失敗から学ぶことより、成功から学ぶことの方が多いという、不都合な真実
ラグビー部時代に監督に言われた言葉が、まだ心に残っている。
それは、ある試合で負けた時のこと。
僕は、もちろん悔しかったものの、脳内では、スラムダンク最終巻の1シーンが流れていた。
「負けたことがある」というのが いつか 大きな財産になる
主人公たちに負けた山王工業・堂本監督の、試合後の名台詞だ。
甘美な響きである。「そうだよな。負けたけど、得るものは大きかったよな。明日から頑張ろう」そう思いながら、最後の円陣を組みに行ったのだが、そこで監督がガチギレ。
「お前らダメだな」「勝って学べることの方が多いんだよ」
当時は「えぇ…今そんなこと言わなくても…」と思ったものだが、今では分かる。これは、全く正しいし、経営も同じだ。
単純に、うまくいっている会社、売上が上がっている会社の方が得るものが多いのだ。
勝っている会社が、なぜ勝ち続けるのか
理由は細かいところまで上げるとキリがないが、ここではいくつか紹介しよう。
理由.1:勝って反省する方が、ポジティブに反省できる。
負けて反省するときは、どうしても自責よりも他責になりやすい。「あのときああなっていれば…」などと考えてしまうこともしばしばだが、勝ってする反省は、「あのとき自分がこうしていれば、もっといい結果を出せていたかもしれない」と、すでに勝っているので、前向きに成長できる。
理由.2:組織の雰囲気が良くなる
これも明確である。負けているチームは暗い。
みんな、「どうせ、これやってもうまくいかないんだろ」と思っていたり、「やり方が間違っている」など、トップや上司の不満を言い合ったりということが日常茶飯事になり、さらに負け癖がつくという悪循環に陥る。
理由.3:人がやめない
勝っている組織は雰囲気が良く、雰囲気の良い場所から率先して離れる人はそう多くない。
これは、TSUIDEもそうで、創業当初の、あまりうまくいっていなかったときは、人がバッタバッタと辞めていった。しかし、売上も順調に上がっている今、退職者はほとんどいない。
理由.4:人が集まってくる
人がやめないだけではない。高校野球で、強い高校に上手い選手が集まってくるように、調子がいい組織には優秀な人材が集まってくる。リクルーティングの観点でも、売上を上げることは絶対的な正義だ。
理由.5:社内で、良い競争が生まれる
これも部活と同じなのだが、人が集まってくると、スタメン=いいポジションにいる人材は固定化されない。各々が、どうすればいいポジションにいられるのかを、自然と考えるようになる。
理由.6:余計なことを考えなくて済む
勝っている組織には、優秀な人材が集まり、どんどんライバルが増えてくるので、他人の悪口を言ったり、余計なことを気にする時間がない。
経営者も、前だけ向いて次なる一手を考えることができる。
連続起業家なども同じ。一回でも勝っていれば、良い人たちが期待して出資してくれるし、優秀な人材が集まってくる。
これも公言はしづらい世の中だが、いい大学に入った方が、いい就職先に行ける可能性が高いのも同じ理屈だ。もちろん例外はあるが、これらの事実が変え難いことは、皆さんも実感していることだろう。
とにかく勝つ。
勝って勝って、勝ち続ける。
勝たないと得られるものはないくらいの意気込みで挑み続けるしかない。
それが、起業している人や、世のビジネスマンたちに伝えたいことである。
勝ち癖の付け方
最後に、簡単な勝ち癖の付け方を教えておく。
勝ち癖というと、何度も大きなことにチャレンジして、達成しなければならないと思う人もいるだろうが、そんなに難しいことではない。
昨日までやらなかったことを、今日やることだ。
昨日まで、本を読んでこなかったなら、今日読む。
昨日まで運動してこなかったなら、今日腕立てを1回でもやる。
週6回家にこもっていた人は、今から、週5回にする。
本当に、これの積み重ねなのだ。
それを、このnoteを読んだ今からできるか、できないか。
これが、勝てる人と勝てない人の決定的な違いである。
仕事の依頼はこちら。
https://to.tsuide.jp/l/967003/2022-10-13/2rfm2
TSUIDEで働きたいと思った方はこちら。
https://to.tsuide.jp/l/967003/2022-10-13/2rfm5
<Youtube>
「人は失敗から学ぶ」は甘えです
https://www.youtube.com/watch?v=IMtUoX0Dchk
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