腰椎分離症に対する介入戦略
※以下の記事で腰痛について体系的に学べるようにしております。
こんにちは、だいじろうです
前回は「腰椎椎間板ヘルニアに対する介入戦略」について紹介しました。
はじめに
腰椎分離症は患部である椎弓部分の疲労骨折と考えられており、過伸展の繰り返しによる過度のメカニカルストレスが危険因子であり、L5で最も多く、次いでL4で発生します。
症状のある症例の80%は両側性であり、片側性の場合はより良好な経過をたどるとされています。
体幹をひねるスポーツをする若い選手に多くみられ、他の疲労骨折と同様に、疼痛は突然生じることもあれば、徐々に生じ、特定の動作にのみ生じることもあります。
病態の進行は、骨端部のストレス反応から始まり、不完全疲労骨折、そして完全骨折へと進行します。
診断は、臨床検査とX-p、CT、MRIにより行われ、治療は、症状や病変の画像所見の段階によって異なります。
初期の病変の治療には、保存的治療が中心となり、脊柱の安定化のためのコア・エクササイズなどが実施されます。
スポーツ選手の場合は、痛みがなくなるまでスポーツ休止が推奨されています。
プロのスポーツ選手の場合は、症状の解消に失敗するリスクが高く、早期の外科的修復が必要な場合もあります。
アウトカムとしては、VASやOswestry Disability Index(ODI)、SF-36などが用いられます。
とくに術前のODIとSF-36のPCSは、有意な予測因子とされています。
以下にその詳細について解説していきます。
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