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小道具づくり、思い出づくり
「クレヨンで描いて、ティッシュでこするんだよ」
五歳息子が保育園で習ったという技法を駆使する。
創作大賞『おかげ犬』のための小道具づくり。
白い巾着袋が、長年旅してきた感じを出したい。
こげ茶色は、しかしあまりのびてくれない。
――紙じゃなくて、布だからなあ。
巾着は一歳祝いで使った「一升餅」の袋を使った。
そこに「おかげ」と息子にサインを入れてもらう。(※)
初の小道具づくりに興味津々。誘って良かった。
ちなみに妻は、朗読の完パケを聞いて反省しきり。
「あそこはもうワントーン上の感情じゃなきゃ……」
芝居人としてのハートに火をつけてしまったよう。
庭に出て、実際の土を直接こすりつけることに。
アナログ手法。
陽射しはあるも外気は冷たい。
寒い、寒いとやってたら、妻が覗いて一言。
「汚しは、紅茶でやるんだよ」
小劇場で小道具係をやったこともある彼女。
――それ早く教えてよっ。
小道具に汚しをかける春浅し
(こどうぐによごしをかけるはるあさし)
季語(初春): 春浅し、浅春
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※シーン①「男の子と子犬」のこうき君のイメージ。
ちなみにこれね。↓ ↓
今から全てをまとめて夕方にアップする予定。