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久しぶりに会った〇〇と再婚することになりました .20

昼休み。同僚は昼飯を食べにオフィス街へ行き、弁当がある〇〇と部長はデスクでお昼ご飯



部長:最近はどうだ、順調か?

〇:順調ですよ。結婚する前まで俺はどれだけ狭いところで生きてたんだろうって思うくらいです…笑

部長:いや〜順調そうだとは思ったよ

〇:え?なんで分かるんですか?

部長:顔を見れば誰だってわかる……ってのと1番分かりやすいのは弁当だな

〇:弁当…ですか?

部長:ほらよく見ろ、俺の弁当と〇〇の愛妻弁当。

部長:俺の茶色目な弁当と違って野菜も魚も使われてて彩りだってすごく綺麗じゃないか

〇:あぁ、たしかに言われてみれば美月…よく考えて作ってくれてるんだな……

部長:ちゃんと感謝しろよ?嫁さんがやってくれることが当たり前になることが1番良くないんだから




何故だろう……すごく言葉に重みがある



部長:まぁこんな偉そうに言ってるけど俺はそれで1回ものすごく怒らせちゃってるんだけどな笑

〇:(だから言葉に重みがあったのか

〇:ありがとうございます。ありがたさ忘れかけてました

部長:はは。その調子だと大丈夫だな
(これだけちゃんということ聞く旦那なら嫁さんも嬉しいだろうな




それからいつもより長めに弁当を味わい昼からの活力……にするつもりが美月の顔が浮かび会いたくなってしまっていた






こうして家に帰りたい一心で仕事をこなし……




定時で帰り家のドアの前に着いた



ガチャッ



〇:ただいまぁ

さくら:パパおかえり〜!


〇:さくらぁぁ……ただいまぁ

さくら:うわぁっ…



疲れたのもあって帰った瞬間にさくらを抱っこする〇〇




さくら:パパのだっこだぁ


〇:さくら今日も可愛いね

さくら:へへっ…パパもかっこいいよ!

〇:ふへへ…やったぁ

美月:ちょっと〜?さくらばっかりでずるいんですけどっ

〇:ふふっもちろん美月のこともみてるよっ




そういってさくらを片腕で抱っこしたままもう片方の腕で美月を抱いた



美月:あれ、もしかして今日の〇〇は甘えん坊〇〇?笑

〇:そうかもっ笑

美月:〇〇から抱きしめてくれることないから嬉しいよ


〇:へへっ…美月のこと好きすぎて離したくなくなっちゃった

美月:ふふ。ほんとどうしたの?どっかで頭打った?

〇:ちがうよ。毎日弁当作ってくれたり洗濯してくれたりほんとにありがとな

美月:いいに決まってるじゃ〜ん!〇〇頑張ってるんだし

〇:まぁ美月のおかげで頑張れてるよ笑

美月:なっ、なんか今日の〇〇いつもと違いすぎる…///

美月:あ、もしかして部長さんになんかいわれた?

〇:えっなんで分かるの!?

美月:ふふ。女の勘って最強なんだからっ!

〇:恐れ入りました……

美月:〇〇がほかの女の子に興味持ってもバレバレなんだから!

〇:おれ美月以外は好きにならないよ…笑

美月:へへっ……〇〇には美月ちゃんしかいないもんね〜

〇:まぁな




分かりやすく上機嫌になる美月に笑いそうになるが平然を装う〇〇





美月:ん?なんか口角上がってない?

〇:そうかなぁ…?

美月:そ〜んなに美月ちゃんのこと好きなんだ〜!

〇:あたりまえじゃn….

さくら:パパはさくのことがすきなの!

〇:さくら…笑

美月:ふーん……そうやって〇〇は裏切るんだぁ


〇:えっ…今の俺が悪いの!?

美月:だって私よりさくらのことが好きなんでしょ?

〇:いや……まぁ…ん〜なんというべきかそのぉ……

さくら:パパはさくがすきだよね!

〇:も、もちろん好きだよっ

美月:そ〜やってすーぐ若い女に乗り換えるんだからぁ

〇:だって ”俺の子” なんだから好きに決まってるじゃん?

美月:ふふ。それもそっか

〇:それにほら、こんなに可愛いんだぞ?



そういうと〇〇はさくらを美月の目にドアップでうつるようにみせる



さくら:えへへっ()

美月:うん。これには敵わんっ

〇:だろ?だから許してよ

美月:しょうがないなぁ。でも、本当に他の女のこと好きになったりするようなことがあったら容赦しないから

〇:怖いなぁ…笑

〇:俺が好きだと思う人が出てくるとしたら ”ここから” しか出てこないかなぁ



そういうと〇〇は美月のお腹をポンとたたく


美月:バカっ…さくらの前でなんてこと言ってんの///

〇:ん?まぁ孕む方法は言ってないから大丈夫でしょ

美月:そうだけどほら、妊娠したってさくらが勘違いするかもじゃん

〇:そうかぁ…まぁ近いうちに欲しいよなぁ

美月:欲しいのは分かるけど、辛いのは私なんだからね?

〇:失礼しました……

美月:まぁでも、〇〇との子なら大歓迎だよ(ボソッ)

〇:言ったなぁ?今の言葉メモ帳に書いとこっ

美月:もうっ…〇〇真剣すぎっ

〇:あ、ごめん ごめん

さくら:パパたちなんのおはなししてるのぉ?

美月:ん〜さくらにはまだ分からないかなぁ

さくら:むぅぅ……さくわかるもんっ

美月:ふふ。さくらにはまだ先のお話だから


さくら:ママおしえてくれない…ケチぃ

〇:ほらほら、さくらそんなこと言ってないで一緒にお風呂入ろっか!

さくら:うん!パパとはいるぅ!

〇:よしよし、それじゃあ行こうかっ

さくら:うん!






こうして何でもない1日でありながらかけがえのない1日が終わるのでした








さくら:おふろあったかいねぇ

〇:そうだな。あったかいね



そんな会話をしていると……




美月:わぁっ…!

〇:え、美月!?

さくら:ママがはいってきたぁ!






こうして何でもない日……ではなく湯船に3人ギチギチに入るあまり聞いた事のない1日が終わるのでした

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