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未来掲載短歌 2021年6月号

未来2021年6月号掲載

みなとみらい遠征

瀬戸内の海と空とを分けてゆく機内でひとつ私のあくび
イベントが(対策をとり)開かれる緊急事態ゆえ呼ぶ友を
どこまでが日比谷駅かは気にしない合流できた友人もそう
四国には四国の海があるようにみなとみらいを撮るべき今は
肉眼のfpsを無限にしアリーナ九列目から見る推し
歌声は浴びるものだと思い出す あなたの声にひとびとが浮く
普段着で来たがたしかにピンク担ぽく見える服なのかもしれん。
友人の前にカレーが運ばれてアクリル板がすこし曇った
ふつおたを日付が変わらないうちにみなとみらいの波の向こうへ
朝早く松山へ発つ飛行機の翼をすべり落ちるあまみず

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