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Ferrovie del Messico (5)

Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は285ページまで。

1944年2月上旬、Cescoが上官からメキシコ鉄道の地図の作成を命じられるメインストーリーと、そのサイドストーリーが入り組んでいて展開されるので頭が混乱します。

今回読んだパートは、サイドストーリーが盛りだくさんでした。ドイルのバイロイトでのヒトラーとエヴァの話、ドイツのドレスデン近郊にあるFarbenfabrikという染料系の化学工場の話、Cescoが図書館司書のTildeと訪れた、メキシコ鉄道についての本を借りた男(墓掘り人)の南米での日々の話などなど。

フィクションの中に実在の出来事や実在の人物が紛れ込んでいるんだけど、フィクションとノンフィクションの見極めがつかず読むのに苦労してます。例えば、Farbenfabrikでは豊胸用のシリコンを作っている話が今回出てきたのですが、ちょっと調べてみたけど、豊胸用のシリコンが登場するのは戦後でこれは事実ではないみたい。今は墓掘り人をしているLitoとMecがホンジュラスで鉄道建設の労働者として働いていたエピソードなんかは、中南米の鉄道敷設に世界中のあちこちからの移民を労働者にしていたのは事実なのかな。

今日読んだパートの最後は、Tildeの余生が語られていました。TildeはCescoが世界中から送った葉書を大切に持っていていつも読み返していたそう。そこに書いてある内容だけでなく、筆圧や彼の書く文字の傾きや癖もじっくり観察していたみたいです。

mentre studi la pressione e l'inclinazione della scrittura, il concavo dei tratti di collegamento tra le lettere, il riccio della gamba di una "g", l'asta superiore di una "b", la gamba di una "f"…

Gian Marco Griffi, Ferrovie del Messico, Laurana Editore, 2022, 282

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