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サンフレッチェ広島レジーナ2024年シーズン試合レビュー

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サンフレッチェ広島レジーナ24-25年シーズンの試合レビューを書いています。
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記事一覧

#14【サンフレッチェ広島レジーナvsジェフユナイテッド市原・千葉レディース|試合レビュー】進歩と停滞のスコアレスドロー|2024-25年WEリーグ第9節

ベレーザ・浦和と続いた2試合で1分1敗と、快調だった開幕後と比較すると、流れが良くない中で迎えるWEリーグ第9節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦。前節の悔しい敗戦を払拭するためにも、是が非でも勝利が欲しい一戦である。 対する千葉はスペイン人指導者のイスマエル監督来日2年目のシーズンでもあり、攻守においてコレクティブをサッカーを志向している難敵だ。 スタメンは前節で怪我をした市瀬選手に代わり呉屋選手が左CBに入り、柳瀬選手がスタメン復帰となった。 中央を封鎖しな

#13【サンフレッチェ広島レジーナvs三菱重工浦和レッズレディース|試合レビュー】その差は実力か、ディテールか。|2024-25年WEリーグ第8節

WEリーグ第8節・三菱重工浦和レッズレディース戦は前半戦の正念場だ。中2日で迎える試合ではあるが、首位争いに食らいつくためにも負けられない。 さらに、前年のリーグ王者でもある浦和L相手に、今季積み上げてきたサッカーがどれだけ通用するかを確認する上でも重要な試合である。 スタメンは左SHに早間選手が入った以外はいつものメンバーだ。浦和LはCBの高橋選手がFWで出場していた。(ビルドアップが下手な高橋選手がCBであればボールを押し付けて嵌める選択ができたけど当てが外れた。チク

#12【サンフレッチェ広島レジーナvs日テレ・東京ヴェルディベレーザ|試合レビュー】ミッションコンプリート|2024-25年WEリーグカップ第6節

WEリーグ杯第6節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦は、グループリーグ突破に向けた大一番である。広島としては勝ち点1差でグループ首位に立っているため、引き分け以上であれば準決勝進出が決まる。 スタメンは大胆なターンオーバーを敢行した。次節に中2日で浦和戦が控えているのに加えて、前回のホーム・ベレーザ戦では負けたものの、ターンオーバーでも互角に戦えていたのが選考の理由と考えられる。 ゲームプランとしては保持で強みを出せる面子ではないため、守りを堅めながら無失点を目指していく

#11【サンフレッチェ広島レジーナvsAC長野パルセイロレディース|試合レビュー】コンパクトな守備は広げて攻めろ|2024-25年WEリーグカップ第5節

公式戦10試合を終えて7勝2分1敗と上々のスタートを切っているサンフレッチェ広島レジーナ。11試合目となるWEリーグカップ第5節・AC長野パルセイロレディース戦は、カップ戦の連覇を狙う上で負けられない戦いだ。 長野は今季の初戦で快勝した相手ではあるものの、コンパクトで粘り強い守備は簡単には崩せない。広島としては冷静にボールを動かしながら相手の守備を攻略したいところだ。 スタメンは前節から大幅に変更しており、ほぼターンオーバーといった陣容である。次の週には中3日・中2日の3

#10【サンフレッチェ広島レジーナvsセレッソ大阪ヤンマーレディース|試合レビュー】相手の守備のルールを攻略して圧倒|2024-25年WEリーグ第6節

WEリーグ第6節の相手は昨季4戦4勝と相性が良いセレッソ大阪ヤンマーレディースだ。”西のベレーザ”と勝手に呼んでいるが、ほぼユース出身選手で構成されたチームは、細かな連携に強みがあり、個々の選手の技術も充実している。 広島としては4連勝中(全て無失点)で波に乗る中、安定した守備から試合を作っていきたいところだ。 スタメンは前節からの変更では、右SBに近賀選手ではなく、塩田選手が入っている。(※10/22に近賀選手の怪我が発表されました) コンパクトなプレスで自由を奪う序

#9【サンフレッチェ広島レジーナvsアルビレックス新潟レディース|試合レビュー】相手への対応と的確な修正|2024-25年WEリーグ第5節

3勝1分の負けなしで臨むWEリーグ第5節。相手は昨年WEリーグ杯決勝で死闘を繰り広げたアルビレックス新潟レディースだ。 新潟は橋川監督就任後、男子チームと似通った価値観で丁寧なボール保持を展開するチームに生まれ変わっており、一筋縄ではいかない厄介な相手でもある。 広島としては今季積み上げている守備戦術を中心に流れを掴みながら、相手の保持の隙を突くカウンターで得点を狙いたい所だ。 スタメンでは、SHが立花選手ではなく上野選手は入っている。立花選手のパフォーマンスが上がって

#8【サンフレッチェ広島レジーナvs大宮アルディージャVENTUS|試合レビュー】相手の配置と可変を攻略した攻撃の形|2024-25年WEリーグカップ第4節

WEリーグ杯では、前節のベレーザ戦で敗れたため、これ以上の敗戦は許されない状態で臨む第4節大宮戦。スタメンはこれまでの主力組と控え組のミックスした陣容だ。 そして、U-20W杯帰りの早間選手が今季初先発。クオリティのある左足で先制点を演出し、自身のスペシャリティを示した。 試合全体を通しては、保持では相手の守備構造を見極めた攻撃を展開し、非保持では規律あるプレッシングで大宮の攻撃を封殺した。大宮のシュートを3本に抑え、1−0ではあるものの内容としては完勝と言えるだろう。

#7【サンフレッチェ広島レジーナvsノジマステラ神奈川相模原|試合レビュー】狙い所の共有と変更|2024-25年WEリーグ第4節

リーグ戦はここまで3節まで終わって2勝1分と負けなしをキープしており、好調な滑り出しとなりましたが、トップ3に食い込むためにはできる限り負けない試合を続けなければなりません。 今節の相手は昨季シーズンダブルを達成した「ノジマステラ神奈川相模原」。特に苦手意識はないものの、昨季途中から監督が代わり、強度の高いプレッシングをベースに戦うスタイルに変わっているため、どのような試合になるか気になる所です。 前節からのスタメン変更はFWの「髙橋選手→上野選手」のみ。徐々に吉田監督の

#6【サンフレッチェ広島レジーナvsちふれASエルフェン埼玉|試合レビュー】安定した保持と積極的な修正でゲームを掌握|2024-25年WEリーグ第3節

今季初黒星となったベレーザ戦から嫌な流れを引きずりたくない中で、リーグ戦第3節の相手は昨季2連敗を喫した「ちふれASエルフェン埼玉」です。 タイトなマンツーマンDFに加えて、強固な5バックのブロック、そして昨季レジーナを苦しめた鋭いカウンターを武器にするチームでもあり、今季の取り組みの成果が試される試合と言えますね。 試合の流れとしては、レジーナがボールを保持して主導権を握る展開が続きましたが、埼玉の堅い守備を打ち破ることが中々できませんでした。 その中でも、細かい配置

#5【サンフレッチェ広島レジーナvs日テレ・東京ヴェルディベレーザ|試合レビュー】プレスを間違え続ける代償|2024-25年WEリーグカップ第3節

WEリーグ杯の決勝トーナメントに進出する上で重要な試合となる第3節日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦。グループ内で最も強い相手との試合でもあり、この試合の結果次第でグループリーグの流れが決まる試合です。 そんな重要な一戦ではありますが、吉田監督は前節からメンバーを全員替えるフルターンオーバーを敢行。驚きはしましたが、この選択によって「大会の優先順位」や「サブメンバーの戦術理解度」などが垣間見えて、これはこれで面白かったりもしますね。 さて、試合の方は0−2の悔しい敗戦という

#4【サンフレッチェ広島レジーナvsマイナビ仙台レディース|試合レビュー】DF裏への意識とコンビネーション|2024-25年WEリーグ第2節

今季3試合を戦って1勝2分と「負けないソリッドさ」と「勝ちきれない物足りなさ」が同居する中で迎えたWEリーグのホーム開幕戦。 レジーナは試合開始から保持・非保持の両面でゲームを支配し、前半16分には小川選手のスルーパスに抜け出した瀧澤選手のラストパスから髙橋選手のゴールで先制します。 その後も、国内300試合出場を達成した近賀選手が自身を祝うメモリアルゴールを決めると、後半にも華麗な崩しから追加点を奪い、上野選手の圧倒的なスキルでトドメを刺しました。 相手の時間帯もあり

#3【サンフレッチェ広島レジーナvs INAC神戸レオネッサ|試合レビュー】強豪相手に優位に立ったハイプレス戦術|2024-25年WEリーグ第1節

カップ戦から一足遅れてリーグ戦が開幕しました。今シーズンはカップ戦とリーグ戦を並行して行うスケジュールのため、頭を切り替えながらも、集中力を維持しながらの戦いが必要となります。 初戦の相手はINAC神戸。WEリーグ3強の1つでもありながらレジーナにとっては比較的相性の良いイメージある相手です。 INAC神戸はスペイン人のフェロン監督2年目のシーズンでもあり、主力が何人か抜けながらも、スペイン人選手を中心に積極的な補強を行いました。レジーナとして吉田監督のサッカーがどれだけ

#2【サンフレッチェ広島レジーナvs大宮アルディージャVENTUS|試合レビュー】戦術の浸透度を図るターンオーバー|2024-25年WEリーグカップ第2節

吉田体制の2試合目となるWEリーグ杯第2節の大宮戦では、びっくりどっきりなフルターンオーバーが行われました。早い段階から戦力の見極めを行う目的に加えて、前節で2人足が攣ったことから、コンディション面も理由かと考えられます。 何といっても昨年出場機会に恵まれなかった中村楓選手や、怪我で長期離脱をしていた塩田選手など、サポーターの中には「この選手が見たかった!」という人もいたはずです。 試合全体としては、TOの影響で前節で見せた攻撃は難しい部分はあったものの、守備では吉田監督

#1【サンフレッチェ広島レジーナvs長野パルセイロレディース|試合レビュー】吉田新体制の輪郭を探る|2024-25年WEリーグカップ第1節

サンフレッチェ広島レジーナ4年目のシーズンが開幕しました。今年は吉田恵さんが新監督に就任したということで、チームにどのような変化が起きるのか注目ですね。 そこで、せっかくですので新監督就任でチームがどのように変わったかを中心に、WEリーグ杯第1節サンフレッチェ広島レジーナvs長野パルセイロレディースのレビューを書いていきます。 吉田新監督が目指すサッカーの輪郭まずは吉田新監督が目指すサッカーの輪郭が、試合の中でどのように現れていたかを振り返っていきましょう。 90分通し