詩:だいだらぼっち。ひとりぼっち。
まちのひかりはおもちゃみたい
あおくわいた雲のかたち
ぎんいろのスプーン。ながれぼし
ひつじの群れはヨーグルト
ステンドグラスのキリン、ライオン
すこしふれただけでぜんぶこわれた
ここにいてもいいよ。を
じっとまっていた
かなしければとうめいになって
プランクトンだけをたべていたかった
それでもつくりたてのアスファルトの上を夢みて
小鳥のしんぞうが止まる日のことを
思い浮かべていた
小指の糸をたぐりよせていたら
ぜんぶの光がにじんで
遠い山の稜線だけが
ぼくをみていた
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