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彼女「まや」の自死した母親が彼女に遺した「あんたのせいだ」という言葉

あんたのせいだ

彼女「まや」の母親が首を吊った時に彼女に書き遺した言葉

その親族の方が彼女にずっとぶつけ続けてきた言葉

生前にその話を彼女から聞いた時、自分は全く理解出来なかった

なぜ娘にそんな言葉を遺したのか
親族の方達がその言葉をぶつけ続けてきたのか

でも、
入院中も毎日ほとんどの時間を過ごしてきた中で自分が信じてきた彼女が並べてきた言葉や彼女がしてきた事、
その中で初めからまもるつもりの無い嘘の約束までして半ば騙すような形で一緒に居続けていた事、
亡くなった後に葬儀にすら呼ばず別れの機会すら与えずに一方的な死亡報告を送り付けるだけで使い捨てていった事、
にも関わらず「あいたい」なんて遺言を遺していった事

それらを受けて自分も少し理解する事が出来た

何故なら、
彼女がしていったやり方を受けたその日に後を追っていたら自分も「あんたのせいだ」と遺しただろうから
自分の親や兄弟も同じ言葉を口にしただろうから

彼女は何も悪くないのに何故そんな言葉を遺されなければいけなかったのか、言われ続けなければいけなかったのか

当時はそう思っていた

でも、多分そうじゃないんだよね

彼女は普通でなかった
それ故に、彼女の母親は自分へやったような悪意の無い残酷なやり方、人として外れたやり方で追い詰められて首を吊ったのかもしれない

それを知ってる親族の方が彼女にその言葉をぶつけるのも自然な事なのかもしれない

そう思ったから

倒れる前からお付き合いしてる恋人として毎日そのほとんどの時間を共にしてきた
倒れて入院してからも亡くなる前日までそれは続き、
「あなたに支えられている、あなたとの未来を話す事で頑張れる」
「連絡が取れなくなったら頑張れない、頑張らない」
「あいたいから頑張る」
と毎日言葉を並べ、
「万が一の場合には弁護士から連絡がいくようにしてある」
と切り出して、
「でも、そうなった場合でも必ず最後は会えるよね?会いに来てくれるよね?大丈夫だよね?」
と約束までして、
朝から晩まで夜は看護師の目を盗んでまで葬儀にすら呼ばない相手と毎日ほとんどの時間を共にしてきた

で、亡くなったら「亡くなりました」という報告と「葬儀は無い」という嘘と「あいたい」なんてする気もさせる気も無い遺言を自分勝手に送り付けて別れの機会すら与えずに使い捨てた

残される側の苦しみは知ってるなんて言ってた彼女が残される側の事など何も考えず、
生きてる間だけ自分の都合がいい形で都合よく一緒に居てもらえればそれでよくて、いざ死んだら報告だけで使い捨てたわけだ

とてもじゃないけど、人の所業じゃないよね

なら、葬儀に呼んだ人達に時間を共にしてもらえばよかったんじゃないの?
苦しんでいた震災の日や本当の親代わりの方が亡くなった後の日々、入院中を支えてもらえばよかったんじゃないの?
その人達との未来を夢見て闘病すればよかったんじゃないの?

その人達じゃ駄目だったから自分だったのはわかるけど

あまりに自分勝手で相手の事を考えて無さすぎるんじゃないかな

ただ、
これらは一方的に親代わりと名乗る方達含めた彼女を送り出した人達による部分も相当に大きい
その人達が彼女をそう言う人として外れた人間にして送り出したと自分は思っている

彼女が最後に生きた時間や想いには何も目を向けず、遺言を口だけ呼ばわりしてそこに書かれた願いを無視したり、
彼女自身が自分の意思で亡くなる前日まで誰よりも時間を共にし続け頼ってきた事にすら目を向けず、その恋人を葬儀から排除して別れの機会すら与えないなんて人として当たり前、最低限な筋や礼儀すら無いやり方をしたのだから

普通、親(代わり)であるなら自身達の主観や感情がどうであれ、娘が自ら世話になった恋人に対してそういうやり方をする事を恥じて正すのが普通だし、まずはそれに対する礼を尽くすのが先なのではないのかね

少なくともその人達が放ったらかしにしていた彼女が苦しんでいた時間を支えてきたのは自分であるのだし、
入院してからもそのほとんどの時間を彼女の意思で時間を共にして支えてもらってきたのだから

自分は人としてごく当たり前の普通の事を言ってると思いますけどね…


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