viceversa

イタリア語での読書の日々を綴っています。人生は短いんだから、日本語で読めばいいのに、無理してイタリア語で本を読んでいます。 Benché la vita è breve leggo libri italiani con ostinazione.

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イタリア語での読書の日々を綴っています。人生は短いんだから、日本語で読めばいいのに、無理してイタリア語で本を読んでいます。 Benché la vita è breve leggo libri italiani con ostinazione.

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  • 読書でめぐるイタリア

    イタリア20州を読書を通して巡るリーディング・チャレンジ。このチャレンジを始めた経緯、途中経過、ラップアップのようなものを記しています。

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Viaggio in Italia attraverso i romanzi

買ったけど読めていない本を計画的に読む進めるべく、「イタリア20州それぞれを舞台にした作品を読む」チャレンジをやってみます。 このチャレンジの条件 1)積読本を優先的に読む(から、しばらくは本は買わない)  2)イタリア人作家の本  3)各州一作品  4)同一作家の作品は一作品のみ 本棚をみて、各州こんな感じ☟の本を読もうと思っています。もっと他にいい本・読むべき本があるでしょ、って思われそうだけど「持っている本でまだ読んでいない本」なのでこうなっちゃう。トリノ、ローマ

    • Paradiso (3)

      Paradiso(Michele Masneri, Adelphi, 187ページ)を読んでいます。今日は130ページ、第23章まで。 ParadisoにはParadiso 2があって、そこでFedericoは別の住人と出会いました。 まず、Rita。 映画プロデューサーでBarryの先妻。父親は不動産業を手広くやっています。そして売れない俳優のFranco。俳優の仕事がなくて、今はRitaの会社で事務の仕事をしています。 BarryはFedericoにMarescaと

      • Paradiso (2)

        Paradiso(Michele Masneri, Adelphi, 187ページ)を読んでいます。今日は91ページ、第15章まで。 Barryの運転するロールスロイスでParadisoにやってきたFederico。Paradisoはどこにあるのか。海辺の街らしいけれど具体的にどの辺かわかりません。ローマに戻るには、Aurelia街道を走る路線バスがあると書いてあるので、Ladispoli方面なのかな。 Paradisoは小さな集落で古い古城とそれを取り巻く何軒かの色とり

        • Paradiso (1)

          Paradiso(Michele Masneri, Adelphi, 187ページ)を読んでいます。今日は59ページ、第11章まで。 あらすじを簡単に。 ミラノの小さな雑誌で記事を書いている主人公のFedericoは、編集長からローマでオスカー受賞歴のある映画監督Mario Marescaのインタビューを録ってくるように命じられます。インタビューの約束はついていると聞いていたのに、ローマに到着したFedericoが監督のスタッフに連絡しても話は全然通じずインタビューの目処が

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          4本

        記事

          In altre parole (2)

          Jhumpa LahiriのIn altre parole(Guanda, 168ページ)で,もう一つ書いておきたいことがありました。 この本にはエッセイの他に短編が二つ収録されています。ジュンパ・ラヒリがイタリア語で初めて創作した短編。これまで作品に自分を書いたことはなかったそうですが、この二つの短編は彼女自身を描いたものだそうです。 その一つ、Lo scambio(取り違え)。主人公の女性は翻訳家で、生まれ故郷の街、友人や恋人を捨てて、黒のセーター一つだけを携えて、言

          In altre parole (2)

          In altre parole (1)

          Jhumpa LahiriのIn altre parole(Guanda, 168ページ)を読みました。 著者のジュンパ・ラヒリにとってイタリア語は生活に必要な言葉でも仕事に必要な言葉でもないのに恋をするかのようにのめりこみ、ローマに移住しイタリア語での創作活動を始める日々を綴ったエッセイ集。 彼女のイタリア語と格闘する日々を読んでいて自分も似たような道を通ってきたなと思い出しました。分からない単語をメモ帳に集めていき、イタリア語で日記を書き、前置詞の使い方、半過去と近過

          In altre parole (1)

          Ferrovie del Messico (10)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)、謎な部分は残っていますが、読了しました! 内容も難しく複雑な章構成でもあり、苦痛を伴う読書でした。でも、たとえ1日に1ページしか読めなくても読み続ければいつかは読了するとわかった実り多い体験でした。 1944年2月8日、イタリア社会共和国のAsti駅に勤務する軍人のCesco Magettiは、メキシコ鉄道の詳細な地図を5日で作成せよと上官から

          Ferrovie del Messico (10)

          Ferrovie del Messico (9)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は570ページまで。 苦戦していますが、亀のあゆみの読書でも止めなければいつかは読み終わるんだって気持ちで読み続けています。 メキシコ鉄道についての本を探してAstiの街のあちこち飛び回ってるCescoだけど、この小説でのメキシコ鉄道の地図やメキシコ鉄道についての本はマクガフィンってやつなのかな。この二つを求めてCescoはい

          Ferrovie del Messico (9)

          Ferrovie del Messico (8)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は491ページまで。 メキシコ鉄道の地図を描けと上官から言われたCescoはメキシコ鉄道についての本を探してAstiの街中を駆け回っています。その本、墓掘り人が図書館から借りた記録があったのだけど、そこからEdomondo Boという詩人の手にわたり、さらに、"Dopolavoro"という鉄道員の社交クラブに持ち込まれていました

          Ferrovie del Messico (8)

          Ferrovie del Messico (7)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は453ページまで。 メキシコ鉄道についての本"Historia poética y pintoresca de los ferrocarriles en México"を探しに、この本を図書館から借りた墓掘り人の元に行ったCescoとTildeでしたが、肝心の本はもうそこにはありませんでした。夜も更けて、Astiまでの道すがら

          Ferrovie del Messico (7)

          Ferrovie del Messico (6)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は366ページまで。 1944年2月上旬、Cescoが上官からメキシコ鉄道の地図の作成を命じられるメインストーリーと、そのサイドストーリーが入り組んでいて展開されるので頭が混乱します。各章のタイトルは場所と日付なのでそれに注意して読むのがめっちゃ大事。 前回に引き続き、Cescoが図書館司書のTildeと訪れた墓地での話を読み

          Ferrovie del Messico (6)

          Ferrovie del Messico (5)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は285ページまで。 1944年2月上旬、Cescoが上官からメキシコ鉄道の地図の作成を命じられるメインストーリーと、そのサイドストーリーが入り組んでいて展開されるので頭が混乱します。 今回読んだパートは、サイドストーリーが盛りだくさんでした。ドイルのバイロイトでのヒトラーとエヴァの話、ドイツのドレスデン近郊にあるFarben

          Ferrovie del Messico (5)

          Ferrovie del Messico (4)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は202ページまで。だんだん難しくなってきて、なかなか先へ進みません。一日一章は読み進めたいんだけど、まとまって時間取れずディテールを忘れつつの読書になっちゃってます。 物語は1944年2月上旬のCescoの語りの章と、それ以前、数年前の出来事を語る章とが入り組んでいます。 前回の章から起きたことというと、図書館司書のTild

          Ferrovie del Messico (4)

          Ferrovie del Messico (3)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は147ページまで。前回から1章しか読んでいないけどこの章は難しかったので記録。 章のタイトルは”Lustro del truccante, il nove nel marchese del scaglioso 1944”。章のタイトルから何を言っているのかさっぱりわからない。そして、Cari futuri「親愛なる未来人へ」と

          Ferrovie del Messico (3)

          Ferrovie del Messico (2)

          Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は131ページまで。 話がどう展開するのかまだ全然見えません。章ごとに語り手が変わるし、一人称で語るところもあれば、三人称で語るところもあって、注意しながら読まないとすぐ路頭に迷いそう。 今日わかったこと。 主人公のCescoはタバコ屋の息子。父親は戦争で足を片方失い、それゆえ(傷痍軍人の息子だから?)息子は招集されなかった

          Ferrovie del Messico (2)

          Ferrovie del Messico (1)

          昨日からGian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読み始めました。この本、Alessandro Barberoの推薦で2023年のストレーガ賞候補になりましたが最終候補の5作品には選ばれず。タイトルの「メキシコ鉄道」からはどんな作品か皆目検討つかなかったけど、友達が貸してくれて冒頭読んだところ、舞台は1944年のAstiだとわかって、La luna e i falò、Lessico fam

          Ferrovie del Messico (1)