流鏑馬〜願えば叶う。願えば〜Chateau Rayas Chateauneuf du Pape 2007
本当に1年があっという間で、もう7月も終わりを迎えようとしていて。
そんな中で今年も1つ年を重ねる日がやってきまして。
ワインの高騰によって、昔なんとも無しに飲んでいたワインがなかなか飲みにくくなってきた今。ローヌについても大好きな造り手なのになかなか目の前に現れてくれなくなった、出会えなくなったものがあります。
それを誕生日に最強のわがままを発揮してリクエストしまして。
2021年の春ごろぶりにシャトー・ラヤスを感じることができました。ピニャンなんて(なんてって言っちゃだめなワインだけど)昔はカジュアルに頼めていたのに、それすらも出会えなくなって、もっと働けってことなんですけど、こちらも21年の夏ぶりでした。
すっかり忘れていたけれど、ラヤスは“質感”のワインだと思います。香ったあと、口に入ってから舌へ、そして喉の奥にいってしまうまでの質感が素晴らしい。テイスティングコメント的に言えば絹のよう。美しい主張が、美しく流れていってしまうあの過程。
ピニャンは、1996ということもあり飲み頃で、享楽的で身を委ねてしまうワイン。軽やかでずっと優しくて、水面にふわふわ浮きながら穏やかな時を過ごしている。その後はどうなってもいいなって思っちゃうようなワイン。
一方ラヤスは、2007でタイミング的にはやや早め。しかしこの佇まいが、まぁ焦点定まりまくっていて。すぐに流鏑馬神事が浮かび上がり、美しく走る馬から、華麗に的を射るイメージがわきました。言葉はキレイではないですが、ガンギマリですねこれ。
果実味はまだしっかりで、一度ガクッと落ちたシーンもあったけれど、すぐに復活して、赤、緑。青っぽいイメージすら。
久しぶりのラヤス。次はいつ出会えるのかまったく分からないけれど、またきっと出会える。そう願っておこうかと思います。
時間が経っているのになかなか願いが叶わないことすらありますが、願うのを辞めてしまうと、本当に終わってしまう。願うことを辞めて手放した方が賢いかもしれないのに、私は願うことを諦めきれず。あっという間に夏も終わってしまいそう。でも、願えば叶う。願えば。最近はずっとそう考えています。
大好きな人たちに、感謝でいっぱいの誕生日、有難うございました🎂
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