パンドラの街を駆け出して
前に書いたnoteの続きというか、まとめというか…
パンドラの街〜side A
パンドラの街〜side B
えーと、女だけの街についてちょっと頓珍漢な考えに見えたかもしれないので鬱陶しいかもですが「私だけな考えだったもの」を書きます。
鬱陶しいと思う方はスルーで(寂しいけどね(^^;; )
サイドキックという名称があります。
これは私の大好きな作家の稲見一良さんの小説「セントメリーのリボン」にあった一説なんですが、「サイドキック」というのはそこでは「相棒」の意味を持つのです。他に親友やグルと意味があるようです。
以下引用はweblio辞書から。
weblio》sidekick
なんでこんなところでサイドキックという言葉を出したかというと、人は守られているのと同時に守る存在も出来てくるって事で。サイドキック=お互いの足りない部分を補い合って背中を預けられる人という私なりの解釈です。
また別件で書きますが被害に遭った時の「かわいそう」って同情ってね、長いこと続かない。
「可愛そう」って思われ続けるのは被害者にとっても違うと思うの。だから街やコミュニティを作って囲ったとしても一時的なものです。
そして友人からの言葉を何度でも言いますが、
【世界は平等に不平等で理不尽なことは常にある】
子供の頃の不平等だったり理不尽な環境ってのは確かに選べないんですよ。でもね、大人になるにつれて自分が選択できる世界というのが広がるのです。
その為には「なんで勉強するの?」っていう言葉にも通じるのですが、私が思う答えは
勉強をする、知識や経験を手に入れるのは自分が幸せに向かう道の選択肢を多くしたら、幸せに辿り着き易くなることだと思ってる。
「女だけの街」で思ったのはその場所は
被害者や弱者の「安心していられる場所=シェルター」だと思ったのです。
でも、シェルターはいつかでて行くことを前提とした場所で、シェルターには次々と新しい人が押し寄せます。受け入れる側や供給する側にも限りがある。その限りを超えてしまったら簡単に崩壊するのです。
シェルターとは別に永遠に続く安心できる場所というのはいわゆる「理想郷」。
理想郷、現実に謳っている場所ってどこだと思います?
私が姉妹や友人に関わって経験したことのみの話で申し訳ないですが、ほとんどが詐欺か、詐欺に片足突っ込んでるか、特殊な宗教団体でした。
はっきり言いますと、そこでも弱者って虐げられるんです。弱者が弱者をランク付けしてまたそこで弱肉強食があります。
弱者が弱者の特権を武器として振りかざしているのも見ました。
その時から今までにも時々「弱者」として利権や誰かの得を奪おうとする人が当たり前にいて、子供の頃から教わってた「弱者=手助けすること」って意識を根本から考え直すようになりました。
あと、老若男女問わず、いじめや弄(いじ)りやハラスメントというものは其処彼処に当たり前のようにあります。
そして、被害者として立った時に加害者以外に言葉や態度で凶器を繰り出す人がいます。「良識ある大人」です。
これは同性も異性も関係なく凶器で被害者を打ちのめします。
パンドラの街〜side AとBでも書きましたが、
「あなたに隙があったからじゃない?」
「あなたが異性を誘ったからじゃない?」
「あなたにも原因があるよ」
と言う人達。
ごく普通の人達です。むしろ一緒の社会でいても一人一人は「善良な市民」です。
被害に遭った時、その人達に言いました。
「自分や、自分の家族が被害者だったらそんなこと言える?」
そう問いかけたら、だいたいほぼテンプレでもあるのかというくらい同じ答えが返ってしました。
「私(俺)の家族や大切な人はそんなヘマや失敗をしない」
えーと、、、、
重大な事を目の前で「ヘマ」というその口をペンチで挟みたい。それこそ犯罪や弄りやいじめやハラスメントに天下の副将軍の印籠のように通用しねーよ!と。
その後、それ言っちゃった同性の同僚だったのですが、その後、家族が性被害に遭ったようで、私になんとかできないものか?という事で連絡取ってきたのですが、一応話を聞いてたら、周りに話したら「隙があった」などテンプレに立腹していて、弁護士や当時の事件のお世話になった方を紹介してくれ、なんて言われて、お断りした経緯があります。自分の足で犯罪被害の相談をしてくれ、と。
過去のことを言ったら「そんなこと水に流せ」と言って、今は(私の家族が)被害者なんだから、被害者同士仲良くやりましょう、なんて言われてこれ以上はお応えできません、と告げて連絡断ちました。
「私達はヘマや失敗をしない」と言う人のほとんどが「まさかの事態」に対応できてなくて、結局、その時に右往左往してて。
ザマアミロとは言えない。大変だとはおもうけれどね。でも言われた当時もそのあとも、まさかの事態が起きているのに、その謝罪のしの字も無かったから、それが答えなのかと思う。
性犯罪の多くは
自分(犯罪者)より立場が弱い人間が狙われている現状で、文字通り「狙って」いるの。
「こいつなら自分の思い通りにできる」「俺より弱いから御せる」っていう頭があるから、隙以前のどんなに気をつけていても起こるときはあるんじゃないかと。悪いのは犯罪者で、被害者じゃないのに被害者を叩く人もいる現状。
正直、犯罪の被害の後の方が人生長くて、その中で放たれる言葉や態度の刃って結構鋭利でズバズバ刺さるのよ。
その事で傷ついて落ち込んでても追い打ちかけるように「お前が悪いんじゃん☆」と言われる苦痛。
こりゃもう自分で闘って私自身の住み良い場所を勝ち取って行くしか無いよね、となりました。
結果としては良かった。それでも全部が楽な道じゃない。頑張った人の中にも挫折した人も諦めた人もいるかもしれない。他人を変えるより、自分の意識を変える方がなんぼかマシで楽だったからそうしただけでもある。否応無しに自分の選択肢広げて辛い部分をたくさん昇華していった先に今の私自身があります。
女だけの街もそれはそれでいいのかもしれませんが、自由を求めるなら女だけの街は選択肢の一つにあるかもしれない。どんな困難な状況でも必ず道はある。そう言いたいから、その行動が誰かを奮起させるなら、自分は今幸せなんだと周知させたい。
そして、信頼できる人は必ず現れます。1人でも多くの信頼できる人と知恵と創意工夫と一歩前に進む勇気で今困難に直面してる人が世界を勝ち取って欲しい。
隙が多少あったって住み良い環境を自らの手で広げてほしい。
私は困難の渦中で夫というサイドキックと出逢いました。友人や大切な家族もサイドキックなのです。1人では難しいこともサイドキックという存在がいれば抜け道であろうが道は拓けていくのではないかと思う。1人でも多く信頼できる人が増えたら、自分の、自分の大切な人の力になるのではないだろうか。
女だけの街を私はパンドラの街と名付けました。パンドラの匣には色々な災難があったけれど希望が残ったという話、その希望って、その人自身の心の持ちようかもしれない。
性犯罪だけでなく、社会の理不尽に対峙したあなたは、あなたのパンドラの街を駆け出して自由を勝ち取って満喫して欲しいと願ってます。
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