成人式の彼女が綺麗すぎるんですがっ!
着付けのお店に迎えに行き20分ほど待っていると……
和:おまたせっ
〇:おぉ…
和:なにその反応…笑
〇:いや、あまりにもキレイすぎて……
和:もうっ!お世辞はいいから早く車だしてっ
〇:どこもお世辞なかったんだけど…
そうして久しぶりに『ドキッ』っとしながら運転し…
様々な格好をした成人式の参加者が見えてきた
和:やっぱり人いっぱいだねぇ
〇:ブルーのスーツの人もいるし緑のスーツの人もいる…派手だなぁ
和:黒髪に普通のスーツの人なんて〇〇だけなんじゃない?
〇:そ、そんなことは……ない…はず
〇:(そういえば△△も髪染めてたなぁ
和:みてよ!赤いスーツの人もいるよ
〇:あれは還暦迎えた人みたいでヤだ
和:たぶんそう思う人少ないと思うんだけど…笑
そういって話していると……
?:おう。もう〇〇来てたのか
〇:お〜△△か。やっぱりお前髪染めてんなぁ
△:ここで染めなきゃいつ染めるんだよ!
〇:たしかにそうだな……ヘルメットのせいで髪はペチャンコだけどな
△:そこがなぁ……唯一の欠点なんだよなぁ
〇:欠点ない人見てみるか?
そういうと位置的に〇〇と被っていて△△からは見えていなかった和を見せる
和:ちょ、ちょっと!欠点ないわけないじゃん!
〇:いやないだろ……
△:井上さんご挨拶が遅れました。すいませんでしたっ!
△:そして何卒今年もよろしくお願いします
恐らくこの世の中で1番綺麗なお世辞をみせる△△
和:そ、そんな頭を下げないでください💦
△:いえ、俺なんかがそのご尊顔を拝むわけには…
〇:よし、じゃあ△△もこういってるし会場に入るかぁ
頭を下げたままの△△を置いて和を連れ会場に入ろうとする〇〇
△:ちょ、ちょっと待って!
〇:ほんとは和のこと見たいんじゃん…笑
△:あ、当たり前だろぉ!
〇:うわっ…逆ギレじゃん
和:〇〇、もうそろそろ行かないと間に合わなくなっちゃうよ!
〇:あ、それはマズイな
それからありがたい(?)お話を沢山聞かされ……
「お前〇〇だよな!?」
から始まる会話を数人したところで式場をあとにする〇〇
〇:あぶねぇ…寝るとこだった
和:いや、〇〇しっかり寝てたじゃん
〇:え〜そうだっけ?
和:ほんとバチあたりな人だね
△:井上さんの隣に座っておきながら寝るなんて即刻地獄行きだっ!
〇:しょうがないじゃん昨日も夜中まで作業やってたんだから
和:それならしょうがないか……
〇:てか、お前いつまで着いてくんだよ
△:え?おれは駐輪場に向かってるだけだけど
〇:その駐輪場ってもしかして隣に駐車場があるとこ?
△:おう。そこだよ
〇:なんだ…じゃあ向かうさき一緒じゃん
△:お前もバイクなのか?
〇:そんなわけあるかぁ!着物きてるなぎ連れてるってのに
△:あ、それもそうだな笑
△:つーかもうバイク乗ってないだろ
〇: …うん
和:え?〇〇ってバイクの免許持ってるの?
〇:最初にとった免許はバイクだよ
和:へ〜なんか〇〇にバイクのイメージないね
〇:マネージャーになってからは乗ってないからね
△:新参者のときはバイクで行ったよなぁ
〇:あぁ…駐輪代バカ高かったよな笑
和:後ろにでいいから私もバイク乗りたいなぁ
〇:あんな危ないものに和は乗せれないよ
和:むぅ…私だって乗ってみたいぃ!
ぷく顔で〇〇に反抗する和
△:(うっ…あまりにも栄養過多すぎるっ…
和の生ぷく顔は〇〇……ではなく△△に効いてしまったようだ
〇:そもそもほとんど乗ってもないのに後ろに乗せれるわけないだろ?
△:大丈夫 大丈夫!体が覚えてるって
〇:△△はちょっと黙ってようか
△:すいません……
そうやって歩いていると駐輪場につき……
△:どうだ、久しぶりにお前乗ってみないか?
ヘルメットを差し出しバイクに乗るように促す
〇:えぇぇ……
和:いいじゃん!このあと急ぎの用事はないし
〇:そもそも運転が…
△:お前元々運転上手かったから大丈夫だって。それにたった何ヶ月かで乗れなくなることないだろ笑
〇:それもそうか…よし、ちょっと乗ってみるわ
和:(これ、△△さんから促してくれれば後ろに乗れるんじゃない!?
そんな和の思いもよそにヘルメットを被りバイクに跨る〇〇
いつも乗っているかのように、流れるようにエンジンをかけ出発
〇:ここら辺1周してくるわ
△:お、おう……
和:気を付けてね〜!
〇:うん
さきほどの成人式のときよりも口角が上がっていて、まるでおもちゃを買い与えられた子供みたいになりながら〇〇は行った
△:あいつ「まんじゅうこわい」と同じパターンか?
和:ありえますね。昨日も実は乗ってたりして…笑
△:元々めっちゃ乗ってたとはいえあれはさすがに……
和:でも最近は忙しすぎて乗る時間はなさそうでしたね
△:たしかに前はLINE返してくるのも早かったけど最近は遅いもんなぁ…
△:ただ、そんなに忙しかったとしても乃木坂のために働ける……いいなぁ
和:いい……んですかね…
△:羨ましいですよ!僕なんてグッズ買ってお金払うことしか貢献できないけど、〇〇は働いた分だけ貢献できるんですもん
和:そうですか…。でも、最近思うんです
和:私とか、メンバーは〇〇がいてくれた方が助かるけど……そのぶん〇〇は仕事が増えちゃってどんどん趣味とかが無くなっちゃってるんじゃないかなって
△:あぁ……(それは確かにあるな
和:△△さんはどう思います?
△:僕はそうですね…ゲームにもログインしなくなってるしたしかに趣味とかが減ってるのかもしれないですけど……このままでいいんじゃないかなって思いますね
和:どうしてです?
△:井上さんに届いてるのかは分からないですけど、あいつマネージャーの仕事に就く前から本当に井上さんのことが好きなんです
△:それで、マネージャーになってからLINEでしか話してないですけど明らかに井上さんに対する熱量が高くなってるんです
和:はい…
△:結局何が言いたいかというと……〇〇は趣味を削ってでも井上さんの力になりたがってるんですよ
△:バイトの頃は1分たりとも残業を嫌がってたアイツが趣味を捨てて仕事してるんです
△:だから井上さんは〇〇にいくらでも趣味をなくさせていいんです!何がなんでも着いてくるはずなのでっ
和:確かにそう考えれば……
△:それに……趣味を削ってるとは言ったんですけど……たぶん〇〇の今の趣味は井上さんと一緒にいることだと思いますよ
和:っ!///
和:そ、そうなんですかね…///
△:絶対そうですよ
和:△△さんと話せて良かったです。最近ずっと悩んでたので
△:僕なんかで良かったのかは不安ですけどね笑
和:いやいや、すごくホッとしました
△:それなら良かったです
△:(井上さんから心配してもらえるとかどんな幸せ者だよ……羨ましいなぁ!
一方そのころバイクを走らせている〇〇は……
〇:や、やべぇ……バイクってこんな気持ちよかったっけ…?
〇:でもたしかに新参者のときもこの風が清々しく感じたっけなぁ
忘れていた感覚がまた蘇り始めてきた〇〇
△:おっ!帰ってきたなぁ
〇:いや〜めちゃくちゃ気持ちよかったわ
△:だろぉ?
〇:またいつかツーリングしに行こうよ
△:はは。ほんとにハマり直したんだな笑
和:無茶はしちゃダメだよー?
〇:分かってるよ
そうして△△とも別れ、ふたりはまた着付け屋さんへ
和:じゃあ着替えてくるね!
〇:おう。早く終わらせてね
和:わかった!
〇:(まぁ相当時間かかるだろうな…
着付け屋さんの駐車場の埋まり具合をみて早く帰るのは若干諦めてる〇〇
ー1時間後ー
和:ごめん……すごい時間かかっちゃった
〇:全然大丈夫だよ。早く終わるとは思ってないから…笑
和:そっか…あ、そういえば成人式だったし実家に帰るの?
〇:いや、普通に家に帰るつもりだけど
和:よかったぁ……じゃあうちまで送ってもらえる!
〇:え、最初から送っていくつもりだったけど
和:さっすが〇〇っ!
和:それとさ……明日お休みじゃん?
〇:うん……なんかするの?
和:いや、そうじゃなくて……
和:一緒にゲームしない?
この言葉以降、〇〇の目は明らかに輝いていた
〇:イケっ!オラッ!!
和:ちょっとっ!〇〇ちょっとは遠慮してよっ
〇:ヤだっ。ゲームだけは遠慮はなしだっ
和:人が変わりすぎっ!
(でも、これがほんとの〇〇なのかな….?
そう思うとなにか嬉しくて〇〇の肩にコテっと頭をもたれかける和
〇:ちょっ!これじゃゲームしにくいんだけど…
和:むぅ…私とゲームどっちが大事なの?
面倒くさい女みたいな事を言い始める和
〇:それ実質2択じゃなくて1択じゃん?
和:っ!!
(やっぱりゲームが大事なんだ……
〇:和とゲームなんて和を選ぶに決まってんじゃん!
持っていたゲーム機を置き
肩にもたれかかっていた和を正面にもってきて抱きしめる〇〇
和:ふふっ。〇〇は私を選んでくれるんだね
〇:当たり前だよ。ゲームなんかとは比べ物にならないから
和:へへっ…ゲームに勝っちゃった
僕の大好きな笑顔でそういう和
〇:マジでゲームとか全部趣味が消えても和だけは守るから
和:そういうのって付き合うときに言うものじゃないの?
(やっぱり△△さんの言ってることは正しかったんだ
〇:付き合うときは……もっと上等なこと言うよ
和:期待してるっ♡
こうしてゲームをするつもりが結局イチャイチャになっちゃう2人でした