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いつだって気づきと学びと手放しのチャンスであることについて

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いつも同じような日々を過ごしていても、心と体の調子というのは全く同じということはなくて、ちょっとずつ変化していたり、時には大きくアップダウンを繰り返すこともある。

僕にとっては、特に冬のこの時期というのは、心も体もなぜだか知らないけれど、不安定になりやすい。

もしかしたら季節的なものが何かしらあるのかもしれないけれど、1年を通してみてもこの冬は心か体、もしくはその両方の調子を崩しやすい時期だなあと感じて、いつも過ごしている。

今年は体調は割と落ち着いていて、家族のほとんどが体調を崩しても、僕はカゼをひくこともなく年末年始も過ごして、この2月になった今も大丈夫である。

とはいえ心の方、精神的なことでいうと、まあ以前ほどではないにせよ、やっぱりどこか不安定になりやすいし、今年に入ってからはいろいろとショックなことというのか精神的にこたえることがいろいろあって、なんだか疲れているというのが正直なところである。

ただ、そういう心が揺れるようなこと、ネガティブになりそうなことは、じっくりと向き合ってみると、そこには自分にとって何かしらの気づきや学びがあって、自分の心を重くしている何かを知り手放すためのチャンスでもあるなと思うようになった。

誰かにとっては別に気にするようなことではない、些細なことをものすごく気にしてなんだか落ち込んだり「どうして自分だけこういう目にあうんだ」と感じるようなことって、人生でちょこちょこあるわけだけれど、そういう、自分にとって何か引っかかること、特にそれがネガティブに感じられるようなことは、実は自分がこの先をもっと心が軽く、自由を感じて生きていくためのヒントだったり、きっかけになっているように感じる。

だから、何か気持ちがどんよりしたり、落ち込んだり、不安定になる時はもちろん「キツいなあ」とは思うんだけれど、ちょっと体を休めたりリラックスしながら「今のこの状態にはどんな気づきとか学びがあるんだろう?」「今の自分は、何を手放せるだろう?」みたいに意識するようになった。

そういう意識でいると、これまではただただ「キツい、しんどい、嫌だ」というだけで頭や心がいっぱいになっていたのが「今は確かにキツいけれど、ここでの気づきや学びがあって、これから先には必要のないものを手放すことで、もっと気持ちがラクに生きていけるんだろうな」と思えるようになって、ちょっと重くなっていた心が軽くなるというのか、負担が少なくなった。

振り返ってみると、今の自分は昔の自分から見ても、不安や執着みたいなものはだいぶ少なくなってきたし、生きることがラクになってきていることは確かである。

そしてそうやって生きることがラクに感じられるようになるきっかけみたいなことは、たいてい、心がギュッとなるような時、キツいなあと感じることがほとんどだったように思う。

だから、その時は「なんで自分はこんなにキツい思いをするんだろう?」みたいに感じていたことも、自分にとっては必要なことであって、今だとそういうことひとつひとつに感謝できるようになった。

今も心はちょっとモヤモヤして重たいしキツいことはキツいのだけれど、ここでの気づきや学びはこれからを生きていく自分には必要なことなのだろうし、いらないものは手放して身軽になって、この先を軽やかに進んでいきたい。


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ささきたけよし
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