「政治をめぐる文化そのものを変えていく」岸本聡子杉並区長インタビュー【後編】(仕事文脈vol.21)
分断を煽る文化や風潮を問い直す「政治のフェミナイゼーション」
──著書『私がつかんだコモンと民主主義』(晶文社)では、ロスジェネ世代として〝新自由主義〟に翻弄された岸本さんの半生が綴られていました。自己責任、小さな政府、民営化、規制緩和、競争促進……といったキーワードが飛び交う社会で20〜30代を過ごした自分にとっても他人事ではなく、だから「政治が何かをしてくれる」という発想を持つことができなかったのか……と、改めて痛感しました。