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続けてきたからこそ見える景色もあることについて

(※今日の内容を音声で楽しみたい方はコチラからどうぞ(^^)↓)


ちょっと前にティンホイッスルを始めて、気がついたら1ヶ月以上経っていた。

思いつきで始めたティンホイッスルではあるけれど、毎日ちょっとでも触って吹いていたので、とても簡単で短い曲はなんとか吹けるようになって楽しくなってきた。

ティンホイッスルはリコーダーよりも小さくて、押さえる穴も6個だけである。

とはいえシンプルではあるけれど、それゆえに難しいところもある。

リコーダーと違っていて面白いなと感じたところは、高い音を出す時は押さえ方は同じままで、強く吹くことで高い音が出るようになっているところである。

これがまあ難しくて、なかなか音が出ない。

強く吹くという感覚が良くわからないものだから、お手本のCDの音を聴きながら、あーでもないこーでもないと吹いてみた。

そのうち、ちょっとずつ音が出るようになってきて「こう吹いたら高い音が出る」みたいな感覚もちょっとずつわかってきた。

楽器ってなんでもそうだけれど、音を出すまで大変な分、音が出せた時はそれまでの大変さを忘れるくらいに嬉しいものである。

なのでティンホイッスルで高い音を出せた時は、なんというか、ギターを始めた頃に何回も弾いてようやくFのコードの音を鳴らせた時を思い出した。

ギターでFのコードを弾けるようになったのもそうだけれど、ティンホイッスルで高い音が出せるようになったのも、最初はうまく音が出なくても、音が出るまでやり続けたからだと思う。

それこそティンホイッスルを最初に始めた時は、まあ今も全然うまく吹けないけれど、音を出すのもすんなりとはいかなかった。

ティンホイッスルを購入したときに一緒に教則本も購入したのだけれど、最初の方では高い音を使わない曲、「カエルの合唱」とか「きらきら星」といったそんなに難しくない曲を練習した。

とはいえ、縦笛を吹くなんて学校の音楽の授業で吹いて以来だから、穴を押さえてちゃんと音を出すまで、ある程度の時間がかかった。

一個ずつ音を出すのを繰り返したり、お手本を聴きながら譜面をながめてみたり(まあ見ても良くわからないけれど)同じ曲を繰り返し吹いたりした。

カエルの合唱とかきらきら星も短いし、そんなに音の数も多くないけれど、それでも吹いてみるとつっかえたり間違えたりして、最初から最後まですんなり吹けるまでには時間がかかった。

それでも続けているうちに不思議と指が覚えてきて、つっかえずに吹けるようになった時は嬉しかった。

なんというか久しぶりに楽器で曲を演奏する喜びを思い出して、やっぱり楽器っていいなあと感じた。

まあ楽器に限らないかもしれないけれど、最初はうまくいかなくても続けていくことで見える景色というのがあると思う。

そしてそれは、続けた人だけにしか見えない景色であるし、なんというか続けてきたことへのちょっとしたご褒美のようにも感じる。

そういう景色っていつも見えるわけじゃないから、やっぱり地味な練習だったり、誰にも評価されなくても淡々とやる時間の方が圧倒的に多い。

けれど、それでも続けてきたからこそ見える景色がたまに見えると「ああ続けていて良かったなあ」と感じるし、そういう景色を楽しみに続けているというところもある。

なのでティンホイッスルも全然うまくないけれど、また新たな景色を求めてコツコツと続けていきたい。

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