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自然との関わり方について

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今年の春から、里山の保全の活動に参加させていただいているのだけれど、その活動は、僕にとっての毎月の大きな楽しみになっている。

活動としては小高い山の上に大きな栗林があって、昔は地域の人たちによって管理されていたのだけれど、高齢化によっていつの間にかその栗林も手つかずになったのを、ちょっとずつ再生していこうというものである。

栗林の他にも、そこには梅の木も植えられていて、景色も素晴らしいし、山菜や野草だったり、季節によっていろんな恵みを得られることができる、そして何よりそこで過ごす時間がとても心地よい。

僕もそもそも自然に囲まれた環境で暮らしてはいるものの、なんというか自然と関わるというのか、今の里山の活動のように手を入れて環境を良くしていくみたいなことは、全くと言っていいほど経験がなかった。

梅の木もたくさん植えられているのだけれど、最初に見た時は手つかずになって長いのか、みんなツル植物にぐるっと覆われて「これはなんの木?」という感じだった。

そういう植物の強さにもびっくりしたし、こんなにツルに覆われていたら、花も咲かせられなさそうだし、もちろん実をつけるのも難しいだろうなあとも感じたし、何より梅の木がかわいそうというのか、息苦しそうに見えた。

なので春の作業は、みんなで梅の木の救出を行い、全ての木ではないのだけれどツルを取り払って、木の剪定をしてあげることで、梅の木がちょっとはラクになったというのか、スッキリとのびのびになって嬉しさを感じた。

夏からは草の勢いがかなりすごくて、主に栗の木の周りの草刈りをしたり、それと同時にちょっとずつ里山の環境の整備というのか、人が関わることでよりよい状態になるような作業もこれまでにみんなでちょっとずつ進めてきている。

僕はこの里山の活動に関わらせていただくまでは、自然は小さなころからあたりまえのように、自分の周りにある存在としてとらえていた。

それはあって普通というのか、特別なことみたいには思っていなかったのだけれど、今になって僕が意識している以上にその自然からたくさんのものを受け取り、そして自然があるからこそこうやって生きているんだなあと感じるようになった。

ちょっと大きなテーマになってしまうと、自然の環境は破壊されてきているというのか、人間のいろんな活動によって大変なことになってきているわけで、それは僕も入ってくるいろんな情報で感じていた。

もしかしたら人間がいない方が、自然にとってはいいのかもしれないとも思ってしまうけれど、里山の活動をしていくうちに人が自然に関わるからこそ、環境をよくできることもあるんじゃないかと気づいた。

地球に存在するそれぞれに役割があるように、きっと人間にも何かしらの役割、人間だからこそできることがあるわけで、まあテーマが大きすぎて今のところそれがなんなのかわからないけれど、少なくとも今の里山の活動は人が自然に関わることでその環境をよりよく、自然にとってもハッピーで人にとってもハッピーになることをしていると思っている。

これまで半年ほど活動に参加させていただいているけれど、そうやってちょっとずつ人の手を入れることで、やっぱり環境が目に見えて変わってきているというのか、より風通しのいい、心地よい場所になってきていると感じるし、そういうことができていることが何よりも嬉しい。

人の手が入るからダメになるんじゃなくて、人の手が入るからこそ、人が関わるからこそ、自然の循環、あるいは環境が良くなるようなことを、これからも楽しく感謝しながらみんなで続けていきたい。



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