朝の時間という贅沢あるいは自由について
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僕は朝の時間が好きである。
いつくらいからかは忘れたけれど、朝の5時(冬は雪よせがあるから4時)には起きて、夜の9時には布団に入って、ぐうぐう寝るという生活をするようになってからだいぶ経つ。
そもそも、早寝早起きという生活ではなかったのだけれど、自分にとって心地のよい生活リズムをいろいろと試しているうちに、気づいたらいつの間にか早寝早起きになっていたという感じである。
朝起きてからのルーティンも、僕の場合しっかりと決まっている。
なので、たまにものすごい疲れて寝て、遅く起きることがあると、たくさん寝たのはいいけれど、ちょっと調子が狂うというのか、変に感じてしまう時もあるから、基本的には朝5時に起きて、のんびりいつものルーティンをひとつひとつこなしていくことに楽しさを感じている。
朝の時間の何がいいかってまず静かである。
家族は寝てるから僕ひとり布団から出て着替えて、布団をたたみ、トイレに行ったり、顔を洗ったり歯を磨いたりする。
そしてマグカップにお湯を入れてちょっとずつ飲みながら、「さあて、今日は何をしようかなあ」とひとり考える静かな時間が、なんとも贅沢な感じがして好きである。
毎日のように感じていることなのだけれど、まず朝に目が覚めてなんだか嬉しいし、「ああ、今日も生きてるなあ」「よく寝たなあ」という幸せを感じるし、1日が始まる時の、朝のなんとも言えない自由な感覚に喜びも感じる。
そして朝の時間をたっぷりと、自分のペースで自分の好きなように使えるというのは、とても贅沢なことでもある。
僕の朝のルーティンとしては、さっきもちょっと書いたけれど起きたらまず着替えて、布団をたたみ、トイレに行き、顔を洗い、歯を磨く。
マグカップにお湯を入れて、それを飲みながらサッとメールをチェックしてやりたいことのリストを見てから、文章を書き始める。
6時くらいになったら、猫にご飯をあげて水をかえる。
洗濯を回して、ちょっとぼーっとしてからラジオ体操をする。
お仏壇に行って拝んでからモップがけをして、トイレ掃除をする。
その頃には洗濯ができているから、洗濯物を干す。
そしてお湯を沸かして、コーヒーとかお茶をいれる。
だいたい8時くらいになっているから、文章の続きを書くかラジオの収録などを始めるといった感じで、朝の時間をのんびりと過ごしている。
僕は朝ごはんを食べないので、その分たっぷり時間もあるし、何時まで会社に行かないといけないというのもない。
なので、朝の時間はたっぷり、ゆっくりと過ごすわけだけれど、どんなにお金がたくさんあるよりも、どれだけモノを持っていることよりも贅沢なことじゃないかなあと毎朝のように感じているし、幸せだなと思う。
それこそ会社で仕事をしていた時は、朝起きたら「ああ、もう朝かあ」と気持ちがどんよりしていたし、布団から出たくないなあと思っていたし、朝ご飯もそこそこに、時間に追われて準備をしてバタバタと家を出るという生活をずっとしていた。
確かにその時はお金もモノもそれなりにあったのだけれど、時間や自由というのは全くと言っていいほどなかったし、「生きるために働く」というよりは「働くために生きる」みたいな感じの日々だった。
だから今は昔に比べたらお金もモノもそんなにないけれど、はるかに幸せで自由で「生きているなあ」という感じがする。
人の幸せの感じ方は人それぞれであるし、もちろんお金やモノがたくさんあることが幸せでもいいのだけれど、僕としてはこの朝の贅沢で自由な時間を過ごせる日々に幸せを感じながら生きていきたい。
ありがとうございます
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