自称トレイルランナーと登山医学会学術集会 #5どこのゾーンを目標に走ったらイイのか???編
どこのゾーンを目標にしたらよいのか???
ここからは実験あるのみ。
脂肪が利用されていることを知るために
出典:スポーツ栄養学 著:寺田新
体脂肪は脂肪酸を経由して、肝臓でケトン体に変化します。
ケトン体は アセトンとアセト酢酸とβ–ヒドロキシ酪酸の総称です。70%を占めるのがβ−ヒドロキシ酪酸です。
肝臓で作られたケトン体は血液を経由して、骨格筋に到達すると最終的にはATPとなり、骨格筋のエネルギー源になります。
そこで、血液中のケトン体を捉えることで、脂肪がエネルギーとして利用されている状態だと定義することにします。
こういうデバイスを用意します。一般には入手困難かもしれません。画像では血糖値を表示していますが、ケトン体(β−ヒドロキシ酪酸)を測定することができる医療機器です。
小さな針を指先に刺して、血液を小豆大の大きさにまで絞り出します。この血液をチップに浸透させると、数秒で結果が表示されます。このデバイスを使うと、山の中でも測定することができます。
ゾーンと脂肪利用の関係
この関係を知るには、走ります。何回も走ります。
走る前と後にケトン体を測定します。各ゾーンの時間とケトン体の変化量の関係を調べます。
特定のゾーンの時間とケトン体の変化量に関係性があったら、そのゾーンが目指す運動強度です。
7回走ったとして、あるゾーンの時間とケトン体の量をプロットする。そして、こうゆう関係になっているいいな…
こういったことをまとめたものを、学術集会で発表しました。