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社労士受験生と見てみよう!555時間の習慣で社労士合格!

 社労士受験生の皆さんこんにちは!「555時間の習慣で社労士合格!」の高橋佳子です。9月に入りました。私は今もテレワークが続いていて、部屋にいる時間が多いです。引きこもりの私を支えてくれるのは、数多くの観葉植物たち。少し手入れをするだけで元気になる鉢も多く、テレワークの恩恵だと感謝しています。

 少しでもいいから、毎日時間をつくりだそう。
 そして、一番大切なことに集中しよう。

 (「さぁ、本当の自分に戻り幸せになろう」より)

 さぁ前回のおさらいから始めましょう。

前回の課題

①第52回社労士試験問題がどの条文から出題されたかテキストをチェックしてみよう。
②第52回社労士試験問題が以前出題されたかどうか過去問題集をチェックしてみよう。

 この2つでしたね。お手元にある試験問題を開くことができましたか?そしてお手持ちのテキストの条文と照らし合わせてみましたか?最後に試験問題の余白に(例えば労災通勤条項なら)「第7条第2項通勤」と書き込みできましたか?

 1問でも2問でも「自分で」照らし合わせてください。答え合わせではなく、どこから出題されたのか、ご自分の目で確かめてほしいのです。この作業は、本試験を総括することになり、今回の試験を(感情的にならず)客観的に見ることができるようになります。ノートなどで表にするとなおGoodです。

 また、過去問題集を開いて、出題歴があったかチェックしてみましょう。全く無かった?それとも過去問はあったが、解いていなかったとか…。これも自分の勉強方法の総括になりますので、ゲーム感覚で探してみてください。

 私は、このテキストと過去問題集をチェックするだけでは飽き足らず

  ● マル問とバツ問の数
  ● 長文問題数
  ● 組合せ問題数
  ● 個数問題数
  ● 正解のパターン分類
  ● 出題傾向  
など

いろいろな角度から本試験を分析してみました。

▼第49回社労士試験択一問題分析▼私のノートより

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 手書きで読みにくくて失礼しました。この分析は「自分はこれだけ調べたから問題のことは知っているぞ!」と直前期の精神的なお守りとなりました。
 私の場合、分析は毎日少しずつ続け、1週間(約10時間)くらいで完成しました。このように試験結果を通じて、自分と向き合う時間をつくれば作るほど精神的にも強くなると思います。


第52回社労士試験総括(選択式)

 では本日の本題「第52回社労士試験」の話に進んでいきましょう。
午前中は選択式1時間20分でした。選択式は「皆さんが1年間勉強した全ての用語・数字の総括」です。

 当然知らない問題も出てきます。そんな時は、周りの受験生も同じように頭を抱えています。もし迷ったら?一般の受験生ならどれを選ぶか、という視点を忘れず、全40個の穴を埋めていきます。

 ちなみに、今回の総括は「正解は★★です」という問題解説ではありません。根拠条文や過去問から「この問題を正解してほしかった」という内容となっています。次の本試験に向けて「試験との向き合い方」が少しでも伝わればと思っています。

 ※注釈※
 解説内【9択】は平成9年択一式に出題と読み替えます。また【16選】は平成16年選択式に出題と読み替えます。選択式は以前、手で書かせる記述式の時代がありました。その場合は【11記】などと表記します。


選択式《労働基準法・労働安全衛生法》

 A (寄宿舎)法96条の2第1項
 B (判例)横浜南労基署長(旭紙業)事件
 C (判例)横浜南労基署長(旭紙業)事件
 D (健康診断)法66条第1項、則45条の2
 E (昇降設備の設置等)法21条第2項、則526条

 本条から1問、施行規則から2問、判例から2問。
本試験で一番初めにこの問題を見たら、まず飛ばして、他の教科に進んでほしかったと思います。

 ちなみに、私の選択式の解き方は…

「はじめ!」と言われて、問題冊子のページを最後までめくり、その最後のページにある「国民年金法」から解いていきました。それも計算問題など考える問題はすべて飛ばします。結果30分ほどで全問題を見ることになります。その時点で解けた問題の解答を解答用紙(OCR)に書き写し、2巡目へ進みます。慌てて「エンヤー!」は絶対しません。

 今回の労基と安衛は【A、(B又はC)、D】の3点は取っていただきたかったです。

 B・Cの判例ですが、判例を知らないとしても、語群のグループ分けが出来れば、B又はCのとちらか1点はとれると思います。このような試験テクニックを訓練していた受験生が強いという結果になったと思います。

 また、Aの寄宿舎を全く見ていなかった、という受験生は勉強の仕方が間違ってました。寄宿舎は選択式、択一式とも過去問があります。ただし、今回の選択式出題で来年は出題は薄い(ない?)と思います。でも不安な受験生のためにサブノート「寄宿舎のまとめ」を作成しました。今回問われた過去問も掲載しています。試験範囲はこの内容だけですので、一読および過去問を解いて「おしまい」にしましょう。

 
安衛法D・Eですが、D健康診断は基本問題。Eの昇降設備の設置は「捨て問」(解かなくていい問題。もしくは考えず当てる問題)です。復習は不要です。

▼サブノートはこちら▼


選択式《労災保険法》

  A (通勤の定義)法7条第1項
  B (省令で定める要件)法7条第1項、則7条
  C (省令で定める要件)法7条第1項、則7条
  D (省令で定める要件)法7条第1項、則7条
  E (省令で定める要件)法7条第1項、則7条

 労災は5問とも通勤災害の定義からの問題でした。定義はどの受験生も押さえてきます。また通勤は過去問も多くあります。Aは【9記、16選、25択】、C・Dは【21選】と過去問を解いていた受験生はラクに回答ができたと思います。

 Bは条文通りの出題でした。また語群をグループ分けして消去法で回答したという方もいたのではないでしょうか。 
 Eは近年の改正ということで、他の法律科目の知識で解けた方もいるのではないでしょうか。
 労災は【A、C、D】の3点は取っていただきたいです。


選択式《雇用保険法》

  A (適用除外)法6条第1号
  B (適用除外)法6条第2号
  C (届出)法7条、則6条第1項
  D (届出)法7条、則6条第1項
  E (短期雇用特例被保険者)法38条第1項

 雇用保険は条文の最初の方の出題でした。どれも基本問題です。過去問もA・B【9択、11択、13択、19択】、C・D【12選、24択】、E【6択、23選】と毎年出題される範囲です。
 雇用保険はガッチリ5点をとっておきたいですね。


選択式《労働一般常識》

   A 厚生労働省「雇用動向調査」
   B 厚生労働省「就労条件総合調査」
   C 厚生労働省「雇用均等基本調査」
   D 総務省「労働力調査」
   E 総務省「就業構造基本調査」

 さぁ出ました!毎年恒例の難問となりました。まさか調査の「名前??」とひるんだ受験生結構いたのではないでしょうか。

「夏も終わった…」とマスクでつぶやく受験生(字あまり)

 今年は4択(選択肢が各4つ)ではなく20択でしたので、今回救済が入る可能性が高いと思います。(救済とは、本来各教科3点以上を(合格)基準点としているところ、全国平均点が低い場合、特定の教科だけ(合格)基準点を下げることを言います。)選択労一に「救済なし」というジンクスは打ち消されてほしいです。現時点で2点取れていれば、救済の望みありだと思います。

 でも悔しい!と問題すら見れない受験生のために、誰も作らないであろう「労一選択肢一覧」を作ってみました。555時間の習慣で社労士合格!の真骨頂!転んでもタダでは起きません!せっかくなので、この20肢を利用してみませんか。全統計のことが分かるようにリンクを貼りました。
 先ず言葉に馴染んでもらうのと、その統計調査は「基幹統計調査ですか?」それとも「一般統計調査ですか?」など、次の展開も予想していただきたいです。

 一般常識(選択式・択一式)の攻略法は、日常的に情報収集を行うことです。その習慣も随時紹介しますので、楽しみにしていてください。

▼サブノートはこちら▼


本日の課題

 ここまで一気に選択式労働編解説してきました。息切れしていませんか?それなのに「課題なんですか~」そうなんです。少しずつ取り組む習慣を続けていきましょう。

①第52回社労士試験の出題分析を自分で作ってみよう!

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 今回はこの1つです。そろそろ週10時間を意識した行動をスタートしていきましょう!


 今回の「555時間の習慣で社労士合格!」はいかがでしたでしょうか。
ご感想やご要望などお待ちしてます。

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