ツナとコーンのクリームリゾット
プロ目線のかんたん手抜き飯シリーズ。
今回はツナ缶とカップスープの素を使った5分で作れる時短リゾットのレシピをご紹介します。
リゾットは本格的に作ろうとするとプロでも30分ほどかかってしまう少し面倒な料理なのですが、リゾットに似た料理でよければ余った冷ごはんや冷凍保存ごはんを活用することで短時間で仕上げることができます。
さらにカップスープの素(コーンクリームポタージュ)にはタマネギやトウモロコシやジャガイモなどの野菜に加え、チーズ、バター、チキンエキスなど本格リゾットを作る上でも欠かせない成分がほとんど含まれており、これをベースに使うことで料理が苦手な人でも簡単に本格的なリゾットの味わいが再現できるはずという目論見です。
お子様も大好きな味だと思いますので是非一度お試しください。
① 基本の材料
【リゾットベース】 ※2人前
・カップスープの素(コーンクリームポタージュ) … 2袋
・水 … 100ml
・牛乳 … 100ml
・生クリーム … 100ml(※植物性の安いものでOK)
・ツナ … 1缶分(※手で握って油を絞っておく)
・塩 … 2g
・チキンコンソメ(粉末) … 2g
【ツナとコーンのクリームリゾット】 ※2人前
・冷ごはん … 300g(※常温程度にまで温めておく)
・シュレッドチーズ … 20g
・バター … 10g
・あらびきブラックペッパー … お好みの量
・パルメザンチーズ … お好みの量
・乾燥パセリ … 適量(※飾りなので無くてもOK)
② ツナとコーンのクリームリゾットの調理
1. 電子スケールで冷ごはんとシュレッドチーズ、バターの分量を計り、1つのボウルにまとめてスタンバイしておく。
2. フライパンにリゾットベースの材料を全て入れて中火にかける。
3. 泡立て器などで混ぜながら沸かし、カップスープの素が完全に溶けたら火を止める。
4. 先にスタンバイしておいた冷ごはんとチーズとバターを一気に加え、スパチュラなどで、ごはんを崩すようにして、やさしく均一に混ぜる。
5. 中火にかけ1~2分ほど温める(※むやみに激しくかき混ぜないこと)。
6. ある程度、温まってシュレッドチーズが溶けたらリゾットを皿に盛る。
7. ブラックペッパー、パルメザンチーズ、乾燥パセリを振りかけて完成。
③ ポイント&ヒント
・カップスープの素(コーンクリームポタージュ)はどのメーカーのどんな商品でも構いませんが、できればクルトンの入っていない商品を選んだ方が良いでしょう。入っていても問題なく食べることはできますがリゾットには特に必要のない要素です。
また、ポタージュスープの素など、パッケージは似ていてもコーンクリームではないスープ商品も多数ありますのでお間違えのないようにお気をつけください。
・ツナは無理に入れなくても美味しく食べられますので不要だと思われる方は省いていただいても構いません。ただ、ツナの原料であるカツオにはイノシン酸と呼ばれる強力な旨味成分が含まれていますので、食べている途中で飽きてしまいがちなインスタントの単調な味わいを緩和できる効果が期待できます。
・リゾットの仕上がりをお粥や雑炊のような状態だと思っておられる方が多くおられるようですが本来のリゾットとは余分な汁気はなく、中の米粒も柔らかい状態ではありません。どちらかといえばモタっとした玉子かけごはんに近いようなイメージです。
温めているうちに水分が蒸発してしまい、あまりにも固すぎると感じたときに少量の水を加えて濃度を調整するのは良いですが、ごはんが完全にスープに浸っているような状態が完成だとは思わないよう注意してください。
・生米を炒めて徐々にブイヨンを加えながら仕上げていく本来のリゾットとは違い、このレシピでは予め炊いた柔らかいごはんを使用して作るため、リゾットベースにごはんを加えてからは可能な限り短時間で仕上げたいところです。
時間が経過し、フライパンの中で何度も捏ね混ぜているとごはんの粒が煮崩れて糊のようなベタついた食感になってしまいます。ベースにごはんを加えたら遅くとも1~2分後には皿に盛れるよう手早く仕上げましょう。
・冷ごはんとは普通に炊いたごはんの残りをラップなどに包んで数時間から半日ほど常温に置いて冷めたものを指しています。冷凍保存ごはんを使う場合は電子レンジで熱くもなく冷たくもない常温程度にまで解凍しておいてください。
炊き立てのごはんでも作ることは可能ですが、炊き立ては米粒が多くの水分を含んでおり、米の中心部が熱を保有している状態のため、冷ごはんを使う場合に比べて煮崩れるスピードが一段と早くなります。
ただ、温めるために必要な時間も短くて済みますので、炊き立てのご飯を使って作る場合はリゾットベースとご飯を合わせてから10秒~15秒程度で仕上げられるよう、より手早い調理を意識してください。
・リゾットが完成し、最後にフライパンからお皿に移す際にはリゾットを動かさずに5秒ほどだけ強火で加熱してから、すぐにお皿にすべらすように移すときれいに移動できます。
④ 要点まとめ
・リゾットベースの材料をフライパンに入れて加熱する。
・常温の冷ごはん、チーズ、バターを加えて加熱する。
・シュレッドチーズが完全に溶けたら皿に盛る。
・黒コショウ、粉チーズ、乾燥パセリをかけて完成。
・冷ごはんとベースを合わせた後は1~2分で仕上げる。
・炊き立てごはんを使う場合は10~15秒程度で仕上げる。
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