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何年も連絡を取っていなかったスーパーアイドルな幼なじみはお悩み中!? 後編




ー1週間後ー

〇:カタカタカタ

〇:はぁ....終わんねぇなぁ

部長:今週は割と楽ではないか?

〇:どこがですか!みてくださいこの山積みの資料!

〇:これ読むだけで3日はかかります

部長:たしかにそうだな

部長:でも今日は〇〇帰っていいぞ

〇:はい?こんなに仕事が残ってるのに?

部長:社長からの命令なんだよ

部長:ここの封筒に書いてあるところに行ったあとは帰宅していいということらしい

そして部長からその封筒を受け取ると


〇:ここって.....

封筒には見覚えのある紫色の⊿がデザインされていた

部長:〇〇がまさかここと関わりがあるとはな

〇:まぁ一応微かな関わりはありますよ

部長:微かか笑



それから封筒の中の紙を読むと

『このまえはありがとう!あれ以降仕事もあんまり苦じゃなくなったよ! それでね、1回事務所に来てほしいの!お願い!』

                                          偶像じゃない美月より

〇:(乃木坂の事務所っ....俺なんかが入って大丈夫なのか!?



それから車に乗り事務所へ向かい


〇:(ど、どこから入ればいいんだろ..

不安になりつつ事務所のドアを開けると


美月:よっ!


〇:あ、美月いた

よかった。と内心安堵していると


美月:きてくれてありがとね

〇:そりゃあスーパーアイドルの山下美月さんから呼ばれたら来させていただきますよ

美月:そんなスーパーアイドルじゃないしっ

〇:はいはい

〇:それで、要件は?

美月それについてはまぁ....ちょっときて

〇:あ、うん



それから美月について行きとある部屋の扉の前へ

〇:ここは?

美月:ここはレッスン室だよ


〇:レッスン室!?

〇:ってことはこのなかにメンバーがいるわけ?

美月:いるよ

〇: …..俺帰るわ..

美月:帰ったら無断早退にしてやるっ

〇:なっ....それはやめろ

美月:ならいくよ!


そして美月に腕を引っ張られた勢いのまま扉を開けると


美月:みんなおまたせ〜


さくら:美月さん連れてきたんですね

〇:(遠藤さんだ!

遥香:この方が美月さんの.....むぅ!

〇:(え?何もしてないのに俺嫌われてる!?

梅澤:あなたが〇〇さんですね

〇:あぁ、はいそうです

梅澤:〇〇さん本当にありがとうございます

〇:え?僕なんかしましたっけ!?

梅澤:十分してますよ。美月のこと

〇:美月になんかしたっけ....

美月:ビール瓶で叩いたとか?

〇:大前提瓶ビールなんか最近呑んでるねぇよ

美月:瓶ビールの良さがわからぬものは瓶に泣きたまえ!


〇:え?酒はいってる?

美月:入ってるわけないでしょ!

梅澤:〇〇さんの家に行ってから元の山下に戻った気がするんですよね

〇:元の山下?

梅澤:最近はドラマとかが重なってたのもあると思うんですけど様子がおかしかったんです

梅澤:ずっと考え込んでたり、何をしても笑わなかったり

〇:随分と無愛想なやつもいたもんですね笑

梅澤:でも〇〇さんの家に行ってからは今みたいに元気な山下にもどってるんです

〇:それはよかったです

梅澤:ほんとに感謝してます

美月:行く前までは反対してたくせにっ

梅澤:それはほんっとにゴメン!

梅澤:男の人の家に行くなんてありえないと思ってたんだもん

美月:ゆるさないっ

梅澤:ごめんっ

美月:ゆるさないっ!

梅澤:ごめんっ

美月:ゆるさn….

〇:うるさいバカ美月!

美月:誰がうるさいってぇぇえ!

〇:だから聞こえなかったの?美月だって

美月:みづきちゃんはうるさくありませーん

〇:この距離で腹から声だすな!

美月:いやだっ




遥香:美月さんなんか楽しそう


さくら:〇〇さんってほんとすごいね

遥香:私もあれくらい美月さんを楽しくさせないとっ

さくら:かっきーは十分美月さんのこと笑顔にさせてると思うよ?

遥香:でも明らかに違うじゃん。〇〇さんといるときと私たちといるときで

さくら:たしかに....

真佑:でもなんであんなに仲良いんだろうね?

遥香:何年も会ってなかったっていうよにあれだけ普通に話せるなんて....前になにかあったのかな?

さくら:気になるね

真佑:こういうときは美月さんと〇〇さんを引き剥がして〇〇さんにきいてみよう!

遥さ:おー!





美月:〇〇ずっとこっちにいればいいのにな〜

〇:美月と同じ仕事場とか体がいくつあっても足らん

美月:みづきちゃんのことそんなふうに思ってるなんて〜♡

〇:はぁ....よくこんなやつのマネージャーなんて出来る人間がいるなぁ

美月:〇〇はへなちょこだからできないけどね〜


〇:煽り方が子供だよ笑

遥香:〇〇さんちょっといいですか?

〇:え?ぼく?

遥香:はい!

さくら:ちょっと知りたいことがあって....

真佑:うんうん

遥香:あっちの部屋に来てください!

〇:あ、ここじゃないんだ

美月:調子乗って襲っちゃダメだよ〜

〇:そんなことするわけあるかぁ!





それから4人で別室へ向かい

〇:それで僕になんの用があるの?

遥香:美月さんについてなんですけど

〇:(でしょうね

さくら:なんであんなに仲良いんですか?


〇:仲良い....のかな?笑

〇:ただふざけ合ってるだけだよ笑

真佑:でも美月さんと会うのは数年ぶりなんですよね?

真佑:何年も会ってなかったらあそこまですぐ打ち解けれます?

〇:両方大人だからね笑

遥香:まぁたしかにそうですけど....

さくら:〇〇さんって美月さんがアイドルになるまではずーっと一緒にいたんですか?

〇:そうだね。僕は結構友達いたんだけど美月はそんなに多くなかったし、よくくっついて来てたよ

遥香:美月さんからくっついてきてくれるなんて羨ましいっ✨️✨

真佑:いいなぁ〜そんな幼なじみがいるなんてっ

〇:今日みたいに強引にここに連れてこさせたり、連絡無しでいきなり家の前に現れたりしても羨ましい?笑

遥香:そんなのご褒美ですっ!!

真佑:美月さんなら全然OKです!

さくら:なんならずっと扉を開けて待ってます!

〇:あ、誰も僕には共感してくれないのね笑


遥香:美月さんって高校時代とかどんな感じだったんですか?


〇:ん〜元気 ....でもなくて明るい ….わけでもないクラスの端っこの方にいるような感じの人かな

遥香:え?あの美月さんがですか!?

〇:もちろん僕といるときは明るいし、元気いっぱいって感じだったけどクラスだとそうではなかったかな

真佑:なんでクラスでは違うんですか?

さくら:美月さんはあんまり人によって変わるタイプじゃなさそうなのに

〇:まぁ詳しいことは僕からは言えないけど、美月はかなりの経験をしてるからこそ今があるかな

真佑:何があったんだろう....

遥香:かなりっていうくらいだし....

?:イジメられてたんだよ

さくら:え....?


遥香:美月さん本当ですか?!

美月:うん。〇〇がよく知ってるよ

〇:黒板にビッシリ悪口書かれてたりしたよな

美月:あの時〇〇がいなかったらヤバかった

遥香:そんなことされたんですね....

さくら:今の美月さんからは考えられないです

真佑:うんうん!

美月:でも私がイジメられてた時の〇〇が1番かっこよかったなぁ


〇:おれ!?

美月:ずっと近くにいて助けてくれたじゃん

〇:まぁそれくらい普通だろ

遥香:助けるのって結構危ないし勇気いりますよ?

〇:でもイジメられてる人が目の前にいて助けないわけにはいかないよ

遥香:すっごい優しい...!

さくら:〇〇さんが言った1番のかっこいい言葉ってあるんですか?

真佑:それ気になるかも!

美月:もちろんあるよ!1番かっこよかったセリフが

さくら:それ聞きたいです!

美月:えっとねぇ....





ーーーー

黒板に悪口を書きまくられた日の放課後のこと


美月: グスッ グスッ グスッ 💦

〇:はぁぁ....まだ泣いてたのかよ

美月:だってぇ....あんなこと.....されたら グスッ💦


〇:とりあえずハンカチで涙拭け

美月:うん....



美月:なんで〇〇は離れていかないの...?

〇:なんで離れると思ってんだよ笑

〇:しかもイジメてるやつって女だろ?

美月:だって....私と一緒にいたら〇〇までイジメられるかもしれないんだよ?

〇:バカじゃねぇの?今は自分のことだけ心配すりゃあいいのに笑

美月:〇〇がイジメられちゃったら悲しいし....


〇:それは俺も一緒だよ。美月がやられるのは俺も結構ツラいし悲しい

〇:だから美月の考え次第では美月に助太刀しようかな〜なんて考えてる

美月:助太刀....?

〇:この状況変えたいって思うなら俺は助けるよ

美月: ….たすけて.....助けて!助けてっ!

〇:わかった。見ててよ。明日からだいぶ変わると思うから



ーーーー



美月:それからイジメられることが無くなったんだよね

遥香:すっごい!


さくら:〇〇さん何したんですか?

〇:まぁちょっとした乱暴?笑

真佑:こわっ

〇:そんな大したことはしてないんだけどね

美月:でもあの時なんで助けて欲しいか聞いたわけ?

遥香:たしかにそうですね!絶対助けて欲しいに決まってるのに

〇:あれは美月の心が腐ってないか確認するためだよ

美月:くさる?


〇:『私なんかもうダメなの....どうしようもないの』とか言われたら助けないつもりだった

美月:なんでよ!それでも助けてよ!

〇:美月自体に少しも反骨心がなかったら、そのイジメ止めたところでまたイジメられるだろ

遥香:そういわれてみればたしかに....

さくら:〇〇さんって色々考えてるしほんとにすごい

美月:あれにそんな意味があったんだ

〇:まぁあの場面でなにも考えないで話せるわけないでしょ

真佑:〇〇さんめっちゃ良い人だ



それからお話は終わりレッスン室へ戻り

美月:ねぇ〇〇!今日家行っていい?


〇:いやです

美月:いやっ絶対行く!

〇:じゃあ 行っていい? なんて聞くなよ!

美月:お酒持っていくね!

〇:話聞いてんのか!

美月:梅もくる〜?

梅澤:いいの?

美月:2人も3人も4人も10人も20人も変わらないよ!


〇:アホか!家壊れるわ!

美月:じゃあとりあえず梅と与田とかっきーとさくらと真佑と梅と和と咲月連れていく!

〇:家に9人も入るかな....

美月:行こ〜いこ〜!

さくら:私たちまで行って大丈夫ですか?

美月:そんなの気にしない気にしな〜い

〇:お前もう1回いじめられてしまえぇ!!



結局その日は和と咲月以外みんな呑みまくったのでした

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