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「家族」という呪い

※2023/3/8書き足りないなと思った部分を追加してます。

私の実家はほんのりとしんどい。
家族の連携とか助けてくれたりという部分はありがたいのですが、言葉にしきれない圧が時々あった。なかなか言葉にできなかったことで、重い楔になっていたのですが、大人になるにつれて言葉を持ち、やがて少しずつ付き合い方を改善させるようになった。

結婚してからは実家と一定の距離感で接した。すると、心が少しずつ安定してきたのですが、安定してくると私の苦手な家族がガッツリと関係を持とうと密に付き合いを縮めてくる。じわじわとまるで底なし沼のようななんとも言えない息苦しさ。
このなんとも言えない苦しさでガッツリこの一カ月はメンタル落ちてた。
そして、夫と娘、落ち込んでてごめん。巻き込んでごめん。

はっきり言うとこの息苦しい原因は実の姉。
姉は父方の祖母と父と伯母に似て、時々「お気持ちヤクザ」なことをしてくるのです。
その「お気持ちヤクザ」は簡単にいうと、相手に罪悪感を植え付けようとして、悪くなくても謝らせたり、相手を不利な状況に持っていこうとする。
今回の「お気持ちヤクザ」私ではなく娘に矛先を向けてきた。

もうね、悪い言い方をすると元祖お気持ちヤクザの父と祖母と伯母から三文安の英才教育でも受けたんじゃなかろうか?とさえ思った。
父と祖母はこれまでにも面白おかしくエピソードを書いている。それも事実なんだけど、時折り、どうしようもない圧力がかかる。
それは子供の頃のわたしにはどうしようもなく、いつまでも愚痴愚痴と嫌味に文句に八つ当たりをされる。時に暴力もあった。そのお気持ちヤクザが始まると、ただただ「早く機嫌が治ればいいなぁ」と思って怒りのベクトルがこちらに向かわないように張り詰めた空気のまま時間を過ごしていた。

この「お気持ちヤクザ」ですが、ネットで一時期「繊細チンピラ」と言われてたdisりと近いのでは?なんて思う。突き詰めれば似て非なることなのだろうけれど、「相手の良心を攻撃してくる」「攻撃相手を全否定してくる」ところは似てるのかな?どうなんだろう。
罪悪感を植え付ける行為や言動もあるな。
「自分は被害者で相手が加害者」って感じで言ってくるのですが、こちらが悪くなくても「あんたの○○が悪い」と手を替え品を替え、ときには話の論点さえずらしてずらしてずらしまくって攻撃してきて相手が疲弊して「じゃあもういいです……」と言ったところで「完全勝利!!」となってるのです。
実際、全然勝っちゃいないんだけど本人は気づいていない。
やられた相手は面倒になって離れていく。そりゃそうだろね、相手に無理やり自分の気持ちを押し付けてるし、悪質なクレーマーみたいなもんだ。

私は、小さな頃から祖母や父や伯母から言動にものすごく疲れてたんです。
反論すれば、母がイジワルされるし、相手の弱い部分をピンポイントで狙って相手が言い返さずにいても「ただ気に入らない」と言う理由で攻撃もするし、長年やられてきた側の私は、いまでもすぐに「ごめん」と言う言葉が出てくる。
逃げともいうし、あの頃の最大限の処世術でもあった。とにかく謝り癖がついた。

この謝り癖は自然に出てくるので、夫や友人が「そんなにごめんって言わんでええんやで」と言われ困らせるほどなのだ。

だから、結婚して、夫と一緒に歩きはじめた時から「ごめん」を別の言葉「ありがとう」「嬉しい」と言い換えるようにしたら、自分の心まで穏やかになった。ほんと、かなり楽になったと思う。それまで人付き合いでも重苦しかったものがかなり軽くなった。それくらい結婚して衝撃だった変化だ。

さて、姉の話をする。

私から見た姉は、昔から結構しっかりした風だった。「風だった」と言う過去形にするのは理由があって、真面目で努力家なのは認めるが、親が見ていないところでは私は姉にとって「出来損ない」で、姉よりも何かしら上手くできたり、姉の気に入らないことがあると、八つ当たりや小さな意地悪をされた。

そんな「出来損ないで然るべき妹」が、親や祖母の機嫌を取るために当時は手伝いを率先してやっていたことに「ありがとうって人に言わせてるコジキだ」と言ったのだ。当時私小4、姉は中2。

なんかね、奈落の底に落ちていくような感覚のショック。「お前が手伝いすると、私もやらないといけないじゃないか」と言う言い分らしいが、今なら「アホか」の一言で済ませる。当時はそんな反論も「目上のものに逆らってはいけない」という祖母などの理不尽な教えに従っていたのでしなかった。

姉は、色々昔から親からの援助は多大に受けていたと記憶する。働きだしてからも旅行やレジャーなども親にほぼ金銭を援助してもらっていたが、親は厳しいながらも懇願されると金を出していた。親以外のマルチ商法など含めた借金が膨らんでどうにもならなくなった時、宗教にハマり、行方をくらませた。

宗教にハマった理由としては、親との確執だそうだ。いや、宗教以外にも回避できる方法あっただろうがよ、と突っ込みたい。

私は親に借金したことは無い。これまでも自分の望むものはコツコツと貯めて手に入れていた事にも趣味がだんだんと違ってきたことも気に入らなかったのかチクチクと意地悪いことを言っていた。
私の友人関係にも嫌味や蔑む言葉を投げかけてきた。私は、当時友達と呼べる付き合いの人は社会人になってから今も10人くらいかなってくらいで、その数までマウントを取ってきたが、姉の友人も宗教やマルチ関連が多く、そうしているうちに姉の長年の友達も30の声を聞く頃には話題にも出なくなり、友達マウントも終了した。

けれども、親からすると、そんなものは全く見えてないから、大概のことは「お姉ちゃんと仲良く」で済まされた。よほど酷い言動でない限りは親にも言うのが面倒になったのが正直なところだ。

宗教の誘いは学生時分から私にもあった。当時はカルト宗教の前身の「人生を変えるセミナー」だったか、なんかマルチ商法と紙一重なものも多かった。いじめられっ子の私は格好のカモだったが、基本相手に見せない心のうちは捻くれていたので、「こんなんで救われる訳ないやろ!」と宗教の矛盾まで見えてしまい、結局のところ宗教にハマらなかった。

わたしの絶望や苦悩を救ったのは宗教やマルチ商法ではない。それすらも面白くなかったのだろう。ある日口論の際「あんたもドン底に落ちればいい」と言われたのでその時は流石に「経験者の言葉は深いね」と嫌味で返したら大泣きされた。
そこでも被害者然とした態度を取られた。

その後、姉は宗教を脱退、→違う宗教や思想のマルチ商法団体に入る→働き、資格をとり生活を続けるも、鬱になって仕事を辞めて→マルチや宗教も参加者と確執が起こり脱会……と何度も同じループを辿り、その都度、メンタルが落ちている時に私にコンタクトをとってくることがこれまでのパターンでした。

メンタルが落ち込んでる時と少し浮上した時に私に理不尽なことを仕掛けてきて距離をとるようにするも、どんなに距離を取っても姉自身が自身が被害者然としているので自分のしたことなど全く自覚もなく覚えておらず、また近づいて……と言う繰り返し。

これまでにも「助けて」と言われて手助けをしてきたのですが、悉く姉が「お気持ちヤクザ」を展開して少しでも気に入らないことがあると、「私の気持ちを踏み躙ったお前は悪だ」と攻撃してくるようになって距離を置くと「前はごめんね〜(ヘラヘラ)」と何事もなかったように関係を持とうとするので、まあ、警戒はしつつ、手助けするも、いつも悲しい結果になって嫌だったんだよ。自分の気持ちは押し付けてくるのに、私の気持ちなんか知ったこっちゃないと。

こちらがどれだけ言っても「あー、あー、聞こえなーい」を態度からやられるので、私が結婚してからはかなり線引きして関係も完全に切ることはできないから最低限の付き合いに留めていた。

6年前、私ががんの告知を受けて知らせてから、宗教まがいの団体から連絡が来る、その宗教繋がりの人から私が罵倒され、疲弊した。
わたしの個人情報を簡単に話したことでマルチのホニャララが勝手に届き、病気のことよりもマルチと宗教を断ることにも疲れた。
あの時のことがあったので、夫は姉が何かしらコンタクトを取ってくると警戒する。


このときに、夫の怒りに気づかず、全部「へなちょこが私(姉)の悪口を吹き込んでるから夫さんに嫌われた」と謎の言いがかりをつけて今回も攻めてきた。

いや、それよりも何よりも、今回のきっかけは「私の誕生日を寿司屋(回る方です)でお祝いしたい」とこちらの予定を変更させてまでねじ込んできたのが発端で、そのときに娘に姉自身がお気に入りだと言うポーチと髪留めを渡してきた。娘ははポーチをすでにお気に入りを持っていて、あまりのゴリ押しに最初やんわりと断ったのを「要らない!」ときっぱり断ったことに「私の気持ちを踏み躙った!」となったらしい。

私はその時そのやりとりに気づいておらず、誕生日で主役にも関わらず、寿司屋で一緒に来たシステムに不慣れな母と姉のホストをして娘のセルフで提供してる水を入れにセルフの冷水機に走ったりで気がついていなかった。実際私が席を外してる時みたいだったし。
やり取りは姉から一方的に聞いたのだが、一方的に聞いてたら危ないと思い、夫にも確認したら「断っても強引なセールスみたいでしつこかった」と聞いた。

そこで、私だけでなく、娘の態度や夫が娘を嗜めなかったから、と言う理由でさ夫や娘にも「お気持ちヤクザ」を発動。その夫や娘への罵倒を1時間ほど聞いていたのである。
もうそこに「わたし(へなちょこ)の誕生日を祝う」って当時の目的はまるでなかったように、「わたし(姉)の気持ちを踏み躙られた怒り」を言いたいだけですよね?ってトホホな結果に終わった。
夫に至っては「所詮は他人なんだから、何かあった時のために金を貯めておけ」ってさ。
「夫は信用できない」と吹聴しながら、夫に近づこうとする姉にも嫌気がさす。

そんな姉、20代前半の頃、私の一人暮らししたくて貯めていたお金、姉が宗教に注ぎ込んだんだよね。
気付いた時にはもう姉は家出という名の出奔した後だった。幸いだったのは、別に口座を持っていて、大部分は無事だったんだけど、あの時の10数万は痛い勉強代だったと感じてる。

さて、姉だ。
もうヤダ。疲れた。
何度も距離取っても結局なぁなぁで済まされ、私や家族をなじり、いかに姉が傷ついたか、姉の思いを否定された、馬鹿にしているんだろう?などとお気持ちを一方的にぶつけられる。

何が悲しいってね、子供の頃、父や伯母や祖母から同じことをされていた。姉も私もしんどかったし、悲しかったんだよ。だからって、攻撃する側になんでなっちゃったの?
どこでその悲しかった気持ちの分岐ができたんだろう?
これって呪いなんじゃないか?とまで思う。ただ、呪いと一言で済ませるにはとても苦しいけれど。

よく、「DVの連鎖」で当時被害者だった子供がおおきくなって加害者になるパターンと同じだなと思う。一歩間違えれば私もそうなるかもしれないので戒めでもある。

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