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リレキショ/中村航

何者にでもなれる どこにでもいける
やさしくて自由な都会のおとぎばなし

登場人物


❏半沢良 
姉さんの弟。
生年月日は手癖で決まった。
計算すると『十九歳』。
特技と趣味は、『護身術』と『アイロンがけ』。リレキショに書いたからにはこれから極める。

❏半沢燈子
姉さんでありボス。拾い癖がある。
海の家で山崎さんを拾い、どこかでエンジニアさん(元旦那)を拾い、ついに弟まで拾った。

❏山崎さん。
華があるがもてない姉さんの友人。
ヘビースモーカーですぐ歌う。
親友の弟とキスしてみたかった。

❏ウルシバラさん
受験生。勉強がてら部屋の窓から半沢良が働いているところを眺めている。原チャリでエキセントリックでユニークな手紙を届けにくる。ヘルメットで顔は見えない。

❏加藤さん
ガソリンスタンドの師匠。夜勤専門。

どこでもいける切符

❏どこ1
三千八百円の小型電気カミソリ。唯一の所持品。

❏どこ2
赤いママチャリ。
山崎さんが乗ってきてそのままくれた。

❏どこ3
ウルシバラさんの原チャリ


好きなフレーズ

しゅわしゅわ、ピース。じわじわじわじわ。

半沢良のアイロンがけ

大切なのは意志と勇気。
それだけでね、大抵のことは上手くいくのよ

姉さんのことば

なりたいものになればいいでしょう

学歴に何を書くか問いの答え

というわけで突然なのですが、私とデートしませんか?

ウルシバラの手紙

好きな場面


❏山崎さんと姉さんの出会い
海の家で焼きそばを挟みながらかわりばんこに見つめ続けてからの拾いがよかった。

❏鰻とマイボス
鰻を買いに行くか、米を炊いて待っているか
弟を黙って従わせるためにうなじに噛みつく姉さま強くて好き




初出:『文藝』2002年冬号
インタビューhttps://www.hmv.co.jp/news/article/1003260057/




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