聖女の救済 東野圭吾 読了
聖女の救済を読みました。
(ネタばれありません)
長編です。
本シリーズの主要登場人物の一人草薙刑事の心の動きがこの物語のポイントでもあります。
このシリーズはあまり湯川、草薙、内海の心理描写は行われずに発言、行動、表情からそれらを提示しています。それだけに湯川(ガリレオ)が親友である草薙に対する気持ちや思いやりが読者へ強く伝わる仕組みになっています。そのため余計に切ない感情が読後感として残ります。
また、著者の東野さんはどうしてあそこまで女性の心理が分かるのかと本当に関心しました。
このガリレオシリーズですが、容疑者Xの献身、そして本作と主要登場人物が個々に生き生きと動き出していることを実感します。
最後まで一気に読んでしまう作品でした。