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第2回 「初校ゲラ」完成までの道のり:デザイナーとの連携がカギ

前回の記事はこちらからどうぞ🔻

こんにちは。
食べもの通信社で単行本の編集&Xの中の人をしている者です。

いま関わっている本が7冊あるほか、SNS(X、インスタのストーリー)の更新や既刊本の販促もあって、毎日てんてこ舞いです。とはいえ、久しぶりに編集作業に没頭できる喜びも感じています。
先日から、そのうちの1冊についてnoteで制作裏話を書き始めました。今回は第2回として、初校ゲラが到着したときのお話です。
*後日に第0回として『企画~原稿作成』も書く予定。


あれ、もう届いた!?

12月中旬、デザイナーさんから一通のメールとPDFが届きました。内容は「初校ゲラを出す前に、いくつか調整をお願いしたいことが…」。詳細を確認すると、以下のような課題がリストアップされていました。

・本文と図表の位置がどうしてもズレてしまう
・1ページ1アイテムで構成すると、余分な1ページが発生する
・スカスカな部分をどう埋めるか(写真を拡大するか文章を加筆するか)

正直、編集者としての計算ミスでした。「文字数を計算して台割(ページの配置計画)を組んだし、問題ないだろう」と思い込んでいた部分が、実際にはうまく当てはまらなかったのです。
ちなみに、台割とはこのようなものです🔻

台割については人それぞれだと思います。
ちなみに私はこのほか、手描きで全ページ作ることも(イメージを膨らませるため)

申し訳ない気持ちでいっぱいになりつつ、「丸一日時間をください」とだけ返信。その翌日はテレワークでこの作業に集中しました。スカスカだったページは文章をリライトして調整し、全体をデータにまとめ直し、自分で設定した締切日にデザイナーさんへ送付しました。

「これで一段落。ほかの仕事を進めよう!」と気持ちを切り替え、新企画や既刊本の販促に取りかかった矢先、思いがけない連絡が。なんと、送付した翌日に「初校ができあがりました」との知らせが届いたのです。さすが、超優秀なデザイナーさん!

プレッシャーに打ち勝つための覚悟

編集者になって20数年。これまで手がけたすべての本に、できる限りの情熱を注いできたつもりです。「あのときこうすればよかった」と思うことは少なからずありますが、どの本もベストを尽くしたと胸を張って言えます。

そんな中で「この本は運命の1冊になるかも」という予感がしています。

なぜそう思うのか。それには、いくつもの理由があります。まず、弊社「食べもの通信社」の理念に深く共鳴する内容であること。そして「これならやってみよう!」と思わせる前向きな表現が随所に盛り込まれていること。また、著者の方のお人柄も大きな要因です。そして、信頼できるスタッフの皆さんが揃い、まさに最高のチームでこの本に向き合えていること――。挙げればキリがありません。

考えれば考えるほど震えが来るし、すべては自分にかかっていると思うと怖くてたまりません。プレッシャーから夜中に飛び起きたり、変な夢にうなされることも…。まだ始まったばかりなのに、心が揺れ動く毎日です。
それでも、この恐怖と向き合って必ず勝ちたい。だからやるしかない…!

発送準備、完了!

初校ゲラが届き、次のステップへ進む準備が整いました。
まずは、発送作業です。著者、校正者、関係者の方々に「受け取りは郵送とPDFのどちらがいいか」を確認し、希望に合わせて対応します。
そのほか、自分用にも1部印刷。私はいつも、印刷したゲラに手書きで赤字をガンガン入れるスタイルを貫いています。老眼…(以下略)

さらに、今回の本のイラストレーターさんにも「初校ゲラ」と「お願いしたイラストの詳細」をお送りしました。1年以上前にご縁があり、やり取りを続けていたイラストレーターさん。いつか何かの本でお願いしたいとずっと思っていたところ、今回の本にピッタリ!
著者の方も「お料理の絵が素敵ですね」「このイラストもかわいい」ととても喜んでくださってました~♪

奥の方にチラッと写っているのが、今回のイラストレーターさんのポートフォリオ。
かわいくてオシャレで、大好きです!

ではこれから「初校ゲラ」確認に入ります。続報はまたnoteでお知らせしますので、お楽しみに!
本の詳細はこちらです🔻


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