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カブ夏#5 名古屋→滋賀→大阪 【前編】
前回は名古屋で移動を1日休み、計画を立て直した僕。相棒のクロスカブは立体駐車場で待ちぼうけ。休んだ分進まないと!と勢い急ぐ、そんな5日目のお話です。出雲大社はまだ先だ。
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3つの約束をしよう
ホテルでじっくり考えて、ここまでの無計画・無茶な走りはやめようと反省。この先は3つの約束を自分にしようと決めました!
その1:無理して山道を選ばない
何も考えず「地図を確認するのが面倒だから」「面白そうだから」とナビ任せで走っていました。途中に山道があってもなんとか突き進みましたが、道のすぐ横がガケだったり、天気や時間をいつも以上に気にしなければいけないのは精神的に疲れるもの。
面倒がらず進路を確認します。面白そうな道は天気が良くて、時間に余裕がある日に走ろう。
その2:宿は当日に予約する
その日の宿泊地は昼休憩を目安に当日に予約する。
どのくらい進めるかは走ってみないと分からないので、その日のペースを確認しながらゴールを決める。
その3:早寝早起き
朝はなるべく早く出て、夜は早めに寝る。お日様のいる時間に行動すべし。夜の移動は危ないし疲れるし、不安になる。
風と振動をを受け続けて走るバイクは、意外と疲れるもの。
番外:一緒に旅する相棒もケアすべし
毎日チェーンに油を注したり、ボディ汚れを軽く拭き取ったり。簡単なことだけれど、これを前日の夜にすると朝一番の動作音が違う気がします。
ヘルメットは虫がぶつかって結構汚れるので(びっくり)、寝る前に掃除しよう。
よし、エンジン入れるぞ!
名古屋で2日間お世話になったホテルとお別れ。
立体駐車場の管理人さん達にも挨拶をして、いざ、次の目的地へ!1日ぶりにエンジンをかけるのは、ちょっとドキドキする。
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今日は名古屋から彦根を通り、大阪まで行けないかとざっくり計画。距離は200Kmくらいなので無理じゃない。
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本当だったら通り過ぎるだけだったはずの名古屋では、名古屋城に行ったり、人の優しさに触れたり、雨は辛かったけど振り返ればそれもいい思い出が出来ました。
都会の信号機に気をつけろ!
都会の大通りは信号だらけ。回避しようと裏道を使えば、今度は一方通行だらけで詰む…。時間がかかっても、知らない場所では分かりやすい道を使うのがいいですね。
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信号機が連続する大通りを抜けると、少しずつ周りには大型ホームセンターやスーパーが見え始めて…。その先には真っ赤な橋がありました。
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養老の滝
名古屋から彦根に行く途中に気になる名前が。
その名も「養老の滝」!
(あの赤い看板のお店が思い起こされるのは僕だけではないはず)
日本の滝百選に選ばれている「養老の滝」を中心に、散策路が整備されています。季節ごとに変わる景色が楽しめます。
養老公園
養老の滝周辺は広い公園施設になっているようですが、僕の目的はあくまで滝を見ること。まずは滝最寄りの駐車場に到着。駐車料金は無料、案内のおじちゃんに導かれて場所を確保。
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緑の坂道を登る
ここから養老の滝までは坂道を登ります。木々が暑さを和らげてくれるとはいえ、季節は夏。暑いし喉が渇くなぁ。
道は2種類、階段とスロープ状の道を選べるのですが、僕は行きも帰りも階段の道を使いました。こっちの方がコケがむしていて、緑が深くて好き。でも足元が滑りやすいのでご注意を!
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滝の周りは神聖な雰囲気
興味本位でちょっと立ち寄るつもりだった養老の滝でしたが、滝周辺はとても静かで、なーんにもなくて、空気が美味しくて、緑が深くて。そして、ライダージャケットを着ていてもちょっとだけ肌寒い。
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木の葉の掠れる音が優しく、夏の太陽で熱された地面から朝露が蒸発して湯気が陽炎のようにたつ。
普段せかせかと生きているのがバカバカしくなるような、そんな気持ちになる場所でした。
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養老サイダーとひょうたんらんぷ館
滝をあとにして駐車場まで戻る道の途中に、お土産屋さんが連なるエリアがあります。僕は登る時に気になっていた「養老サイダー」をたまらず飲みました。湧き水でキンキンに冷やされているなんて、もう絶対美味しいじゃないですか。そして美味しすぎて写真一枚も撮りませんでした。
栓を抜けば、
シュワーっという音と懐かしい香り。
ほのかな甘みとスッキリとした喉ごしの正統派。
サイダーを買って店先で飲んでいると、ライダージャケットを着たままの僕をみて「あら、バイクで来たの?」と、お店のおばちゃんが声をかけてくれました。
バイクでここに来る人は多いらしく、夏でもライダージャケットを着ていて暑くないかしらと気になっていたらしいのです。
「ちょっと前にはジャケットを滝に忘れてしまった人がいたのよ、そういえばバイクの鍵を無くして大慌てしていた人もいたなぁ」とおばちゃん。
そんな話からどう飛んだか忘れてしまったけれど、滝へ行く途中にあったロープウェイの話になりました。昔、滝までのロープウェイを自費で作った方がいるらしいのですが、老朽化し今は休止しているそう。そして2代目社長は今でも再建できないかと探っているらしい。その人をおばちゃんは「若社長」って呼んでたっけ。
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へぇ〜、いろんな人がいるんだなぁ。
なんて話を聞いていたら、おばちゃんが「私もお店の隣に美術館を作ってね」と突然話し始め、びっくりする僕。へ、へぇ…!!美術館って作れるもんなんスね。
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その名も「ひょうたんらんぷ館」
正直ね、最初聞いた時は全然惹かれませんでした。入場料100円かかるって。入ったら「これ買って」みたいな話されるのかなぁ、とか。考えてました。
そして、その不安は良い意味で裏切られます。
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厚さが均一ではないひょうたんから漏れる光にはムラができてしまいます。けれどひょうたんの柔らかなシルエットも相まって、そこには優しい空気感がありました。
エッジの効いた丁寧な彫刻がスパイスになってますね、柔らかいだけで終わらない感じ。まさに自然と人のコラボレーション?
上の写真「鯉の滝登り」は空間と一体になったランプデザインに驚きました。作り手の愛を感じますね。
ひょうたんは良い形のタネを探して栽培から手がけ、旦那さんがランプに合うものを選定し、さっきのお店にいたおばちゃんがデザインして下絵を描き、それを旦那さんが彫るらしいです。
「1年に10作品作れれば良いほう」なんて、らんぷ館にいた旦那さんは嬉しそうに語ってくれました。
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僕もこういう、魂のこもったもの作りをしたいな。
養老の滝に寄った際はぜひ立ち寄ってみてください。
当館は、ひょうたんらんぷの展示のみの施設です。
らんぷの販売は、一切しておりません。
てかおばちゃん、あなたもめっちゃすごい人じゃん。
そんなことを思った養老の滝。
後編に続く!
ふらりと立ち寄った養老の滝でしたが、思った以上に気に入ってしまいました。そしてモリモリ書いていたら1記事だと量が多くなってしまったので、#5は前後編に分けることにしました。
…ということで、後編では彦根〜大阪の旅を振り返っていきます!
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