運動器としての横隔膜の機能評価
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こんにちは、だいじろう(@idoco_daijiro)です!
これまでに「呼吸機能の重要性」や「横隔膜の機能」について解説してきました。
↑この記事では「呼吸の概要」を確認しながら、呼吸機能が低下することで起こる運動器への影響について解説していきました。
↑この記事では「横隔膜の機能解剖」から考える身体への影響について解説していきました。
これらの記事で解説した内容は養成校や教科書レベルで記載されてあるものではなく、臨床の最前線で注目されている機能になります。
腰痛はもちろんですが、身体機能を理解していく上でとても重要な概念になります。
今回はその続編として「横隔膜の機能評価」について解説していきたいと思います。
私も横隔膜や呼吸はこれまで「呼吸器」としてしか捉えられていませんでした。
近年ではその機能が明確になってきたことから、呼吸を「運動器」として捉えていく重要性が唱えられています。
私自身、呼吸を「運動器」として捉えていくようになったことで、臨床での結果がより確実に出せるようになりましたし、その結果を持続させることができるようになりました。
ですので、やはり呼吸を「運動器」として捉えて評価・アプローチしていくことは重要だと考えます。
本記事は、前回の「横隔膜の機能」についての記事を理解された上で「横隔膜(≒呼吸)の評価について知りたい!」という方にオススメです!
今回ご紹介しているテストでは、非荷重位でのテストは膝立て背臥位を、荷重位でのテストは座位を基本としています。
これは腹直筋や大腰筋からの腰椎への影響を除くための配慮です。
基本的にはこの肢位でのテストで問題ないですが、
臨床応用する際、屈曲型腰痛の場合は「非荷重位:膝立て背臥位、荷重位:座位」で行い、
伸展型腰痛の場合は「非荷重位:通常の背臥位、荷重位:立位」で行ったりして、工夫することもオススメです!
▶ 呼吸の観察
背臥位で膝を立てた肢位で、呼吸運動の「観察」を行います。
ここでは、細かい動作分析をせず、敢えて「観察」程度に留めます。
なぜ「観察」に留めるかというと…
呼吸運動は非常に複雑なものなので、本気で評価しようとするとほぼ全ての人で正しい呼吸運動はみられないからです。
ですので、ここでは「正しい呼吸運動ができているかどうか」というより「誤った呼吸運動になっていないかどうか」を観察していきます。
「誤った呼吸運動」の観察のポイントは以下の2通りです。
①呼吸時の胸郭と腹部の拡張・縮小の動きが逆になっていないかどうか
②胸郭後傾・骨盤前傾の動きが起こっていないかどうか
この2つのいずれかが確認できれば、横隔膜の機能不全が疑われるので、細かい評価に移っていきます。
横隔膜の収縮によって下部胸郭の拡張および縮小という動きが起こります。
横隔膜の機能不全が起こると下部胸郭の拡張および縮小という動きが小さくなります。
下部胸郭の拡張・縮小という動きが起こりづらくなるということは、胸腔内容量の増減の幅が少なくなり、呼吸の質が低下します。
その胸腔内容量の増減を確保するための代償動作として①や②が生じます。
これらの代償動作が観察された場合は、以下のテストで細かい動きを評価していきます。
ここまでが無料で読める内容となります。
以下では「運動器としての横隔膜の機能評価」について詳しく解説しています。
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