Ferrovie del Messico (6)
Gian Marco GriffiのFerrovie del Messico (Laurana Editore, 816ページ)を読んでいます。今日は366ページまで。
1944年2月上旬、Cescoが上官からメキシコ鉄道の地図の作成を命じられるメインストーリーと、そのサイドストーリーが入り組んでいて展開されるので頭が混乱します。各章のタイトルは場所と日付なのでそれに注意して読むのがめっちゃ大事。
前回に引き続き、Cescoが図書館司書のTildeと訪れた墓地での話を読みました。二人がこの墓地を訪れたのは、Cescoが探しているメキシコ鉄道についての本"Historia poética y pintoresca de los ferrocarriles en México"の貸し出し記録にこの墓地の住所があったから。Cescoがここで出会った墓掘り人のLitoとMecは1920年代に南米で鉄道を敷く労働をしていて、その時にジャーナリストで、Cescoの探している本の著者であるGustavo Bazと出逢っていました。この本は歴史書というよりは叙事詩のようなスタイルだったそう。また、墓掘り人の二人がメキシコにいた頃、クリステロ戦争というキリスト教の弾圧とその反動戦争があったそうで(この辺りの歴史が全くわからない!)、鉄道でしか到達できないとされている街"Santa Brigida de la Cienaga"はその戦争で荒廃し犠牲になった人で溢れていました。
結局、この墓地には探していた本はなく既にEdomondo Boという鉄道機関士でもあり詩人でもある男の手に渡っていたことがわかりました。
墓地での墓掘り人の話を聞いてたらすっかり夜に。CescoとTildeはAstiに戻らなければならないのですが、自転車しかありません。舗装されていないAstiまでの道、夜間外出禁止令が出ている中に自転車で帰るなんて、パルチザンに間違われて治安部隊に捕らえられて殺されてしまうかもしれません。二人は仕方なく、人気のない農家で一夜を過ごすことになります。