タブレット型パソコンのススメ②
前回の記事ではタッチパネル > キーボード >>> マウスと書きましたが、自分の仕事を振り返ってみると正確にはタッチパネルとキーボードの二刀流の時間帯が長く、正確に表すとタッチパネル &キーボード >>>> マウスという関係ですね。ただ、Excelなど特定のアプリを使うときはマウスも大いに使っており、いずれにせよ用途に合わせた組み合わせが必要なんでしょう。本日はその点ついて書いて行きたいと思います。
●情報収集編
まず、ただのネットサーフィンであればタッチパネルであり、私としてはiPadが1番快適です。サイズも適当ですし、目と画面の距離も良く、気になるものをどんどんタッチして行けば良い。
しかし、仕事としての情報収集モードになると、私の場合はコピペやアプリ間の移動などが増えるためキーボードが必要となり、その点でタッチパネル式PCによるタッチパネル&キーボードの二刀流が俄然有利になります。例えば、私は気になる情報をノートアプリとして使っているMicrosoftのOneNoteにコピペして自分の感想を記入したりしているのですが、コピー(Ctrl +C)やペースト(Ctrl +V)、そしてAlt + Tabによるアプリの切り替えが出来ると非常にスムーズです。
以下、私の場合の二刀流活用術です。
①よく使うフォルダやアプリはスタートメニューにピン留めしておき、呼び出す際はキーボードのウィンドウズボタンを押した上で、左手のタッチを使って選択
②呼び出し後はキーボードをメインとし、Ctrlキー、Altキー、Tabキー、上下横ボタンをフル活用して手の動きを最小限に留める。キーボードとの相性があまり良くないアプリならタッチパネルでとっとと済ませる。
③別のアプリを立ち上げる場合は①、既に立ち上げ済みのアプリに移動する場合はAlt + Tabでさっと移動して②に移行。
基本的に上の①~③のサイクルでこなしています。
以下、具体例でお示ししましょう。
>Google Chromeを立ち上げ→①
>ブックマークしたサイトを立ち上げ→②:具体的にはCtrl +Alt+Bでブックマークフォルダを選択後に上下ボタンで選択。Shift + F10ボタンで当該フォルダのサイトを全て開くのも良いでしょう。
>Snipping Toolを立ち上げて気になる記事のコピペ準備→③
>Snipping Toolはタッチパネルとの相性が良いので、タッチパネルで新規作成→範囲確定→編集&コピーまでを処理。
>Microsoft OneNoteを立ち上げ→③
>Microsoft OneNote上でペースト→②:Ctrl +Vを多用。
こんな感じとなります。さて、その効果はどんな感じでしょうか?上の具体例を二刀流で処理したところ8秒でした。一方でマウスのみとすると12秒でした。たった4秒の差ではあるのですが、前者の方が速く、正確で、簡単というのがポイントでしょうか。この例のみではたった4秒の差ですが、物事は蓄積するものですし、結局のところの出来る限り効率化する!という姿勢が大事だと思っています。常日頃からそうした意識を常に持っていれば、いずれより大きな仕事にもノウハウを適用出来るでしょう。その点についてはまた別の機会で書きたいと思います。
PowerPoint編
PowerPointでは文章を書くことと同様にオブジェクトを作ったり調整したりとデザイン的な作業の比重が大きくなりますが、これをタッチパネルやスタイラスペンでやると非常にスムーズに処理することが出来ます。一方で、これを従来通りマウスでやろうとすると結構しんどいと思います。そもそもマウスと言うのはそんなに使い勝手が良い代物では無いからです。オフィスでよく見る光景として、自分の顔から結構離れたデスクトップ型PCの画面を見つめながら手元にあるマウスをそーっと動かしたり、マウスを持ち上げたりして、対象オブジェクトに照準を合わせていく・・・というのがあります。タッチパネルであれば実際に見ているアプリをそのままタッチする直接的なプロセスとなるのに対し、マウスの場合は2ステップほど余計なプロセスとなっているのです。実際、私の経験としてタッチパネル使用でパワポ作業が少なくとも2倍は速くなったと思っています。皆さんも是非試してみてください!
Excel編
Excelは正直タッチパネルとの相性があまり良くないと思います。例えば行や列の選択やオートフィルタなどはなかなかタッチパネルでは難しいものです(違うものを選択してしまったり、本当にタッチしたのかよく分からなかったりする)。結局選択する対象がポイント的になってくると、マウスに軍配が上がりそうです。したがって基本は二刀流としている私ですが、Excel作業になれば不本意ではありますが三刀流に一時的にシフトしています。
尚、上では「一時的に三刀流」と述べましたがこれには理由があります。皆さんのお仕事でもエクセル上で日々繰り返し行う定例的な作業が結構多いと思います。そうした作業はExcel VBAを使ってマクロ化してしまえば良いのです。技術的な部分はまた別の機会でお話ししたいと思いますが、マクロが書けたらそれをフォームコントロール上のボタンに登録させ、それをタッチパネルで押していくというアプローチにすれば、またタッチパネルとキーボードの二刀流に戻れると言うわけです。Excel VBAはとっつきにくく、また理解した後でもいざマクロを書くとなると結構億劫だったりします。10分の定例作業だったらとっとと10分集中してやる方が良い!という方もいらっしゃるでしょう。実際、マクロを書き上げるには30分~1時間を要する可能性があります。ただ、毎日10分を1年間費やし続けるのと、1日だけはマクロ作成に1時間を費やすも翌日からは1分で処理であれば、1週間ちょっとで元を取れる魅力的な投資と言えるでしょう。また、きちんとマクロを書けていれば、正確で汎用的でもあります。
いかがだったでしょうか?そんなこと知っていると言う方もおられるでしょうし、そんなに細かいことをやる必要もないと言うお考えの方もいらっしゃるでしょう。私としては仕事をやる上では「やる気」が必要と考えますが、障害などがあると「やる気」はすぐに萎えてしまうものです。端的に言えば、面倒臭くなってしまう。であれば、効率的に仕事をこなせる仕組みを日頃から自分の出来る範囲で整えておくというのが私の持論であります。実際、そうやって少しでも日々改善をして目に見える結果が出て来ると楽しくなってくるでしょう。鬼滅の刃映画編で登場する魘夢(えんむ)は、「人間の原動力は心だ。精神だ。・・・硝子細工みたいに脆くて弱いんだから」と名言を残していますが、基本的に人間の脳は怠惰なので(少なくとも私には100%当てはまります)、それに抗う工夫が有用だと思います。
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