彼女が亡くなった日、亡くなった報告を受けた日
前日までくれていたLINEの連絡が途絶えた翌日にこのようなメッセージが届きました
入院中、身寄りの居ない彼女は入院時の保証人や万が一の場合の支払い等々の問題に直面し、自分で弁護士を呼んで死後事務委任契約をむすんでいました
今になって思えば、
死後に親代わりと名乗る方達はなぜこの時にも何もしなかったのでしょう…?
話は逸れましたが、
万が一の場合は弁護士から連絡がいくようにしてある
入院中にそう聞いていました
実際に亡くなり、その連絡がきたという事です
その話をした時に彼女は言いました
でも、大丈夫だよね?
会えるよね?
そう言った彼女に自分は、
大丈夫だよ
それでももしその連絡がきたら病院でもどこでも必ず飛んでいくから必ず会える
と返しました
彼女は言いました
約束だよ
万が一の場合でも必ず最後は会おうね
と
その万が一の場合の連絡がきたということです
亡くなった報告の次に彼女が急変してから亡くなるまでの二日間の中でわずかに起きていられた時間に万が一の場合に届ける為に必死に遺したメッセージが続きました
このメッセージを最後に彼女のLINEのアカウントは削除されました
親代わりであった師匠が亡くなった時に彼女自身が苦しんだ経験からアカウントを残して残された側に判断を委ねるのは酷だと考え、削除するように指定していたそうです
わかりますか?
数ヶ月間、毎日何時間も時間を共にしてきました
入院中も同じように毎日何時間も話し、急変して亡くなる前日まで連絡してきました
毎日、愛を語り合い、お見舞いの許可がおりたら…退院したら…あれするんだ、これしていいよと未来を夢見て話していた彼女が翌日亡くなったら、代理人からの亡くなった報告と会いたいという最後の言葉だけを送って「はい、おしまい」と一方的に切り捨てるようなやり方にしていたのです
入院中に約束までしていた葬儀等の別れの機会さえ与えずにです
彼女は守れない約束やしたくない約束はどんな些細なものであってもしない人でした
反面で、まもる気でした約束であってもまもる努力が出来ない人でした
どうして出来ないんだって泣いて悔しがったりすることもありました
なので、入院中に約束をしたのはまもるつもりだったのでしょう
弁護士との契約で死後のあれこれに関する形は倒れて入院した当初に作ったものでそれを作った後に約束しています
でも、それを弁護士に伝える事も形を作り替える事もしていませんでした
そこら辺に関しては別記事で詳しく綴ろうと思います
ともかく、
別れの機会すら与えない彼氏に「会いたい」なんて、より苦しめるような言葉を最後に遺していきました
こちらがいくら望んでも、叶えようともがいても、葬儀から排除されてしまったら叶えようが無いのにね
自分からすれば、それはあまりにも酷い残され方でした
言い方は悪いですが、
亡くなるまで一緒に居られればそれでよくて、亡くなってしまったら用済みというような切り捨て方をされてしまったと感じてしまうほどでした
たった数ヶ月とはいえ、恋人ですよ?
彼女が苦しんでいた震災の日や本当の親代わりの方が亡くなった後の日々、入院中を亡くなるまで支えてきた相手ですよ?
そういう相手に別れの機会を与えないくせに「会いたい」なんて遺す
別れの機会をきちんと与えられて、葬儀の場でその言葉を受け取り、彼女がずっと願っていたこと、最後に言葉にまでして遺して死んでいったその願いを叶えられていたら、それはどんなに幸せな言葉になっていた事でしょう
でも、現実は、
別れの機会を与えられなかった事で彼女が必死に遺した言葉はする気もさせる気も無い口だけの言葉となり、自分にとっては苦しめられるだけの呪いの言葉になってしまいました
彼女の母親が自死した時に彼女に遺した言葉と同じ呪いの言葉
中学生の頃から10数年それに苦しみ続けてきた彼女が同じように呪いの言葉を遺して苦しめて居なくなった事が本当に残念で悲しかった
むしろ、だいすきだよ、ありがとうねと言いながら殴っていなくなった分、酷いようにも思います
きっと、そうやって彼女を恨む事が出来れば、この一年の苦しみはいくらか軽くなっていたのかもしれません
ですが、
先の記事で書いたように急変してから亡くなるまでの二日間の彼女の言葉、行動を思えば彼女が本当に文字通り命をかけて想いを貫き、自分を大切に想っていてくれた事がわかる
最後に遺した「会いたい」が彼女がどれだけ願い続けた事なのかを知ってる
そう言葉に遺してまだがんばれるって最後まで頑張ってくれただろうことが想像出来る
だからこそ、
彼女のそういう想いに目を向ける事もなく、
彼女が遺した言葉を「本当に思っているわけでもない言葉」なんて無視して、
彼女が弁護士との契約の形に名指しで自分を指定していなかったことをたてにして、彼女の願いを叶えることなく送り出した方々に対して残念に思うわけです
彼女を本当に娘と思って大切にしてきたのなら、なぜ死に際に必死に遺した願いを無視したのだろう?と
彼女はこの世の最後の自分の葬儀という場で、ずっと願っていた願いも叶わず、必死に遺した言葉も無視され、どれだけ無念の中で旅立ったのだろう?
どれだけ悲しかっただろう?
悔しかっただろう?
と彼女の分の苦しみも一生背負う事になりました
ましてや、その親代わりと名乗る方達の一人は「娘の為」なんて口にしていました
死の間際に必死に遺した娘の言葉や願いを無視し、会いたいと言いながら死んでいったその相手に会わせずに送り出すことが娘の為ですか?
娘の気持ちはどうなるのですか?
自分には理解出来ません
彼女が死に際に遺した言葉を叶えてあげられなかった苦しみや別れの機会すら与えられずに亡くなった途端一方的な報告と呪いの言葉だけを送り付けられて切り捨てられ、あの日のまま時間が動かなくなった自分の苦しみと共に自分はこの一年苦しみ続けてきました
別れの機会を奪われた側が同じく奪われた彼女の気持ちまで考えて苦しみ続けなきゃいけない
理不尽ですよね
彼女からすれば自業自得なのかもしれません
約束をまもる努力をしなかったのですから
こちらは一方的に彼女がした事に従わされただけなんですよ
別れの機会すら与えられずに残された側は
「どうして死んでしまったの?」
と悲しむところにすら一生行き着けないんですよ
もしかしたら、
壮大な嘘かもしれませんしね
自分は彼女が亡くなった姿を見せてもらえてないのですから
亡くなったという実感さえ厳密にはリアルじゃない
その後、親代わりと名乗る方から聞いた話やわずかながら彼女の使っていた物等が手元にある等と言う状況証拠によって
「本当に亡くなったらしい」
とすることしか出来ないのですから
彼女がしていったやり方はそういう本当に酷いやり方です
彼女がそれを望み、そうしていったのなら…ですが
初めからまもるつもりが無いのに嘘の約束をして、半ば騙すような形で繋ぎ止めて亡くなるまで一緒に居続け、実際亡くなってしまったら報告のみで使い捨てるつもりだった
命をかけてまでそんな事をするような子だったとは自分は思えませんし、する意味も無いと思いますけどね…
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