農業インターンシップ体験記(視野を広げ刺激を受けた5日間の話)
オフィスのデスクワークに忙殺される日々を送られている読者の皆さま、そして、社内SEをはじめとする、会社のスタッフ部門でご尽力されている読者の皆さま、お客様からの「ありがとう」から遠のき自らの存在意義を問うた経験はお持ちでないでしょうか?
私は約20年弱の間、社内SEとして忙殺される日々だった事から、自分の仕事が社会にどう結び付き、どう活かされているのか見失い、私自身の存在意義・存在価値がわからなくなりました。
勤続年数によって与えらえる、特別休暇(1週間)の機会を捉え、農業インターンシップへの参加を決意してきましたので、申し込み方、実際に体験した結果と感じた事を共有させて頂きたいと思います。
1.参加の動機(Why)
ズバリ、「ITの力で自然農業を活性化できないか?」をテーマとして1週間の使い方を考えた結果、論より証拠、先ずは現場に伺い体験するのが一番と思い、住み込みで農業体験ができる場所を探しました。
しかし、当時の私は人脈なども無く、アプローチ先を探しに新・農業人フェアに参加する事で、農業への繋がりを求めました。そこで見つけたのが「農業インターンシップ」という取り組みでした。
2.農業インターンシップとは(What)
早速、農業インターンシップの運営サイト(農業を体験する | 農業をはじめる.JP (全国新規就農相談センター))にアクセスし、インターンシップを受け入れて下さる農業法人(237法人)の情報を調査する所から開始しました。
この際、場所に制限は設けず「スマート農業」と「有機農業」に力を入れている法人に絞って探す事にしましたが、スマート農業:農林水産省と農業インターシップ受入法人を結びつける所から四苦八苦しました。
EXCELのvlookupを駆使しながら、インターンシップ受け入れ可能な農業法人一覧の中で、スマート農業に取り組む法人は3つに絞られました。その中で有機農業にも取り組む法人さんは鹿児島にある1か所の法人さんだけでしたが、残念ながら受け入れ時期と合致せずに断念。
残る2か所に調整を図りました。
2か所の内の1つは、熊本にある法人さんでしたが、就農前提での受け入れ条件に合致せずに断念。最後、宮崎にある法人さんに申し込みをしたところ、快く受け入れて下さる事になりました。
3.お世話になった農業法人(Where)
今回、農業インターンシップを受け入れて下さった法人さんは、We are vegetable shop. - 新福青果様です。
こちらの法人様は、若手の方が活躍する、非常に活気あふれる場所でした。
個人農家さんではなく、会社としての農業法人でしたので、住み込み場所は会社敷地内のプレハブ住居で、2名分のベッドがありましたが、今回は私ひとりで使わせて頂く事になりました。
個人農家さんの場合、食事なども農家さんと一緒に頂く事もあるようで、住まいも個人宅の一室をお借りするケースもあるとの事。
続いて、インターンシップ1週間のスケジュールと気づきを綴って参ります。
4.体験スケジュールと気づき(When/How)
今回、インターンシップの受け入れをご担当して下さった方は、こちらの記事で紹介されている方で、もともと東京で公務員をされていた所からの就農というキャリアステップで、個人的には、そこにも非常に興味を持ちインターンシップの当日が益々楽しみになりました。
得意分野を生かしてスマート農業を実践! 経営にも関わる未来のホープ | 農業をはじめる「リアル」ストーリー | 農業をはじめる.JP (全国新規就農相談センター)
実際の体験スケジュールについては、添付のスライドをご参照頂ければと思いますが、とにかく、受け入れご担当の方が輝いて見えたのが、印象的でした。
もともと、東京の公務員をされていた頃のノウハウを適所に応用されながら業務改善の取り組みをされておられ、ワクワク楽しみながら仕事をされている姿が輝いて見えたのだと感じます。
「就農されて、実際はどうですか?」 という質問に対し、
「はい。とてもやりがいの感じる仕事ですよ」
「もちろん、農作業は慣れるまでは暫くクタクタになる日々でしたが、色々と挑戦させてくれる会社でもあるので、今回のスマート農業含め、早く仕事を進めたいと思え、次の日が来るのが楽しみです」
今回のインターンシップでは、農業体験以上に、素敵なご担当者様との出会いと、色々なお話を伺えた事で沢山の刺激を頂けた事が今後の自らのキャリアデザインを考える上での大きな肥しになった所が良かったと感じます。
5.勝手な未来構想
農業インターンシップへの参加を通じて、1つの「私の目指したい勝手な未来イメージ」を描きました。この未来構想実現の為に、IT技術やこれまでの私の実務経験が活かせないか? 日々、頭の片隅に置きながら業務に取り組む事で「自分を見失う」事が減ってきたように感じます。
そういった意味でも、今回の農業インターンシップは、とても素敵な体験だったと思います。色々と質問攻めになってしまいましたが、笑顔で真正面から質問に真剣に答えて下さったご担当者の方にも、改めて心から感謝です。
最後に、私の勝手な未来構想を実現できそうな「場」を見つけましたので、機会あればアプローチして行きたいと妄想が膨らむ日々です。
読者様の貴重なお時間を頂き、最後までお読み下さった事、心より御礼申し上げます。イイネ・フォロー頂けますと励みになります。(感謝合掌)