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アナリーゼからピアノ上達!【読譜レッスン】ブルグミュラー25の練習曲~4.小さなつどい

楽器を上手に演奏するためには、楽器の練習だけでなく楽譜を読む力も必要です。ここでは読譜のコツだけでなく、読譜から演奏法を導き楽器が上手くなるコツをご紹介します。

さあ、楽譜を読んで楽器演奏も上達しましょう!


読譜レッスンの注意点

・ここに掲載している楽譜はパブリックドメインのものを使用しています。
・お手持ちの楽譜や現在出版されている楽譜と異なる場合があります。
・ここでの考え方は解釈の一つにすぎません。あくまでも参考として、応用してお役立てください。


参考演奏動画


参考楽譜

小さなつどい


曲の解説

「ブルグミュラー25の練習曲~4.小さなつどい」

序奏+a+b+aの形式です。3度の練習曲ですので、和音のバランスに気を配りましょう。


楽譜を眺めるポイント

・ハ長調 4分の4拍子。
・3度進行が多い。
・強弱だけでなく、レガートとスタッカートがはっきり分かれて書かれており、メリハリが必要。


【楽曲分析~序奏】

①子供の元気な様子を表現するためにある程度のテンポは必要ですが、速すぎないようにしましょう。

②左手の4の指から始まります。p(ピアノ)ですが、芯のある音で始めましょう。

③3度の下降スケールです。音量の指定はありませんが、デクレシェンドがあるので冒頭より大きな音で始めましょう。

④松葉(クレシェンド~デクレシェンド)です。3拍目が8分音符2つになって音がより動くので、しっかり歌いましょう。

⑤3拍目からはf(フォルテ)で4分音符にスタッカートが付いています。
1拍目の音と同じ長さにならないようにしましょう。


【楽曲分析~a】

①跳躍して高い音のsf(スフォルツァンド)から始まりますが、3拍目は直ぐにp(ピアノ)です。デクレシェンドの幅をあらかじめ計算しておきましょう。

②subit f です。右手の6度の和音が硬くならないよう、豊かな音で響かせましょう。
曲の最後はf(フォルテ)のままで、気持ち rit. しても良いでしょう。


【楽曲分析~b】

①3度進行が左手に登場しました。音量や和音のバランスに注意して、上手く弾けない場合はゆっくり鍵盤の感触を確認しながら練習しましょう。

②右手の合いの手は直前の左手を倣いましょう。

③反行しながら cresc. です。f(フォルテ)へ向かいましょう。

④3拍目は縦型アクセントです。2拍目は上行しているので、少しクレシェンドしても良いでしょう。左手のsf(スフォルツァンド)は際立たせて。

⑤今度はp(ピアノ)です。アクセントやsf(スフォルツァンド)はp(ピアノ)の中で行いましょう。

⑥右手1拍目の4分音符です。8分音符と同じ長さにならないように気を付けてください。


終わりに

いかがでしたでしょうか。この曲は3度音程を綺麗に演奏し、和音を綺麗に演奏することがポイントです。

短い曲ですが、楽譜を読むだけでもこれだけ演奏の仕方が浮かんできます。楽器に向かうだけでなく、ぜひ楽譜を読んで皆さんのこれからの演奏にお役立てください。

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田畑 仁愛(指揮者、ピアニスト)
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