETAIに関わり始めたきっかけを教えてください

むっちゃん: TABETAIに関わり始めたのは、2023年の年末頃からです。代表の田丸さくら(たまる・さくら)さんが「マルシェをしたいけど興味ある人いますか」とX(旧Twitter)にポストしていて、それに興味ありますと連絡したのがきっかけでした。

LINEグループに招待されて、最初はTABETAIのメンバーというよりはマルシェを開催するメンバーとして一番に加わりました。

──現在はどのような活動をされているんですか?

むっちゃん: TABETAIでイベントプロデューサーとして企画運営を行いながら、フリーランスでもイベント企画運営の仕事をしています。

TABETAIでは、一次産業に関心のある人を増やすために、マルシェやオンラインイベント、生産者とのコラボイベントなど一次産業に関連するイベントの企画運営をしています。

具体的には、農家さんの食材を取り寄せてお料理を作って食べる交流会イベントや、マルシェの開催、農家さんの畑に直接訪問して交流する時間を設けるイベントなどです。オンラインとオフラインの両方で、様々なイベントを手がけています。

──イベントを企画運営する上で、むっちゃんが大切にしている事は何ですか?

むっちゃん: イベントを通して人と関わる事を何より大切にしています。私自身、人と関わるのが好きで、イベントを通じて様々な人をつなげる事にやりがいを感じています。

食べる事ももちろん好きですが、イベントを通して人と人とが出会い、新しいつながりが生まれる瞬間が何より好きです。

私1人では出せるものに限界があると思っていて、必要な人たちが集まれば何でも実現できると信じています。1人1人がやりたい事を実現するために人を繋げていく事が大切だと考えており、そこから新しいものが生まれる瞬間に立ち会えたらニヤニヤしてしまいます。

──イベントでは参加者とどのように接していますか?

むっちゃん: イベントでは、できるだけ多くの参加者と話したいと思っています。イベントは短い時間しかないからこそ、その時間を最大限活用して喋りたいです。参加人数が多いほど、全員と話したい気持ちが強くなりますが、人数が多くなると難しいので葛藤もあります。

みんなと広く繋がりたい反面、濃い関係を築けている人は少数かもしれません。みんなと喋りたいからこそ、交友関係は広く広がるけれど、深くまで繋がっている人は少ないのが現在の課題だと感じています。

──白鷹町でのイベントはどうでしたか?

むっちゃん: 9月に開催された山形県白鷹町の食材を味わいながら、その生産者さんと実際に交流する事の出来るイベント、「旅するレストラン」の運営に携わりました。

事前にお会いしていた白鷹町の方々と、参加してきてくれた方々が喋っている時間がたまらなく楽しくて、そういう機会を作り続けたいと改めて強く思えたイベントでした。人と人とを繋げ、新しいつながりが生まれる瞬間を見るのが本当に好きなんだなと再認識しましたね。

「旅するレストラン〜山形県白鷹町から物語ある食材を取りよせて〜」:

こだわりが沢山!とうきょうグルメマーケットの開催

──とうきょうグルメマーケットの初開催が決まったのはいつ頃だったんですか?

むっちゃん: TABETAIが初めて企画運営として関わったマルシェ、「とうきょうグルメマーケット」を5月上旬に開催する事が決まったのは、2023年の1月2月ぐらいでした。私自身、別の仕事でもマルシェの企画運営に同時期に関わっていたので、両方から学びつつ、同時並行で準備を進めていきました。

何とか5月11 日12日にとうきょうグルメマーケットを初開催する事ができ、最終的に約2000人の方に来場していただきました。

──とうきょうグルメマーケットの出店者はどんな方々なんですか?

むっちゃん: とうきょうグルメマーケットには、大きく分けて田町エリアの飲食店さんと、全国の農産物を販売してくださる方々が出店します。北は山形県白鷹町から、南は広島県の大崎上島まで、全国各地から出店者に来ていただいています。

田町は港区にあり、山手線も通っているすごく都会的なエリアなんですが、オフィスビルが立ち並んでいて、通勤でしか使われていない事が多いそうです。とうきょうグルメマーケットを開催する事で、土日も賑わってもらえたらという思いがあります。


──むっちゃんは、とうきょうグルメマーケットでどのような出店者を集めているのですか?

むっちゃん: とうきょうグルメマーケットでは、こだわりを持った方々が集まっていると思っています。実際にマルシェで買い物をするだけでも楽しんでいただけると思うのですが、出店者の方々とお話をしてほしいと考えています。

私には人と話してほしいという思いがあるので、「これはどこから来たんですか?」とか「どういう味なんですか?」といった会話を楽しんでもらえるようなマルシェにしたいと思っています。

とうきょうグルメマーケット:

https://tokyogourmetmarket.studio.site/:


イベントをきっかけにより多くの人を一次産業の世界へ

──今後のキャリアのビジョンや目標はありますか?

むっちゃん: 今後は、より多くの人に一次産業の魅力を知ってもらえるような活動をしていきたいと考えています。自分自身も畜産学科出身な事もあり、畜産の現場など、まだ行った事のない一次産業の現場に足を運ぶ機会を増やしたいと思っています。

そして、そこで得た経験や学びを、イベントを通して多くの人に伝えていく事が目標です。一次産業に関わる人々の想いに寄り添いながら、一次産業のさらなる発展に貢献できるようなイベントを企画運営していきたいです。

──むっちゃんは今後、イベントプロデューサーとしてどのような活動をしていきたいと考えていますか?

むっちゃん: 今後は畜産現場に行く機会を作っていきたいと思っています。都内でマルシェを開催しても、そこでの繋がりで終わってしまいますが、地方に行って農業現場を見たり体験したりする人を増やしたいんです。

そのための体験の機会をもっと作っていく事が、私の今後のビジョンです。

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TABETAIイベントプロデューサーむっちゃんのインスタライブアーカイブはこちら!
https://www.instagram.com/reel/DB08qfpPR68/?igsh=MTdmamY3bzN5ajgwbw==
https://www.instagram.com/reel/DB095mAywI6/?igsh=eThna2ppNHMxZ2Mw

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