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社内報担当1年生が読む本

太平社が出版している本について書いてみます。
どうして本を出しているのか、そして今後どのようにしていくのか…。

太平社は出版社?

太平社では、本も出版しています。出版物|太平社 (taiheisha.co.jp)

太平社が出版している絵本の一例

毎年ではありませんが、新卒採用を行っていると太平社を出版社と思って面接に来る学生がけっこういらっしゃいます。
実際にホームページのアクセス分析をしても、太平社の出版している絵本の検索が結構多いです。
しかし、入社後のミスマッチを防ぐために最初の説明会できっぱりと、絵本の出版は考えていないということをお伝えするようにしています。

先々代の時から、海外の絵本を翻訳したものを出版していました。現在も販売を行っていますが、新たな絵本の出版は行っていません。
当時は、印刷会社として、絵本のようなカラーの読み物も印刷ができることを訴求するために出版をしていたそうです。そうした役割も終えたということで新たな出版は行っていません。
しかし、今の太平社の価値を訴求することができるものは出版をしていこうと思っています。しかしながら、本を出版して儲けるために発行することはしません。
そうした中、2014年に「社内報担当1年生が読む本」という実用書を出版しました。

「社内報担当1年生が読む本」を出版した理由

「社内報」とは…

太平社は、広報ツール制作のお手伝いをしております。特に、社内報はそうした広報ツールの中でも主力の製品の一つです。
企業が社員に向けて経営戦略や経営層の考え方を周知して、目指すべき方向にベクトルをそろえていくツールとして、また、社内の出来事や、社員のことを共有するツールとして多くの企業で発行されています。会社の情報を周知する有効なツールとして認識されています。太平社がビジョンに掲げている、「広報ツール制作を通して企業を元気にする」活動を体現しているツールだと認識しています。
そうした社内報の制作に長く携わってきた経験からノウハウも蓄積されています。そこを重宝していただき多くのお客様のお手伝いをさせていただいています。

お客様を支える制作体制

太平社は、長く社内報を担当しておりますが、お客様企業はさまざまな業種になります。当然ながら、社内報のご担当者様は人事異動等で数年で入れ替わります。つまり、ご担当者様はご本業の業務には詳しいですが、広報や、制作物に対しての知識が少ないということになります。
我々は、広報ツール制作のプロとして、新たなご担当者様にもこれまでの流れや、制作について丁寧にレクチャーを交えながら、ご相談に乗り制作をしていきます。

先日も、新たなお取引先様で、新任の社内報ご担当者様から社内報リニューアルのお問い合わせをいただき、現状の課題整理ワークショップから課題抽出を行い、リニューアルを実施しました。詳細はこちらのコラムをご覧ください。

繰り返す中から見えてきたもの

多くのお取引先企業、ご担当者様と接していると、制作を進めていく中で各社から同じような質問を幾度となく受けることが多々あります。
制作全般にかかわること、編集にかかわること、校正にかかわること、印刷にかかわること等。用語のこと、写真の採り方、素材の集め方等…。
確かに、これまで社内報や広報のお仕事、制作部にかかわるお仕事をしていないとわからないことはたくさんあると思います。
勿論、一つ一つ、一社一社に丁寧にご説明をするのですが、同じような内容に対して毎回ご説明するのはこちらも大変なので、特にご質問の多い内容や、我々から見て、ぜひ知っておいて頂きたい基本的なことをまとめて実用書の形で出版したら行けるんじゃないの…ということになりました。

我々が面倒だから本にしてみたというわけではありませんが、一度ご説明してもお忙しいお客様が大勢いらっしゃいます。最初にご説明をした上で、この本をお勧めして、「わからないときに見てください」ってお伝えすれば角も立たずに済ますこともできます…。
基本的なことを中心に、編集・制作経験がなくてもわかりやすくまとめた実用書だから、「社内報担当1年生が読む本」というタイトルになったわけです。
制作会社の方や、企業の広報のご担当で制作会社と長くお付き合いされている方であれば、当たり前のような内容ですが…。時間がたてばたつほど、今更聞けない…みたいなこともありますし…。

私自身の体験…

私も、前職の百貨店時代には、チラシ広告やDMといった制作物を発行していました。売り場の担当だった私がやっていたことは、チラシに載せる商品の現物をそろえて、品名・サイズ展開・値段を一緒にして販促担当に提出(ダメ出しされることも多かったですが…)する。
しばらくして、ゲラが回ってきて内容が合っているか確認(校正)する作業でした。
実は、現物をそろえて提出するのは、その商品を売り出す数か月前です。当然、裏をとって商品を提出するのですが、値段や色、サイズ展開等は、はっきり決まっていない場合が結構あったりする訳です。
そんな状況でゲラが回ってきたときに直すわけです。いわゆる校正です。
商品提供側として当初提出したときから変更になった点(例えばサイズ展開が変わったり等)を直します。それだけでなく、制作側が間違えていないかもチェックします。本当は10,000円なのに、1,000円になっているとかを正します。(制作側に立つとたまにあるんですよね‥こういう間違え)
当然、修正をしたら修正がしっかり反映されているかまた確認したい…それを再校を出してもらってまた確認する。場合によっては再校の段階でさらに直したり…。なんてしていました。
立場が変わって、太平社に入った後は、なんて申し訳ないことをしていたんだって痛烈に思いましたね…。この段階で修正するなよって…。

共通理解ができるとスムーズに進む

まあ、流れがわかっていないとこうなるんだなって思います。少しでも制作会社がどういうことをやっているかを知っていれば、やり方も変わってくる。正直、そう思うこともあります。
お客様とそうした共通理解があれば、確認の手間、回数も減るのでお互いにスムーズに進むわけです。

こうしたように、太平社の現在の事業にとってプラスになる、お客様のためにもプラスになるというものであれば出版をするというスタンスです。
今後も、こうした形に合致するものがあれば出版はするつもりです。(今のところ予定はないですが…)

ホームページの活用

現在の出版物は、紙からデジタルに移行しつつあります。太平社もデジタル対応の一環として、ホームページを活用するようにしています。そうした取り組みについては、こちらのブログでも書いています

この「社内報担当1年生が読む本」について、本当は本を購入いただけるとありがたいのですが、情報発信をしていく一環として、ホームページ内でコラムという形で内容を掲載していますので覗いてみてください。

社内報の担当ではなくても、広報の担当、取材をされる立場、制作会社などとやり取りをする立場、機関誌や業界向けの発行物を担当される方々に読んでいただいていても損はする内容ではありません。
今更聞けないような内容も含まれています。制作会社の言っている言葉の意味がよくわからないけど何となく、見様見真似で進めているということもあるのではないでしょうか…。
そうした方々にもぜひ一度見ていただければと思っています。

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