地下帝国を一緒に作ってくださる女性はいませんか?
「萎えるわ~」
そういって私はスコップを手に取り、
地面を掘る。
まわりはざわめき始めるが、私は手を止めない。
「この子、萎えるとすぐ地下帝国つくっちゃうんだよね。」
友人のシンガーが説明し、唄うように笑いながら知らしめてくれている。
私は地面を掘り、そりゃもうめちゃくちゃに掘り、
なんやかんやで、地下帝国を作った。
入国審査は幼なじみがしてくれている。
何人か男性も入国しようとしているが、男性はすべてNG。
不法侵入をした輩をシンガーの友人が唄いながら島流しにしている。
この帝国は私が女王で、王様を必要としてない。
下駄をはく男性に合わせて、ハイヒールをはくこともしなくない。
政治と経済から弾かれた女性のための、地下帝国。
単純にもう男性と関わりたくないって人のための帝国。
物理的、精神的、経済的に、
男性から自由になりたい人だけの帝国。
色んな男性がいて、そのすべてを敵視してる訳じゃない。
ただ、もう別の生き物といるようで疲れてしまう女性のため空間を作りたい。
結婚してても、してなくてもいい。
子供がいても、いなくてもいい。
働いてても、働いてなくてもいい。
誰のこともせめない、誰のこともほめてあえる、誰のことも認められる、誰にも奪えない、空間。
と、いう夢をみた。
思いの外、楽しくて、
職業欄に女王って書けたら最高だな、と思った。
○○会の女王、とかあるけどさ、
地下帝国の女王って、語感すごくない?
地下帝国で暮らしたいって人いないかな?
いたら、めちゃくちゃに穴、掘っちゃうから教えて。
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