【ミニマリズム】「超ミニマル主義」を読み終えて
四角大輔さんの新著「超ミニマル主義」を読み終えたので、読書感想文をここに書き留めます。
四角さんは、レコード会社のプロデューサーとしてミリオンヒットを連発記録した後、ニュージーランドに移住。現在は湖畔の森で自給自足ライフを営みながら、場所・時間・お金に縛られない働き方をされつつ本気で育児に取り組まれてる方です。
四角さんのベストセラー「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」は、僕が社会人1年目の時に出会った本です。
自分にとって本当に大切なことを大事に生きていくために、不要なものを手放す引き算思考を説いている、今でも僕の人生のバイブルです。
20代はとにかくがむしゃらに働き、得たお金でいろんな物を手にして贅沢を目指すものだと思い込んでいた足し算思考の自分にとって、衝撃を受けたことを今でも覚えています。
新刊「超ミニマル主義」は、そのアンサー書籍であり、前著で説いてる概念を実際に行動に移せるようにと、かなり具体的なメソッドが詰め込まれています。
財布の整理から長期休暇の取り方、タスク管理の仕方等、内容が幅広いにもかかわらず1つ1つのメソッドが丁寧に解説されており、かつ伝えたいメッセージが明確でまとまっており、純粋にすごい本だと感じました。
これは僕の勝手な解釈ですが、昨今のFIREブームに対して問題提起をされているのかなと感じました。
FI(Financial Independence:経済的自立)は良いことなのですが、RE(Retire Early:早期退職)では「仕事が嫌なのでもう働きたくない」という理由から、REするために今我慢して働きお金を溜め、働かずに不労所得で暮らしたいと考えている方が多いのではないのでしょうか。
少なくともこの本を読む前の僕自身はそうでした。
今の職場に異動してから届くメールの量は毎日200通以上。突発案件も多く、毎日残業。平日は寝るためだけに家に帰ることもしばしば。その中で僕は次第に働きたくないと思うようになりました。
ただし「REするために今我慢して働きひたすらお金を溜める」という考え方は、今を楽しめていない、今を生きていないとも言えます。
この本は様々なモノ・コトを軽くし、最終的には目の前の仕事も楽しめるよう、今を楽しく生きるための方法論が書かれていました。
読み終わってから実践するのではなく、読みながら少しずつ実践していくほうが良いと思います。
僕は読んでいる途中から早速職場のデスクと引き出しの整理をしましたが、その日からデスクにいる時間が少し苦では無くなりました。
また毎朝「小さなバカンス」タイム(「セルフケアタイム」)を設けるようにしました。ゆっくり好きなコーヒーを飲んだりストレッチしたりする時間です。この時間を作ってからこれまで足取りが重かった通勤も少し軽くなりました。
このあたりも書籍で詳しく解説されています。
少しずつですが、毎日感じていた重たい気持ちが軽くなっていることを実感しています。
内容が濃いので、一度読んだだけだと本に書かれているエッセンスの全てを吸収することはできませんでした。ただ一通り読み終えてからは、今を全力で楽しむべく、今の環境下で創意工夫や実験をしてみたいと考えるようになりました。思考を変えてくれたこの本と著者に感謝しています。
著者はエピローグにこう言っています。
「最後に、これだけ言わせてほしい。ぼくら人間は、幸せになるために生まれてきた。」
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