半熟温玉のせシーザーサラダ
今回はイタリア料理店やファミリーレストラン、バルなどのお洒落な洋風居酒屋へ行けば必ずといっていいほどグランドメニューに鎮座している超人気定番メニュー『半熟温玉のせシーザーサラダ』のレシピをご紹介します。
レタスに市販ドレッシングをかけ、買ってきた温泉玉子をポン!
自宅で作るシーザーサラダもどき?のレシピはたった一行で完結します。
手軽なのは大いに結構ですがレストランで食べるシーザーサラダって明らかに美味しさが違いますよね?
今日はいつもよりほんの少しだけ手間をかけて、ご自宅でレストランと全く同じ作り方で有料級の本格シーザーサラダを再現してみませんか。
① 基本の材料
【半熟温玉】 ※作りやすい分量
・生玉子 … 5個(※冷蔵庫に冷やしておく)
・水 … 適量
【ミックスリーフサラダ】 ※作りやすい分量
・サニーレタス … 1株(※なければグリーンリーフでも代用可)
・ベビーリーフ … 1pc(50g程度)
【シーザードレッシング】 ※作りやすい分量
・マヨネーズ … 100g
・牛乳 … 50ml
・エキストラバージンオリーブオイル … 10g
・レモン汁 … 小さじ 1/2
・ハチミツ … 小さじ 1/2
・おろしニンニク … 2g
・アンチョビペースト … 10g
・パルメザンチーズ … 20g
・あらびきブラックペッパー … 少々
【自家製ベーコンビッツ】 ※作りやすい分量
・スライスベーコン … 3枚(※こまかく刻む)
・サラダ油 … 適量
【シーザーサラダ】 ※1~2人前
・ミックスリーフサラダ … 50g(※レシピ参照)
・塩 … 1つまみ
・半熟温玉 … 1個(※レシピ参照)
・シーザードレッシング … お好みの量(※レシピ参照)
・ミニトマト … 2個(※1/2カット)
・クルトン … 適量(※市販品)
・自家製ベーコンビッツ … 適量(※レシピ参照)
・エキストラバージンオリーブオイル … 適量
・パルメザンチーズ … 適量
・乾燥パセリ … 適量(※飾りなので無くても可)
・パプリカパウダー … 適量(※飾りなので無くても可)
② 半熟温玉の仕込み
1. 料理用の温度計をセットした深めの鍋に水を入れて火にかけ、65度になるまで温める。
2. 65度になったら弱火にし、冷蔵庫から出したての冷たい玉子をおたまを使って、そっと静かに鍋底に沈める。
3. タイマーを25分にセットしてスタート。
4. 温度計を度々チェックしつつ、65度よりも下がったら火加減をやや強め、65度を超えてきたら火を止めるか少量の水を差すなどして、ほぼ65度前後を保ちながら25分間、玉子をゆっくりと加熱する。
5. ボウルに氷水を張っておき、タイマーがなったら玉子をおたまで静かにすくい上げて、氷水に漬ける。
6. 玉子の温度が下がったらキッチンパーパーなどで軽く水気を拭き取って冷蔵庫で保存しておく(※10日ほどは問題なく食べられます)。
③ ミックスリーフサラダの仕込み
1. サニーレタスは根本から3㎝くらいの場所で茎を切り落とし、葉を1枚づつ流水で丁寧に洗い流す。
2. なるべく大きなボウルにぬるま湯(ぬるめのお風呂くらい)を張り、サニーレタスの葉を包丁を使わずに手で一口サイズ(※5㎝角以下)にちぎりながら入れていく。
※太くて固そうな茎の部分は使いませんので取り除いておきます。
3. サニーレタスを全てちぎり終えたら、そのボウルにベビーリーフのパックも全量加え(※ベビーリーフをちぎる必要はありません)、全体をムラなく手で混ぜ合わせます。
4. そのまま約5分間、ぬるま湯に浸した状態で放置し、リーフがシャキッとしてきたらサラダスピナー(※なければザル)にあげて、しっかりと余計な水分をふるい落とします。
5. ボウルに水切りしたサラダを移してラップを張ってから表面に箸などで数箇所の空気穴を開けておきます(※空気穴を開けることで鮮度が長持ちします)。
6. その状態で冷蔵庫内で保管しておきます(※約3日は問題なく食べられます)。
④ シーザードレッシングの仕込み
1. ボウルに全ての材料を入れ、泡立て器でムラなく均一に混ぜ合わせる。
2. ドレッシングディスペンサーなどに移して冷蔵庫で保管する。ディスペンサーに入り切らなかった分はポリ袋に入れて冷蔵保管(※10日ほどは問題なく食べられます)。
⑤ 自家製ベーコンビッツの仕込み
1. ベーコンをみじん切りにし、油を引かずにフライパンで中弱火で炒める。(※火が通り油が出てくるとパチパチとベーコンが跳ねるので火傷に気をつけてください)
2. ベーコンがこんがりとキツネ色になったら、キッチンペーパーの上に広げて余分な油を吸収させる。
3. 新しいキッチンペーパーに取り替え、ラップをかけずに電子レンジの500Wで15秒加熱。さらにキッチンペーパーを取り替えて再度15秒過熱。
4. 最後にもう一度、新しいキッチンペーパーを取り替えたら、ラップをかけずにそのまま乾燥を兼ねて常温で保管(※10日ほどは問題なく食べられます)。
⑥ 半熟温玉のせシーザーサラダの調理
1. ボウルにミックスリーフサラダを入れ、1つまみの塩をかけて手でやさしくサラダと混ぜ合わせてから、お皿にふんわりと山高に盛り付ける。
2. サラダの中央をほんの少しだけ指で凹ませ、そこへ半熟温玉を割り入れる。
3. ディスペンサーに入れておいたシーザードレッシングをお好みの量だけ回しかける(※かけ過ぎ注意。食べる時に足りなければ追加できます)。
4. ミニトマトを半分にカットし、お皿の四隅に飾り添える。
5. 市販品のクルトンをお好みの量だけ、サラダの上に散りばめる。
6. さらに上から全体に自家製ベーコンビッツを散らしかける。
7. オリーブオイルを回しかけ、適量のパルメザンチーズも散らす。
8. 彩りに乾燥パセリとパプリカパウダーを軽くかけて完成(※パセリとパプリカパウダーは飾りなので無くても味には影響しません)。
⑦ ポイント&ヒント
・シーザーサラダはイタリア料理だと思われがちですが実はイタリア系移民の料理人シーザー氏がオーナーをしていた『シーザーズ・プレイス』というレストランで作られたメキシコ発祥のサラダです。ちなみに元祖のシーザーサラダはロメインレタスと呼ばれる葉野菜のみを使用します。
・今回はせっかくならばということで半熟温玉やベーコンビッツも自家製で作っていますが面倒であれば市販品の温玉やベーコンビッツを使われても味はそこまで大きくは変わりません。またドレッシングやトッピングの量もお好みで自由に加減してください。もっとも重要なのはサラダ本体の仕込みとドレッシングのレシピですので、そこだけは面倒でも頑張ってみてください。
・リーフサラダを冷水ではなく、ぬるま湯にさらすのには理由があります。野菜の葉には気孔という水蒸気が出入りする小さな穴があり、収穫された後の葉は水分の蒸発を防ぐため、その気孔が閉じた状態となっています。
しかし、お風呂くらいのぬるま湯(約40~50度)に浸すことで温度と真空圧の状態から葉野菜が自然の状態に戻ったと勘違いし、気孔が再び開いて外部の水分をぐんぐん吸収し、収穫直後の水分量に戻ろうとするのです。この働きを利用して葉野菜を短時間でシャキシャキの状態にするわけです。
また、ぬるま湯に浸すことで流水で洗っただけでは除去しきれなかった砂汚れや小さな虫なども落ちやすくなり、一定の殺菌効果も期待できます。
注意点としては、あまりに熱過ぎるお湯だと野菜が茹でたような状態になってしまうことと、ぬる過ぎるお湯では逆に菌を増殖させてしまう危険性があること。
さらに食べる直前にぬるま湯に浸す作業をすると温かいサラダになってしまいますので、最低でもサラダを食べる1時間以上前には仕込みを終えて冷蔵庫で冷却しておく必要があります。
仕込み後、すぐに食べたい場合はぬるま湯に浸した後に続けて氷水に晒し、野菜の温度を冷たくしてから水切りすれば、その直後から美味しく食べることが可能です。
・サラダに1つまみの塩を加えたり、ドレッシングをかけたりするのはできる限り、食べる直前にしてください。味付けを施したサラダは時間が立つと水分を放出してしなびてしまいます。サラダの調理は全ての他の料理を出し切り、食卓に食べる人が全員揃ってからで良いでしょう。
シャキふわっとした新鮮さを感じる柔らかなミックスリーフサラダと、そのサラダに塩を1つまみ加える(サラダに下味をつけることでドレッシングとの一体感を出す)というプロならではの隠し技の絶大な効果を体験してみてください。
これらのサラダの下処理のコツは千切りキャベツにも効果的です。自宅で食べるキャベツサラダと本格的なカツ屋さんなどで食べる美味しいキャベツサラダとの決定的な差の一つでもあります。コンビニやスーパーで買ってきたビニールパックのサラダも一度、ぬるま湯にさらしてから氷水で冷やし、サラダスピナーで水切りをして微かな塩の下味をつけることで感動的な美味しさに変化します。
・ドレッシングディスペンサーは百円ショップなどで売られているもので充分です。口が細いタイプのものだとアンチョビペーストに混じっている小さな骨の欠片やパルメザンチーズの粒などが詰まる可能性がありますので、口径が5㎜くらいあるものの方が使いやすいかと思います。
⑧ 要点まとめ
・温玉は65度に維持したお湯で25分加熱し、氷水で冷やす。
・サニーレタスは手でちぎり、ベビーリーフとぬるま湯に晒す。
・シーザードレッシングは全ての材料をムラなく混ぜ合わせる。
・ベーコンはみじん切りにし、炒めてからレンジで乾燥させる。
・サラダの調理は可能な限り、食べる直前になってから行う。
・サラダに1つまみの塩を加える一手間でプロの味わいになる。
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