ピュアに年齢は関係ないもんね。Jacques Frederic Mugnier Chambolle Musigny Les Amoureuses 2019
この1週間は京都と札幌、石狩で過ごしているのですが、石狩は風が本当に気持ちよくて、心地よくて。昔の夏の気候に触れた感じ。普段は13インチのパソコンの世界ばかり見ていますが、視界いっぱいに広々とした大地、緑、空という自然の風景も定期的には見ておかないとですね。
今日は先週の続きをさらりと。
グロフィエ、アムルーズを垂直で3本飲んだ際、同時に2つの造り手のアムルーズを平行で味わうことができまして。
グロフィエという同じ造り手でも、ヴィンテージが違えばいろいろな恋人の形を見せてくれましたが、造り手が違うと、また景色は変わります。
1つはアミオセルヴェルのアムルーズ2019で、グロフィエ2020のように分かりやすい雰囲気。赤く、親しみやすくて、まだ恋をしたことのない、かわいい乙女。軽やかな足取りでこちらに笑顔で跳ねてくるような、やはり若いイメージ。
2つめが本日の本題。
ジャックフレデリックミュニエのアムルーズ2019。
同じ2019年なのに、どうして達観しているんだろう。
確かに味わいは若いし、ピュアだけど、2019だとは思えない趣。
飲んだ直後のイメージは、老夫婦が優しい視線を送り合っている様子。数秒数秒にいろいろなストーリーを見させてくれる、複雑性。
でも最後は、ピュア。とにかくピュア。ミュニエらしい岩清水。液体が身体に浸透していくような感覚。
前回も書いた通り、恋人の形はそれぞれ。今思えば、あの老夫婦は夫婦ではなく恋人だったかも。だから、出会ってからのヴィンテージは若く、でもそれぞれの人生の歴史は長いから、深さを感じたり、いろいろなストーリーが見えたり、なにか真理のようなものを掴んだのかも。
グロフィエ主体の会だったけど、私はまたミュニエに心ときめいてしまったのでした。ちなみにミュニエのアムルーズは飲むのは初めて、ああまたいつか会いたいな、ピュアで優しい、素敵な恋人たちに。
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