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【リアルヒプマイ!?】ケンドリックラマーVSドレイク 運命の闘い

人類が人類の恩恵者たちよりも破壊者たちに対して相変わらず称賛を惜しまない限り、戦争は結局、野心の最たる追求となろう。
ギボン 「ローマ帝国衰亡史」

ヒプノシスマイク、アイドリッシュセブン、あんさんぶるスターズが好きな人々に伝えたいことがあります。
西暦2024年、北半球を巻き込んだ大いなる(そして生産性のない)闘いが起きていたのを皆様は知っていますか?
知ってください、真実から目を背けないでください。

そう、ケンドリック・ラマーとドレイクの闘いの歴史を。
優れた才能に恵まれた彼らは、ものすごくくだらない内容で闘っていたのだ。

①全てはここから始まった、ジェイコール(J. Cole)とケンドリックのディスりあい

その闘いの始まりは些細な日常からだった。
一発の銃声から戦争が起きるように、平和な日常が崩れ去るのはあっという間だった。
まるでヒプマイのバトルシーンに強制転生されたような感覚に陥った。

ものすごく簡単に言うと、ドレイク、ジェイコール、ケンドリックの3人はヒップホップ界の「ビッグスリー(big3)」と呼ばれていました。
しかしジェイコールはイキってしまい「俺がその中のモハメド・アリ(コナンでいう京極さん)だ!」とラップで言ってしまった。

ケンドリックはそれに対してやはりディス曲を出して批判します。
「俺の方がナンバーワンだ!BIG3なんてありえない!」

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ジェイコールは「ケンドリック、お前のことは尊敬してるし好きだよ。けどこれは譲れないんだ。」と複雑な思いを抱きつつ応戦していました。
(これヒプマイなら二次創作でBLにされるんだろうな)

こうしてケンドリック VS ジェイコールという三大巨頭のうち2人が運命の闘いを繰り広げるという熱い展開が怒りました。
野次馬含めて、ヒップホップ界は盛り上がっていました。

、、、って、ここまでドレイク関係ないんかい!

②しかしまさかの展開、4月10日J. Cole緊急謝罪事件

多くの観客が、バトルを楽しんでいたところ、突然闘いの終焉が告げられます。
ジェイコールが突然、「すまないケンドリック。俺が悪かった。また仲良くしようや」と謝罪を行います。
これで事実上、ケンドリックに対してジェイコールが敗北宣言をしあっさりと終戦を迎えたのです。

これに対して日本では先に謝った、ジェイコールの方が大人な対応をした、先進的な考えだ、と称賛している人が多い気がします。
良くも悪くも日本社会だともめ事を起こさないで丸く収めるのが美徳とされますからね。

しかし本場のアメリカではキリスト教右派のような人々を除けば、「弱腰になるな!」「Jコール、ひよってるな」とジェイコールが弱さを見せたのを男らしくないと言っている人が多い気がしました。
アメリカはマッチョ思考が強いと思います。


③戦場はケンドリックラマー VS ドレイク の終わりなき大戦へ

こうしてジェイホールは闘いから離脱したわけですが、
ケンドリック・ラマーは既に「俺こそがナンバーワンだ!ビッグ3なんてくそくらえ!」と宣言していました。

そうドレイクとケンドリックラマーはどちらが最強のヒップホップアーティストなのか?
「さあ、始めようか、最後の闘いを、、、。」
と二人の男たちは戦場へといざなわれていったのです。
(↑かなりバトル漫画的な解釈をしてますので、詳しい流れは解説動画をご覧ください)

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もともとドレイクは半分白人であることや、「俺は女にモテるんだぜ~」アピールしまくっていたので、敵が多かったのですが、ケンドリックラマーとドレイクの壮絶な戦いは、最強の盾と矛(ほこ)のごとくどちらが勝つのかは予想しがたいものでした。

④最終兵器 「Not Like Us」が投下される

そして闘いの日々は長かった。
ケンドリックが、ドレイクのAI音楽疑惑を揶揄してか、AIで有名歌手の歌を再現してディスらせるなどが問題視された。
最新の文明を使って、小学生レベルの悪口合戦が行われたのだ。
これは科学や文明が進歩しても、人間の本質は変わらないと証明する出来事にも思う。

お互いに熾烈な暴露合戦までもが始まり、ガーシー vs NHK党立花のような展開にもなってきた。
そんな中で、ケンドリックラマーは究極必殺奥義として100年は語られるであろう名曲「ノット ライク アス」を発表した。

ドレイクをディスるためにだけ才能と努力を出し切ったケンドリック。

無駄にクオリティが高く、ひたすらドレイクへの悪口とは思えないセンセーションかつクールな作品だ。もはや芸術の領域、というかここ数年のエンタメで一番面白いし、美しい構成だ。
言っておくが、内容は小学生の喧嘩レベルである。
そしてケンドリックは、ドレイクの葬式ライブをやるというまたまたぶっ飛んだ暴挙に出た。

(↑ぜひ高評価とチャンネル登録をしてください!)

多くの人々が、ドレイクというただ共通の敵をディスるためだけに幸せそうな笑顔でノリノリに踊っているのである。
人が団結するのは共通の敵がいるときだけ。という人類の本質を見せてくれた。

長きにわたる終わりなき戦いは、こうしてNot Like Usという最終兵器によってケンドリックの圧勝となった。
ドレイクは「一連の暴露を法的(訴訟」に訴える」という行動をとったので、事実上、ディスりあいでは敗北を宣言したと言える。

・・・・だが人々はこの時はまだ知らなかった、これがさらなる戦乱の幕開けになるとは、、。(続く)


⑤最強・無双とは「1人しかいない」から成り立つのだ

日本語圏のある人々は、これを
クロロVSヒソカ(ハンターハンター)
ミッターマイヤーVSロイエンタール(銀河英雄伝説)
エックスvsゼロ(ロックマンX)
のような運命の闘い(デュエル オブ フェイト)だと感じたことでしょう。

才能に恵まれた天才たちが、ものすごくくだらない内容で言い争っていた。
このくだらなさと滑稽さが逆に心を熱くしてくれたのだと思う。

運命の闘い、それに人々は惹かれる。
雌雄を決する決戦ほど熱いものは無い。
進化心理学や行動遺伝学を知れば分かる。
人間は所詮は動物で、ランキングや強い弱いでしかお互いに存在位置を図れないのだ。リベラル思想など進化心理学の前には無力だったのだ。

「2人の英雄が存在するには、この宇宙は狭すぎるのか・・・・。」ロイエンタール対ミッターマイヤーの会戦に対するメックリンガー提督
ハンターハンターの決戦と言えばこのお二人・・・



ロックマンXの名場面、エックス VS ゼロ


まとめ 世の男子よ、ケンドリックラマーとドレイクを聞いて、魂の獅子を取り戻せ!

日本人男性に足りないのはこの闘魂であろう。草食系だとかジェンダーレスばかりが増えてきた今、男らしくなるためにNot Like Usをみんな聴こう。
男とは時には戦わなくてはならない。
バイブルを閉じるときが必要なのだ。
(ケンドリックはクリスチャンとしても有名。バイブルを閉じるシーンは、この時だけはバーサーカーモードに入るぜという意味だろう)



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