Ferrovie del Messico (7)
Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は453ページまで。
メキシコ鉄道についての本"Historia poética y pintoresca de los ferrocarriles en México"を探しに、この本を図書館から借りた墓掘り人の元に行ったCescoとTildeでしたが、肝心の本はもうそこにはありませんでした。夜も更けて、Astiまでの道すがらにあった農家で一夜を過ごした二人。翌朝目覚めるとTildeの姿はなく、Cescoは一人でAstiに帰ります。
この本は章ごとに時代や語り手が変わるので、それに注意しないと頭がこんがらがってしまいます。今日は、1943年8月の墓掘り人Mecの語りの部分を読みました。
MecはLitoにある提案をします。墓地にろうそくを並べてそこに火を灯しあるメッセージを送ろうと。ろうそくで表現するメッセージは"El Jardin de Senderos Que Se Bifurcan"というホルヘ・ルイス・ボルゲスの短編のタイトル。上空を飛ぶであろう連合国軍のパイロットはこれを読んで、ボルヘスの作品名と気付くのか。その作品の結末と同じように墓地に爆弾を投下するのか。MecとLitoは賭けをします。
このボルゲスの短編を知らなかった私は、いきなり「中国人Yu TsunnはドイツのスパイでStephen Albertに会いに行きます・・・」と読まされても何のことやらわからず。外国語で読んでいるだけでもハードル高い読書なのに、いっそう難しく感じました。