伊勢志摩旅の心残りを埋める~三重・坂手島~
2021年10月のこと。私はまだ夏のにおいが残る伊勢志摩地方を旅した。その中で鳥羽市の海上に浮かぶ島々を訪ねた。その中の一つの神島は、私にとって過去一できつい旅になったのはいやでも忘れられないだろう。
ただ前回の旅で船の時間が合わず行かなかった島がある。それが今回行く坂手島である。
大阪から鈍行を乗り継いで4時間。4か月ぶりの鳥羽港。まさかそんなすぐに来るとは思わなかったがこれも思いつきである。鳥羽市街からフェリーで10分。坂手島へはあっという間に到着する。
坂手島に到着。十数名ほどの住民の方が、本土のほうで買った食料品を手に自宅へ戻るなか、観光客私ひとり、ぽつんと。
地図を見ると海水浴場があることを知る。私も鳥羽駅のファミマで買った弁当を持ち込んでいたのでそこで昼ごはんを食べよう。坂手島は小さい島なので歩いてもそんなにかからないだろう。多分・・・。
坂手海水浴場へ到着。防波堤の階段に腰掛けて弁当を開ける。砂浜を一緒に弁当を写すと、写真が映えるのはなんでだろう?
この間、人に逢うことはなく、黙々と弁当を食べ続ける。海風だけが聞こえる中食べるのはいかんせん贅沢だったと思う。それでこの日は坂手島で弁当を食べるだけで終わり。また4時間かけて大阪へ帰るという究極の無駄が待っている中、フェリー乗り場へ再び向かった。