「100日で描く遠距離介護と仕事の両立」Day 6: 長谷川式認知機能検査
Day 6: 長谷川式認知機能検査
ひつじ先生は、敏江に長谷川式認知機能検査をした。検査室に入ると、敏江は少し緊張しながらも、先生の質問に答え始めた。しかし、簡単な質問にさえ答えられない場面が増え、洋子の心は次第に重くなっていった。
「敏江さん、今日は何曜日ですか?」という質問に、敏江は額にシワを寄せ、しばらく考え込んだ末に「木曜日…かしら?」と不確かな声で答えた。しかし、実際は月曜日だった。洋子は、これがただの物忘れではないことを痛感し、心の中で動揺を隠せなかった。
「洋子、これ、どうしても思い出せないの…。私、こんなに忘れっぽくなっちゃったのかしら。」敏江は額に手を当て、焦りを隠せない様子だった。洋子は「大丈夫、無理しないでね。」と声をかけたが、内心では心配が募るばかりだった。
検査結果は、正常より低いスコアだった。ひつじ先生は慎重に言葉を選びながら、「この結果を見ると、認知症の可能性が高いです。次に脳の画像検査を行いましょう」と話す。洋子がまた付き添える1か月後に行うこととなった。(続く)
この物語はフィクションです。
医療・介護の知識: 長谷川式認知機能スケール(HDS-R)の概要
HDS-Rとは?
長谷川式認知機能スケール(HDS-R)は、認知症の診断に用いられるスクリーニング検査の一つで、認知機能の低下を早期に発見するために使われます。時間の見当識や記憶力、計算能力などを簡単な質問形式で評価します。検査の流れ
具体的には、今日の日付や季節を答える問題や、短期記憶を確認するために数字を覚えるテストが行われます。この検査により、認知機能のどの部分に問題があるのかが明らかになります。検査結果の活用
検査結果をもとに、さらに詳細な検査や治療方針が決定されます。また、HDS-Rの結果は、介護サービスを受ける際の基準にもなります。
次回: Day 7 - MRIと脳血流検査
脳の画像検査に進み、いよいよ認知症の診断が近づいていきます。続きが気になる方は、フォローして次回をお楽しみに!
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