No,77【醜い虫が叫ぶ】
人は時に信じられないほど怒り、爆発してしまうことがある。
自我を忘れてしまうほど恐ろしいほどに。
人は怒りを感じる時はほとんどが自分の考えや大切にしているものを
否定された時だ。
自分の怒りをコントロールすることはとても難しい。
怒りは自分以外のところが仕掛けられるものだ。
いつくるかもわからないものに対応するのは厳しいものだ。
また、この怒りと言うものも一つ間違えば一生を犠牲にするほどの
リスクがある。
怒りが爆発した状態で理性を保つのはとてつもなく難しい。
とっさに思いもよらないことを自分自身でしてしまうのだ。
時に自爆をするときだってある。
こんなに最悪な感情は他にないのだ。
この感情が一番出やすいのは、会社の中でも友達といる時でもない。
それは自分が一番大切だと思っている家族といるときだ。
怒りは先ほど言ったように考えの大切なものを否定された時。
究極を言えば一番大切な人に自分を否定された時なのだ。
結局人は自分に一番甘い生き物だ。
大切な人が自分を解ってくれていると信じ込んでいる。
その上自分の考えは理解してくれると思っている。
タチが悪いとはこのことだ。
甘くて自分勝手でずるいのが人間。
そうではないと思う人こそ本当に当てはまるものだ。
結論、怒りというのは甘えた考えを持つ人間が
勝手に爆発し叫び脳みそが小さくなったのかと言わんばかりに
同じ言葉を何度も繰り返し思考すら停止している。
なんて醜い状態だ。
その姿はどんなに気持ち悪い虫を見るより醜い。
人間なんてこんなもんだ。
生きるのに自分を持つのはメリットもあるがデメリットもあるんだ。