音声認識を使おう:メモ編
音声認識を使う目的として前回はメール作成について書きましたが、https://note.com/t_midorikawa/n/nda23dd9355ae
今回はメモ機能としての活用方法について書いてみます。結論としては、思いついたことをすぐに記録し、自分の思考を発展させる点で私にとってベストなツールとなっています!何せ思いついたことをつぶやけば記録されてしまうのですから、迅速で正確です。さらに、スマホは大体皆さん携帯されているでしょうから、肝心な時に「どこにいった?」ということもないでしょう。
その昔、私は小型のメモ帳を携帯していた時期がありましたが、肝心な時にメモ帳がないとか、ペンがないとか、更にはどのページに書いたかわからない、分かっても字が読めないとか、かなり不便でした。PC内のアウトルックとかエクセルにメモを書き込んでいた時期もありましたが、やはりPCを立ち上げる環境にいないといけませんし、使い勝手も悪い。ガラケーのメモ機能もイマイチですし、スマホになってマシになったといっても、やはり私のフリックではそこまで速く記録は出来ない・・・スマホのボイスメモを使ったこともありますが、それもいちいち聴かないといけない。とにかく、さっと記録出来て、さっと閲覧できる方法がないものか~と思っていた時に出会ったのが音声認識だったのです。実際その出会いから私の仕事のパフォーマンスは劇的に改善するようになりました。
私の仕事は金融市場と格闘するファンドマネージャーなのですが、仕事柄、情報収集力及び思考の整理が欠かせません。例えば日経新聞を読んでいて、ここは覚えておきたいなという箇所があれば、そこをさっと読み上げて音声認識でどこかに記録してしまえば良いのです(記録の保存先としては私はMicrosoft To Doというタスクリストアプリを使っています。その話はまた今度)。今回の自民党総裁選では高市さんの出馬が注目されましたが、その点に興味を持ったのなら、さっさと「高市さんの具体的な政策とは何か?株価への影響は?」などと記録してしまう。そしてそういったメモを見ながら、後でしっかりと分析をすればよい。とにかく何かアイディアが浮かんだり、気づきがあったときに、迅速にそれを保存できるのが音声認識の強みです。
もちろん仕事だけではなく、何の用途にも使えます。会社からの帰りに奥さんに頼まれた買い物なども「牛乳と卵、ベーコン」などとさっと保存すれば後で何だっけ?とはならないでしょう。子供の行事予定とか、学校への持参物なども然りです。私は昔から忘れ物が多かったのですが、音声認識を使い始めてから忘れ物がぐっと減ったと思っています。
私がなぜアイディア保存の迅速性にこだわるかと言うと、結局良いアイディアはいつ浮かぶか分からないことと、浮かんでもすぐ忘れてしまうものだからです。ちょうど前日の夜に見た夢に似ていて、起きた時は覚えているとしても時間が経てば内容を忘れてしまう。だからこそ思いついたらすぐに捕まえなくてはならない!ということになり、その点で音声認識は今のところベストなツールだと言うわけです。
皆さんはちなみにいいアイディアを思いつくでしょうか?パソコンに向かって黙々と作業している時でしょうか?社内外の会議中でしょうか?それとも通勤中でしょうか?私の場合はまちまちではありますが、1つ言えるのは投資の仕事をしていて言うのもなんですが、Bloombergなどのチカチカ点滅する市況を見つめながら良いアイディアを思いついたことは皆無です。むしろオフィスから離れた環境でこそ、心がリラックスしてそこでアイディアがふわっと出てくることが多い。私の場合は特に緑に囲まれた場所で良いアイディアが出てくることが多いので、積極的に自然豊かな場所に足を運んでいるわけですが、歩きながらメモをとることを可能にするのは多分音声認識だけでしょう。
単なるメモ(input)から思考の発展(output)につなげる
音声認識はメモなど短文だけでなく、前回お話ししたメール作成やレポートのドラフトなど、長文・思考の深化にも適しています。実際、私は仕事柄、債券市場や投資戦略などについて定期的にレポートを発行していますが、その内容のパーツパーツは大体音声認識で文字起こししたものをコピーペーストしている感じです。
私は考えるべきテーマを持って散歩をすることがよくあるのですが、例えば「アベノミクスの総括」とかをメモに入れておき、それについて思いを巡らしながら、浮かんだ考えを吹き込んでいく。仕事で前日何かミスがあったのであれば、本来はどうすべきだったのか?などと、これまた歩きながら文字に起こしていきます。最近読んだ本の感想の文字起こしも良いでしょう。このようにある程度発展させた考えと言うのは消化された知識となることから、絶対に脳の中に残りますし、一時的に忘れたとしても記録を見返せば思い出せるものです。こうしたことを続けていけば、ビジネスパーソンとしてレベルアップにつながる可能性が高いでしょう。次のNoteではこういったことを具現化する具体的なツールについてお話ししたいと思います。
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