王子様は優しさがあってこそ。Armand Rousseau Chambertin 1992
先週書いたルロワのリシュブールと同じ日に、ご相伴にあずかったアルマンルソーのシャンベルタン1992。
(確か)過去1度しか飲んだことが無く、もはや一生飲めないと思っていたルソーのシャンベルタン。このエチケットを目の前にすると気が引き締まります。
前に出会えたのはコロナ禍真っ最中のこと。ヴィンテージは2007、大好きな年です。
そして今回は1992。ワイン好きな人なら、ヴィンテージ的に似たようなキャラクターになりそうだとイメージできるかもしれません。
確かに同じ線上にいる味わい、でもそれはヴィンテージ由来なのか、ルソーのシャンベルタンのキャラクターが元々そうなのか、2回飲んだだけでは判断できない。そして、今後出会える確率は非常に低い…笑
たった2本での比較ですが、どちらも“この世のものではない”感を纏っているワインでした。メモに残っていた一言で比較すると、2007は「高次元」、1992では「異次元」。美しい森のイメージは両方に存在し、1992にはその傍に美しい泉も。
素晴らしいワインは相反するイメージを持ち合わせているとよく言います。
このシャンベルタンには、赤子が包まれているようなピュアさと、年齢を経て醸し出される高尚さと幽玄さが存在していました。
このようなワインに出会えると、まず香りを感じたあとは、一度グラスを置いて数秒止まってしまうものです。もうそれだけで多幸感で満たされるのと、情報量の多さに止まらざるを得ない。
今回の1992は、完全体でした。
孤高で強い意思を持ち、そして、優しい。こんな人にならねばですね。
今年もあっという間に半年が過ぎてしまいました。今年は本当に早すぎて、結構辛いくらい早くてもはや凹んでいます笑。上半期は自分に向き合うべく、ワインを味わう回数を意図的に減らしたものの(でも好きな人からの誘いはほぼ行く)1回1回が素晴らしい体験で、一緒に楽しんでくれた大好きな人達、本当に大好きです。そして、週1noteが(ほぼ)ちゃんと続けられていることが意外なのと、毎回読んでくれている方には心から感謝を伝えたいです。
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