音楽のある生活について
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前にもちょっと書いたけれど、最近になってまた音楽をちょこちょこと聞くようになった。
何というか10代、あるいは20代のころは音楽は生活の一部というか割と大部分を占めていたように思うけれど、いつの間にかその音楽は僕の世界や生活から遠ざかっていた、あるいは僕の方から遠ざかっていたわけである。
まあ、独身のころのように気ままに好きなように部屋で大きい音で音楽を聴くみたいなことはなかなかできないというのもあるかもしれないけれど、それにしても振り返ってみるとあんなに聴いていた音楽をほとんど聞かなくなったことに改めて気づいた。
なんで前ほど音楽を聴かなくなったんだろうと考えてみたけれど、はっきりこれといったことは浮かんでこない。もしかしたら昔に比べてやりたいことが増えた、あるいはできることが増えたというのもあるかもしれない。
あとはインターネットやスマホが与える影響というのも大きい気がする。今はスマホひとつで本も読めるし、映画も見れるし音楽も聴ける。さらにSNSとかYouTubeとか何というかまあそれはいいことなのかもしれないけれど、やれることがたくさんある。
僕が若い頃は今のようにインターネットもSNSも使えるわけでもなくスマホなんかもなかったから、やることといえばアナログなことがほとんどだった。
だから本はもちろん紙の本だし、映画を観るならビデオテープとかもうちょっと後になるとDVDも出てきてすごいものが出てきたなあとそのときはびっくりしたものだけれど、あとは音楽ならCDで聴いていたわけである。
何というか今に比べても、昔はひとつひとつにじっくり向き合う時間が多かったように思う。本なら本でじっくり読んで、映画は今日はこれにしようとひとつ選んでのんびり観ていたし、音楽もCDのアルバムをプレイヤーに入れて聴いていた。だから昔聴いていたアルバムは曲順なんかもすぐ思い浮かぶ。
そうやって昔は今に比べてやることもそんなに多くわなかったし、シンプルだった。けれど今は便利になったというかできることも増えたし、その分といえばいいのか複雑になったような気がする。
スマホひとつで何でもできるようになったのは確かに便利ではあるけれど、僕のような気が散りやすい人間は本を読んでたと思ったらチラッとSNSを見てみたり、そうかと思えば暇つぶしに何か動画を探してみたり、ふと思いついたことを検索して調べてみたりなんてことをやっているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
便利に慣れ過ぎていつの間にか何かにじっくり向き合うみたいなことをすっかり忘れてしまったことに気づいてからは、意識的に何かやるときはひとつのことにちゃんとじっくり向き合うようにしている。
音楽もそんな感じで、気になるアルバムを見つけたら曲単位でつまみ食いではなくてアルバムでじっくり聴くようにしている。
音楽も改めて掘り下げると奥が深いし、僕の知らない音楽もまだまだたくさんある。新しい音楽に出会ったとき、さらにそれが自分が好きだと感じる音楽に出会えた時の喜びというのは音楽ならではかなと思うし、それは若い時も今も変わらない。
だから最近は今まで聴いてこなかったジャンルを聴いているのだけれどこれがまた楽しい。もしかしたら、この年になってから聴けるようになったというのもあるかもしれないけれど、やっぱり音楽というのはいいものだなあと思うし、これから今の自分に合った「音楽のある生活」というものを作っていきたいものである。