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『養蚕業(ようさんぎょう)の世界を覗いてみよう~蚕から絹ができるまで~入門編』

みなさんは”養蚕(ようさん)”について知っていますか?
養蚕は私たちが普段使っている絹を作るためにかかせないものです。
でも意外と絹が作られるまでの過程を知る機会がないかもしれません。
今回は入門編ということで!
”養蚕”の初歩的なことをまとめてみました!!

そもそも養蚕業(ようさんぎょう)って……?

養蚕業とは、カイコ(蚕)を飼ってその繭から生糸(絹)を作る産業です。養蚕業は蚕を飼うためのクワ(桑)を栽培し繭を生産します。繭を絹にするために製糸工場で繭から生糸へと加工され、生糸をさらに加工して絹織物などの繊維になります。

(参考Wikipedia

どのように生産されているの……?

養蚕の生産は、まず蚕の卵を孵化させてから、桑の葉を与えて蚕を飼育します。
蚕は桑の葉を食べ、成長していきます。
一定の時期が経過すると、蚕は繭を作るために繭室(けんしつ)と呼ばれる場所で繭を作り始めます。
繭が完成すると、繭を湯で茹でて中の蛹(さなぎ)を出し、絹糸を取り出します。この絹糸が繊維として使われ、絹としての製品に加工されます。

養蚕農家の一年の流れ~蚕が育って繭を収穫するまで~

(※あくまで一般的な養蚕農家の一年の流れです。地域や農家の規模によっては異なる場合があります)

春先になると、養蚕農家は蚕の卵を準備します。
蚕の卵を孵化させるための環境を整え、蚕が孵化したら桑の葉を用意して蚕を飼育します。蚕の飼育は桑の葉の収穫とともに始まります。その桑の葉は、基本的には養蚕農家が栽培することが多いです。
桑の木は春先に新芽を出し、その後成長して葉を展開します。蚕の飼育に必要な量の桑の木を栽培し、蚕にとって栄養価が高い桑の葉の部分を収穫します。桑の葉は養蚕期間中ずっと必要とされるため、春から夏にかけて継続的に栽培や収穫が行われます。
また、桑の葉は適度な水やりや肥料が必要とされるため、栽培時期にはこれらの管理も重要になってきます。

夏に入ると暑さや湿気により、蚕が健康的に成長するための環境が整いやすく、比較的速いペースで成長します。蚕は孵化してから定期的に脱皮を繰り返し約1か月ほどで成虫になるため、その間に成長・発育を遂げる必要があります。
そのため桑の葉を与えながら蚕の健康状態を管理し、品質の良い繭を作れるよう準備を整えます。

秋になると、蚕は繭を作り始めます。繭が完成するまでの期間は蚕の種類や地域によって異なりますが、通常は約1か月ほどです。
農家は繭の成長を注意深く見守ります。繭が乾燥しないように適切な湿度を保ったり、繭が密集してしまわないように適切な間隔に配置したりします。病気や害虫の発生がないかも注意して確認します。

冬に入ると、繭が完成し始めます。繭が完成したら、収穫して蛹(さなぎ)を出すために一度茹でます。
そして茹でた繭を割って中の絹糸を取り出す作業を行います。
この作業は非常に繊細であり、経験と技術が必要となります。繭の収穫や絹糸の取り出しは養蚕の最終工程で、これで絹糸の品質や量が左右されるほど非常に重要な作業になってきます。

年末年始

年末年始には、ようやく養蚕の作業が一段落し、農家は収穫した絹糸を整理したり、次年度の計画を立てたりする時期に入ります。

まとめ

養蚕は古くから行われてきた重要な産業であり、絹織物の生産に欠かせないものです。養蚕の工程は繊細であり、特に繭の取り出しは高度な技術とのことで、実際に農家さんのところへ足を運んで生産現場を間近で見てみたいと思いました。
現在は合成繊維の普及で、絹織物の需要は減少していますが、生活に密接に関わり日本の文化を支えてきた養蚕の世界を広くみなさんに知っていただくためにも!
もっともっと深掘りしていきたいです。
養蚕業の世界を覗くシリーズとして、次回は実際に生産現場を取材した様子をお届けしたいと思っています。
こちらのNIPPON TABERU TIMESのnoteで発信していくのでご興味がある方はフォローしていただけたら嬉しいです!

(書き手:石村瑠理)

*この記事はOpenAI、Chat GPTを一部活用して執筆しています

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