子供のネットゲームでのトラブルにどう対応するか?
突然ですが質問です。
我が子がどんなゲームをプレイしているか知っていますか?
どんなアバターを使って、どんなプレイスタイルなのか知っていますか?
答えられた人も、答えられなかった人も、子供がどんなゲームをプレイしているかは絶対に知っておいたほうが良いと思います。
なぜならば、それが親子のコミュニケーションになるからです。
さて、うちの息子も例に漏れずにゲームが大好きです。
特にマインクラフトとロブロックスが好きで、少しでも空き時間ができると自分専用のアイパッドで遊んでいます。
我が家ではゲームすること自体は別に禁止もしていないし、時間の制限もしていませんが、起床時間と就寝時間だけはほぼ固定にしています。
夜9時を過ぎると寝るというルールにしていますから、その前にはゲームを一段落させるというルーティーンが出来上がっています。
学校に行っている時間と寝る時間、夕食の時間以外は基本自由ですが、それでも夕食後は外で遊ぶという習慣がそれこそ就学前から出来上がっているため、平日、ゲームをする時間というのは、最大でも1日3時間くらいだと思います。
その3時間の中で、ゲームと動画を見る時間というのを息子が自分でマネージしていると言う状況です。
最大3時間(大体2時間前後が多い)は、もしかしたら多いのかもしれません。
しかし、親がある程度ゲームの内容を把握して、一緒にやる時間を設けたり、今日ゲームで遊んだ内容について話をしたり、これから何を作ろうと思っているのか、ゲーム内にどんなプレイヤーがいるのか、協力しあえる友達ができたのか、そのような会話をしながら、自然とコミュニケーションをとっているため、ゲームも一つの社会勉強、クラブ活動のような感覚で捉えています。
なんだか学校から帰ってきた時の会話と似ていますね。
ゲームと一括りに言っても、今のゲームは僕らがやってたゲーム(80年代のファミコン時代)とは大違いで、自由度が高く、クリエイティブな能力を発揮するものもありますし、世界中からログインしてきている多くのプレイヤーとコミュニケーション取りながら、(英語や日本語でチャット)役割分担決め、協力プレーなど高度なことを自然にやっており、かなり驚かされます。
なので、一人でステージを突破していくような旧来のゲームにはない、他のプレイヤーとの協力や、周りのプレイヤーの特徴を分析し、自分の役割というものを見出して、それに合わせて装備や動き方を考えていく、そういうものも要求されているように感じます。
その他にもいろんなものが要求されているのが今のゲームなんだなぁと思わされる出来事がありましたので、シェアしますね。
先日、夜のことです。
ロブロックスをやっている息子がえらく機嫌を損ねていて、「バカ」とか「このやろう!」とか一人で声を上げているので、しばらく何も言わずに様子を見ていました。
するとしばらくして、泣きそうな顔で僕のところにやってきて、
「よくわからないけど、ゲームできなくなっちゃった。これどうなってるの?」
とそのゲームの画面を見せてくれました。
最初は何か間違ってデータを消してしまっただけなのではと思ったのですが、ちょっと様子がおかしくて、よくよく見てみると、ゲームの管理者からいわゆる「BAN」されていたのです。
ゲームの規約、要するにチャットで他のプレイヤーに対して汚い言葉で罵ったり、他のプレイヤーに対して迷惑行為をした時にそういうBANが起こると言う仕組みなのでしょう。
いきなりゲームにログインできなくなって、息子もすごくショックを受けていたので、何が起こったのかを静かに聞いてみました。
すると、案の定、意地悪なプレイヤーがいて、息子が作った構造物などを奪ったり、壊したりされたそうです。
ただ息子も黙っていたわけではなくて、何度も「Stop」という感じで注意を促していたようなのですが、全く止めてもらえず、本当に腹が立ち、思わず、「Fワード」をチャットに書き込んでしまったようなのです。
それだけでBanになるというのも厳しいなぁと思いながらも、顔が見えない相手とは言え、プレイヤーは生身の子供たちですから、ちょっとした言葉でも傷つけてしまうこともあるでしょう。
そういうのに配慮した、運営やシステムの機能なんだと思いますが、とにかくちょっとの間(2,3日位だったか)、ゲームの機能を制限されるというソフトなBANを息子は受けることになりました。
今の時代、こういうかたちでのコミュニケーションが親の知らないところで行われている可能性も高く、非常に怖いなぁと思ったと同時に、親自身が我が子がどんなゲームをやっているのか把握し、さらにゲームについて話せるような関係性になっていることが、特に小学校のときなどは重要になると感じました。
BANされて、それを親にも言えず、リアルな友達にも言えず、ネットや会ったこともないゲーム友達等に相談するというケースも起こりうるでしょう。
親の目の届かないところで。
それが更にトラブルの原因となりうることも想定して、そうならないためにも日頃からの親子関係が大切ですね。
息子には特に叱ることもなく、少しだけこのように話しました。
「お父さんに相談してくれてありがとう。一生懸命作ったものを壊されて、悔しかったのもよく分かるよ。お父さんでも腹が立つ。だけど、だからといって、ゲームの中だけど、相手もあなたと同じ子供(多分)だから、ひどい言葉をかけられたら傷つくと思うから、相手の気持ちも言う前に考えてみようね。」
なかなか難しい問題だなぁと思いながらも、リアルでの対人関係、そしてこの様にオンライン上でのアバターの裏側にいる生身の人間とのコミュニケーションなど、いろんなケースを経験しながら学んでいく、非常によい題材だと思います。
SNS上での誹謗中傷などにも通じる、現代ならでは問題だと深く考えさせられました。
どんな出来事からでも学びになることしかないなぁと思うこの頃です。