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結局すべてはタイミング。Denis Mortet Gevrey Chambertin Mes Cinq Terroirs 2004.

今日は本当は、夏のephemereで出会ったシンデレラワイン達のことを書こうと思っていましたが、夏バテのため書きやすいブルゴーニュに逃げちゃいます。

結局すべてはタイミング。これはたびたび感じていることで、インスタでも数年に1回この言葉を発していると思います。
しかしながら、タイミングのときに全力に乗りに行く勇気や感覚は絶対必要で、それも込みでやっぱりすべてはタイミングだと私は思うんです。

昨日藤井風のライブに行ってきたんですけど、
「まぁどうせなんとかなります。
どうせ上手くいくんで、最後には」
この言葉にまじで救われたんですけど、(今日はきれいな言葉は使いませんw)プロセスを歩んでいる間の、どうしようもない気持ちや、もどかしい気持ち、早く結論つけてしまいたい気持ち、つらい気持ち。それを超えて、結局すべてはタイミングだったね、良かったねって言える日が、いつかきっと来るんですよね。

ちょっと話がそれてしまいましたが、ワインも、結局すべてはタイミングだと思うこともあります。
いやいや、畑やヴィンテージ、状態とか、いろいろあるやろとツッコミが来るかもしれませんが、それもすべて含めて、目の前に現れてくれて、コルクが開けられたタイミングにすべて集約される。そう思うこともあります。

先週の金曜は旅行疲れもあって誰かと会うつもりは無かったけれど、タイミングでワインを飲むことになり、その前に少し時間があったから、luontoへ。

まさかのパパモルテと出会えまして。
「これ目当てで来たんでしょ?」
「いやいや、ちょっと前に投稿してたけど今日開けてるなんてストーリーズでも言ってないじゃないですか!」
なんというタイミング、、しかも大好きな2004!
メサンクテロワール、すなわち5つの区画をアッサンブラージュした1本だけど、これがまぁめちゃくちゃパパの香り…!
04の青さと綺麗さを土台に、モルテの香りがふんわりしっかり立ち上がってきます。多層的な香りで、前にnoteに書いたパパモルテのラヴォーサンジャックほどではもちろんないけど、素晴らしい深み。複雑性はあるけれど、アッサンブラージュしているということもあり、とっつきやすいキャラクター。
あぁ、またパパモルテと会えた、この香りと出会えた、うっとり、しみじみ、うるうる。

同時に09のラヴォーサンジャックもいただけましたが、うーんちょっと強かったかなぁタイミング的にはもう少し先が理想だったかもしれません。でも若い美味しさはあるよ、でもパパが素晴らしすぎて霞んでしまうよね(笑)。

なんにせよ、ベストタイミングでパパモルテとまた出会えた。この日にこのタイミングでluontoに来れて、そして素晴らしい状態の大好きな造り手を出してくださって。また嬉しいタイミングと出会った夜でした。
そのあとはランパールへ行って2人で3本開けていつの間にか寝てる失態を犯してしまったけど・・・汗。

ワインのゴールの1つは、コルクが開けられて、香った瞬間、舌に触れる瞬間だと思います。
生きている間にも小さいゴールや大きいゴールがあって、ゴールを何に設定するか次第ですが、ストーリーの途中のどうしようもない気持ちが昇華できて「結局すべてはタイミングやったわ〜」って言うためにも、誠実に、1つ1つ表現をしたり、伝えたりしていくかないんだろうなぁ。

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